「今、ベルトがなくて腰が淋しいんです。すぐにでもベルトがほしい！」

 

 

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「KNOCK OUT-RED -54.0kg契約/3分3R・延長1R」で、ユット・ZEROと対戦する石川直樹。今回からフリーとなり、『KNOCK OUT』のリングを主戦場とすることを選んだ石川。9月大会に参戦が決まった彼は、これまで複数のベルトを獲得してきた実力者でもある。その彼が新天地となる『KNOCK OUT』のリングで目指すものとは？

 

 

 

－－　今回フリーになるにあたって、『KNOCK OUT』のリングを主戦場に選んだ理由は何だったんでしょうか。

 

石川　いろいろお話をいただいたんですが、その中で宮田プロデューサーと直接お話させていただいて、この人にマッチメイクしていただきたい、この団体でやっていきたいなと思ったのが大きいですね。ここなら自分が生きるのかなと。

 

－－　『KNOCK OUT』にはREDルールとBLACKルールがあって、これまでの活動からするとREDルール一択だったとは思いますが、KNOCK OUT-REDバンタム級の状況などはある程度ご存じだったんでしょうか？

 

石川　いや、実は全然知らなくて。僕自身、日本の他団体の選手はそんなに見ていなかったし、ちょっと前までスーパーフライ級で戦っていて、同じ階級の選手たちは少し知ってたんですけど、階級を上げることを最近決めたので、もともとそんなに知らなかったんです。今回、宮田さんとお話させていただいて、バンタム級のタイトルマッチがあるということを聞いたので、そこで初めて安達選手と響波選手の試合を映像で見た感じです。

 

－－　なるほど。バンタム級は同じ大会で王座決定戦が行われますが、もともと行われていたリーグ戦の選手が減ってしまったという経緯もありました。それだけに、石川選手の参戦は大きな刺激になりそうです。

 

石川　そうですね、ご期待に応えられるように、しっかりベルトも獲らせていただきたいと思います。REDではスーパーフライ級の白幡裕星選手、スーパーバンタム級の小笠原瑛作選手、フェザー級の安本晴翔選手と、近い階級でも強いチャンピオンばかりなので、そこのステージでもそういった選手たちに続けるように、『KNOCK OUT』さんのベルトの価値を上げていきたいと思っています。ベルトを獲るのはもう絶対というか、獲らせてもらってからがスタートだと思ってます。特に上の階級の王者たちとは、いずれ僕が階級を上げることもあるかもしれないですし、そうでなくても契約体重で対戦したりすることもあり得るし、それも面白いと思ってますね。

 

－－　その中で今回、第1戦としてユット・ZERO選手と対戦ということになりましたが、自分のどういうところをアピールしていきたいですか？

 

石川　今回は、ヒジ、ヒザだけじゃなくてパンチやキックでも戦えるというところを見せたいと思ってます。ヒジやヒザはもちろんですけど、パンチやキックでもしっかり倒せる自信があるので。

 

－－　『KNOCK OUT』のもう一つの特徴として、BLACKとRED、どちらが面白いか比べられるという側面もあると思います。石川選手が見せたい、REDならではの面白さとは？

 

石川　ヒジとヒザ、上下の攻防の面白さということを前から思ってます。最初はすごい劣勢だったとしても、ヒジでカットして一発大逆転という、ヒジありならではの醍醐味もありますし、ヒザが入ってお腹が効けば上のガードが空いてヒジが当たりやすくなって、ヒジが効けばガードが上に上がってヒザが入りやすくなるという、そういう上下の攻防を楽しんでいただけたらなと思ってますね。今回もそういうものを見せられる試合をしたいと思っています。

 

 

 

 

－－　先ほども少し話が出ましたが、今回、同じ大会でバンタム級の初代王者が決まります。そのベルトを、もうすぐにでもほしい？

 

石川　すぐにほしいですね！　今、久しぶりにベルトがなくなっちゃったんで、腰が淋しいんですよ（笑）。ここ5年ぐらいはずっと、何かしらのベルトがあったんですけど、今は何もない状態なので、やっぱりほしいですね。すぐに獲るという自信もありますし。

 

－－　また日は『KNOCK OUT』で初めてカード発表記者会見にも出席されましたが、メディア方面へのアピールは？

 

石川　会見はすごくテンションが上がりましたね。これからはそういうアピールもどんどんしていきたいと思います。自分は「職業キックボクサー」だと思っていて、キックボクシングのことを本当に一日中考えて生きているんです。

 

－－　なるほど。

 

石川　練習時間はと聞かれたら、本当に「一日中」と答えてますし。ずっともうキックボクシングのことと強くなることだけを考えて生きているし、もうこれしかないと思ってやっているので、そういう部分をもっともっと出していけたらなと思います。

 

－－　キックボクシングでの究極の目標は何でしょう？

 

石川　究極の目標は、「世界チャンピオン」ですね。やっぱり世界の強いやつと戦いたいので、そういう戦いを実現して、その上で「世界」と名のつくベルトが取れれば最高です。

 

－－　では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは？

 

石川　勝ったり負けたりが続いてるんですけど、自分はどんどんまだまだ強くなっているので、まあ見ててくださいという感じですかね。それが見えるような試合をして勝ちたいと思います。

 

 

 

 

 

プロフィール
石川直樹（いしかわ・なおき）
所属：team Lit
生年月日：1986年8月18日
出身：埼玉県春日部市
身長：171cm
戦績：38戦22勝(12KO)8敗8分