2024/12/28
12.30 K.O CLIMAX 2024|辰次郎 インタビュー公開!
「今までで一番重要な試合。必ず勝って次につなげます!」
12・30「K.O CLIMAX 2024」の[プレリミナリーファイト/KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R]で横山太一朗と対戦する辰次郎。10月に初参戦するはずだった試合が中止。仕切り直しで今回の出場となった辰次郎だが、横山とは3戦3勝対決。全勝対決に、辰次郎が期するものとは……。
──10月の後楽園大会で初参戦のはずが、相手選手の欠場で試合中止となりました。
辰次郎 あの時はまず試合がないことに関して、応援に来る方とか周りの方とかに、ちょっと申し訳ない気持ちになりました。
──辰次郎選手にはは全く責任はなかったわけですが。ただその分も今回ぶつけるという形だと思いますが、結局このビッグマッチで初参戦ということになりました。
辰次郎 こういう大きなチャンスをもらったので、すぐに練習を始めて、気合いも入ってますね。
──相手の横山太一朗選手についての印象は?
辰次郎 僕と一緒で3戦3勝、無敗の選手ということで、ノってる選手なのかなと思います。全体的に気をつけてますけど、自分で「パンチが得意」と言っていたので、パンチにはちょっと気をつけようかなという感じです。
──逆に、自分としてはどう攻めてどう勝ちたいですか?
辰次郎 作戦はここでは言えないんですが、勝つイメージはいっぱいあります。
──ここまで3戦全勝で来れている理由について、前回のインタビューでも「運」だと言っていましたが、それだけではないでしょう?(笑)
辰次郎 3勝のうち2回、KO勝ちしてるんですけど、タイミングだったり、自分では意識してないところで、やってきたことが試合でパッと出て倒すみたいなことが多いので、そういうところでも持ってるのかなとは思いますね。
──「この技を出そう」と思ったわけではなくて出したものが、KO勝ちにつながったということですか?
辰次郎 そうですね。その展開のその場面の思考では、出そうと思ってないものを、不意に勝手に出して倒す、みたいなことがありますね。練習では出していた技だったりするんですけど。
──それは、練習でやっていたことが体に染みついていたということでは?
辰次郎 まあ、そういうことですね。そういうことだと思います。
──だったら「運」じゃなくて、練習の成果としては理想的な形なんじゃないですか?
辰次郎 そうですね。そこをそう解剖してもらったら、そう思えてきました。
──それぐらいものすごく練習をしているということですか?
辰次郎 はい、今回は自分の人生の中で一番頑張りました。練習量も増やしましたし、1回の練習の質がちょっと変わってきているので、練習の内容だったり格闘技を考える時間も増えてるなとは思います。
──今回の試合がそれだけ重要だと思っているということですか。
辰次郎 重要ですね。自分の格闘技人生でも一番大切な試合だと思います。
──ただ、ここまでの3勝2KOでも体に染み付いた技が出て勝てたわけで、そこまでもかなりの練習量なのではと思うんですが。
辰次郎 やってたとは思うんですけど、自分の中で「自分が頑張れている」という確信みたいなものがあんまりなくて。それが勝ちという結果になって、「頑張ってきたんだな」と思ってはいるんですけど、でも自分の弱い部分とかが自分で分かるので、そういうものと向き合う必要があるのかなとは思ったりしてますね。
──それか、ものすごく閃きがあるタイプかということですよね。
辰次郎 たぶん、両方ですね。閃きもあるんだと思います。
──一見自信なさそうですけど、こちらから言うとほぼほぼ認めますね(笑)。
辰次郎 そうですね(笑)。結局、試合での勝った負けたで証明されると思っているので、まあちょっと分からないですけど、自分のことを信じてはいますね。
──「言われてみればそうだな」と。
辰次郎 はい、こうやってインタビューしてもらって、「ああ、そうだな」って気づくことはありますね。
──でも、たくさん練習していて閃きもよくて、でも、自分ではあまりそう思っていなかったぐらい「まだ足りない」と思っているとすれば、すごくいい話じゃないですか(笑)。
辰次郎 ありがとうございます(笑)。まあ自分は幼稚園からずっと空手をやっていて、でも昔はあんまり頑張れてなかったというか。お兄ちゃんが空手でチャンピオンとかになっていて強かったんですけど、自分はそれにただついて行ってるだけで、全然結果とか出せてなくて。それは頑張ってないからなんですけど。周りからも「お前、変わってくれよ」「頑張れるようなヤツになってくれよ」みたいな感じの説教とかよくもらってたんです。それで上京してキックボクシングを再開して、ちゃんと自分に向き合って頑張ろうと思ってここまで来たんですけど、自分の中で「頑張れてるのかな」っていう点で半信半疑なところがあるのは、子供の時のそういう経験があるからなのかなと思います。
──そうですか。「ここまでやったから俺、頑張った」と思い込めない?
辰次郎 うーん……「ここまでやったからいい」って思っていいのかという基準が分からないという感じですね。
──でもその中で、今回は重要な試合だと位置づけて、それだけ自分でも言えるほど練習量も増やしているし、その質も上げているっていうことですね。
辰次郎 そうですね。試合で、その成果を見せたいと思っています。
──さて、2024年最後の試合になりますが、2025年はどうしていきたいですか?
辰次郎 今回勝つことによって、チャンピオンだったり、『KNOCK OUT』の上層メンバーと絡んでいけるきっかけになる試合だと思うので、ここを乗り越えて、来年は『KNOCK OUT』のチャンピオンベルトを巻けるように精進します。
──では最後に、今回の試合でお客さんに一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?
辰次郎 僕が頑張ってるところですね。
──周りが「頑張ってる」と思ってくれれば、そうなんだなって思えるんじゃないですか。
辰次郎 そうかもしれないですね。頑張ります。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
辰次郎
所属:Sports 24
生年月日:2000年6月3日生
出身:大阪府出身
身長:175cm
戦績:3戦3勝(2KO)