「KOする自信しかないです。ベルトを獲ったら『キック王者の●●●』として活躍します」

 

 

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「KNOCK OUT-RED バンタム級王座決定戦/3分5R・延長1R」で、安達浩平と対戦する響波。リーグ戦公式戦では安達に敗れている響波だが、今回の再戦には「自信しかない」という。ベルトを獲る気は満々な彼だが、その先のビジョンは他のファイターとはかなり違っているようで……。

 

 

 

－－　昨年のリーグ戦から始まって、いよいよ決着ということになりました。ここまで長かったと思いますが、ご自身としてはどんな心境ですか？

 

響波　長かったですけど……特に何も考えてなかったです。

 

－－　そうですか（笑）。当初6人で始まったリーグ戦でしたが、響波選手は2試合戦ったんですよね。それと不戦勝が1試合。実際に戦った2戦を振り返ると？

 

響波　全然、何もできなかった2試合でしたね。工藤選手との試合前には肺気胸になって練習できなくて、減量だけして臨んだ試合だったし、安達選手との試合も、何も出せなかったなと思います。

 

－－　ただ、それでも工藤戦で勝ったことと、リーグ戦に最後まで残ったことで、今回の王座決定戦につながりました。そこについては？

 

響波　うーん、特には。ベルトは最初からずっとほしかったですし、その気持ちは今も変わってないので。

 

－－　ベルトがほしい理由というのは？

 

響波　もう16年間、格闘技をやってきているので、その証じゃないですけど、何か一つ成し遂げたものが証明としてあればいいなと思ってます。

 

－－　ただ、リーグ戦開幕の直後にコロナ禍に入り、試合が延期になったり、リーグ戦にエントリーした選手も階級変更や引退で減っていきました。「最後までたどり着けるのかな？」という思いはなかったですか？

 

響波　それはすごくありましたね。自分の体の成長とかも考えていて、この19歳、20歳という年で身長178cmだと、53.5kgはけっこう厳しいなと思ってて。これ以上身長が伸びて、体つきも大人になっていったら、この階級ではやれなくなっちゃうなと思ってました。

 

－－　その心配は、現時点ではどうなんですか？

 

響波　今は順調に体重が落ちていて、今までで一番いい感じに仕上がってます。だから結果的には、このタイミングで王座決定戦ができるのはよかったかなと思ってます。

 

－－　今はいい練習ができている？

 

響波　そうですね。減量がうまくいっていますし、体も成長してきて、今までできなかったこともできるようになってきてます。だからいい具合に仕上がってるんじゃないかなと思います。

 

－－　今回の相手は、リーグ戦では敗れている安達選手です。今度も同じことになるわけにはいかないですよね？

 

響波　今回はならないですね。前回は自分らしく戦えなかったんですけど、負けた中で学べたこともあったので、もう負ける選択肢はないかなと思います。

 

－－　逆に前回、自分らしさが出せなかったのはなぜだったんですか？

 

響波　減量がうまくいっていなかったのと、その不安で集中しきれなかったからという感じですね。でも今回は万全です。

 

－－　前戦での安達選手の印象は？

 

響波　ガードが固くてパンチが強い選手だと思うんですけど、その他には何もないですね。

 

－－　では自分は、今回はどう戦って、どう勝ちたいですか？

 

響波　今まで通り、練習したことが全部出せれば、負ける心配は全くないと思います。KO勝ちしか考えてないです。どの技でもKO勝ちできると思うので。

 

－－　ちなみに自分では、どういう勝ち方、どの技でのKOが一番好きですか？

 

響波　考えたことないですね（笑）。得意なのは蹴り技全般ですけど。

 

 

 

 

－－　ここで勝てばチャンピオンです。チャンピオンになったらどうしたいですか？

 

響波　全く関係ない方向なんですけど、今、モデルの事務所に入ってるんですよ。だからここでチャンピオンになって、「キックのチャンピオンでモデル」として活躍できるようになれればいいなと思ってます。

 

－－　活躍の材料として、ということですね。口ぶりからすると、そこに関してはモチベーションが高そうですね（笑）。

 

響波　そうですかね（笑）。どっちでも、いい方向に進めればいいなとは思ってます。モデルの方でも「キックのチャンピオンでもあるモデル」として活躍できたらいいですし、キックでも「現役モデルのチャンピオン」として活躍できたら、一番いいなと思います。

 

－－　リング上で、チャンピオンとしてやりたいことは？

 

響波　それはあんまり考えてなくて……獲ってから考えようかなと。

 

－－　この階級を維持するという点は大丈夫そうですか？　チャンピオンになったら防衛の必要もあるわけですが。

 

響波　そこは今回、いい具合に体重が落ちたので、心配がなくなった感じです。

 

－－　チャンピオンとなると、『KNOCK OUT』の“顔”の一人ということにもなります。そこは？

 

響波　そこも考えてなかったですね（笑）。それも獲ってから考えます。

 

－－　なるほど。獲ってから考えることが多そうですね（笑）。

 

響波　今はとりあえず、獲ることに集中したいと思います。

 

－－　お兄さんたちもキックボクサーで、格闘技一家だということですが、お父さんやお兄さんたちからは何かアドバイスなどはもらっていますか？

 

響波　いえ、特には……。もうみんな勝つとしか思ってないので。練習でも負ける要素は全部潰してきたので、みんな何も心配してないです。

 

－－　響波選手自身も、試合には自信がある？

 

響波　自信しかないですね。

 

－－　でもチャンピオンになった先は、そこから考えるわけですね（笑）。モデルとしての目標は？

 

響波　TVに出て活躍できるようになりたいです。モデルとしてだけでなく、自分のやれることにはいろいろ挑戦したいですね。

 

－－　もう一度戻りますが、ファイターとしての目標は？

 

響波　それは、今は特にないので、これから考えていきたいです（笑）。

 

－－　分かりました（笑）。では最後に、今回の試合で自分のここに一番注目してほしいというポイントは？

 

響波　いろんな技で倒すので、その技の多彩さを見てもらえればと思います。

 

 

 

 

 

プロフィール
響波（きょうは）
所属：Y’s glow
生年月日：2000年12月11日
出身：千葉県茂原市出身
身長：178cm
戦績：13戦7勝(4KO)6敗