2022/03/14

3.12 KNOCK OUT 2022 vol.2|一夜明け会見レポート

 

 

 2022年3月12日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT vol.2』の一夜明け会見が、13日(日)都内にて行われ、勝利した6選手が出席した。

 

 

メインイベント、初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座決定戦で喜多村美紀(テツジム)に判定勝ちし、二階級制覇に成功した
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)。

 

 

会見に出席したぱんちゃんは「半年ぶりにリングに上がったことが凄く嬉しくて、応援している方がいることを凄く実感できてめちゃくちゃパワーになりましたし、楽しかったです。課題の残る試合だったので、帰宅してからも20回以上試合を見て、見れば見るほど課題が見つかり、もっと経験が必要だと感じました。試合間隔を空けずに、コンスタントにたくさん試合をして、試合で成長していきたいと思います」とあいさつ。

 

 二階級制覇したことについては「1年半前ベルトを獲った時は弱かったので、弱いながらも必死にもぎ取ったベルトでした。今回は誰が相手でも自信を持って獲ったベルトでした」と振り返る。

 

 ダウンを取った右フックについては「今まで割とフックを出していなかったので、半年間練習してきてそれが出たのが良かったです。それが事前に言って得意技ではなく、実は左顔面ヒザを用意していたのですが、右の攻撃が当たったことが嬉しくてそればかり狙ってしまいました。当たれば効かせられると分かったので自信になりましたし、もっと精度も高めようと思いました」と練習していた右の攻撃に手応えを感じているという。

 

 

 

 

 試合前には「会場に入って控え室にいる時に、ここで負けたら全てを失うなと会場にいる時に初めてプレッシャーを感じました。でもアップするとワクワクしてきてそういう気持ちも忘れちゃいました」と、意外な心境があったことを明かす。

 

 今後については「コンスタントに試合をしたいと思っていて、相手はいるのかな? と思うのですが、モチベーションが上がる試合をしたいですね」といい、6月の代々木大会について聞かれると「私は出るんですよね? 6月までにもう1試合もやりたい」と本人は6月のビッグマッチに出る気満々。

 

 会見に同席した宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「代々木大会にはぜひスタンバイしてもらいたいと思います。もう1試合ということですが、4月大会は期間が短く、5月は『KNOCK OUT』アマチュア大会になります。お付き合いあるイベントもあるので、そこで考えます」とのこと。

 

 相手については「階級が合うのであれば誰でも一人ずつ倒していけたら」というと、宮田プロデューサーが「チャンピオンとしてふさわしい相手、ファンが観たくなる相手を作るのが我々の務め。海外の選手の招聘がようやくできるので全大会で海外の選手が相手でもいいと思っています」と海外の強豪選手をぶつけていくプランもあるという。

 

 それを受けてぱんちゃんは「怖いのですが、ムキムキの選手と戦いたいです。日本人選手だとフィジカルがそんなに強い方がいないので、試してみたいというのがあります。負けるもかしれないというカードでやった方が私の良さが出ると思います。そういう挑戦をしていきたい」と国際戦にも興味津々。

 

 最後に「いつも応援してくれる方がいることでパワーになります。私は大きな夢があるので、応援してくれる皆さんと1つずつ叶えていきたいと思います。今KO勝ちができていなくても、KOした時にみんなに喜んでもらいたと思います。次戦こそそこに一歩ずつ近付いていきます。今年も快進撃していきますので、よろしくお願いします」とファンにメッセージ。3月17日には28歳の誕生日を迎えるため、「4日後、誕生日プレゼントお待ちしております!」と笑顔でアピールしていた。

 

 

 

 

■小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)※大田拓真に判定勝ち

 

 

「2022年初戦でたくさんの応援ありがとうございました。判定フルマークで勝てましたが、一夜明けて、倒しきってKOしないとモヤモヤするし、負けたに近い気持ちになります。王者として守りに入ったのかなと思う部分があるので、次の試合はもう一回攻めて倒し切ることに執着していきたいと思います。そうしないと『KNOCK OUT』をメジャーにしたいというところまで持っていけないと思います。改めて一般の人が分かりやすいファイトをしたいと思います。

 

(対戦した大田の印象)試合前はもっとパワーがあると思いましたが、実際に対峙して当たり負けもなく、自分が思い描いていたよりもパワーの差はなく、57kgでも自分が通用する強さを感じられました。

 

(倒し切る感触は掴めず?)1Rに自分がポイントを取っている感触があり、昔の自分なら強引にでも倒しにいっていました。強引に行ってヒジをもらって負けているので、自分がブレーキをかけている部分があり、そろそろそこを外していかないといけないと思いました。

 

(フェザー級の展望)今回REDルールでしたが、RED、BLACK関係なく、安本、龍聖といった強いやつらと早く絡んで行って決着をつけるのが面白いし、他のチャンピオンとは違う選手と時間を掛けてやるよりは一気にトーナメントのような形でそういうものができたら面白いと思います。

 

(6月の代々木大会でトーナメント開催を希望?)僕はREDでやっていますが、ルールの問題もあります。ルール問題がうまくできるのであれば、BLACK、RED関係なくフェザー級で活躍するみんなが集まるトーナメントをやれれば面白くなるし、代々木大会を熱くするカードが組めると思います。

 

(会見で龍生は『小笠原には興味ない』と言っていったが)僕はこんな性格ですが、心の中では『生意気なことを言ってるんじゃねえぞ』というのはあります。そういう意味でも、REDだけじゃく、BLACKの龍聖も気にくわない部分もあるので、まとめてやろうぜというのはあります。

 

(壱センチャイジムについて)僕は階級を上げたので、フェザー級に上げてくることはないと思うので、階級を上げて来れば絡むこともあると思います。

 

(栗秋について)彼のパンチも強いし、鈴木千裕、日菜太さんも活躍してチームとしてクロスポイント吉祥寺は強くなっています。祥梧はいい仲間ではあるので、ライバルとして見た時にやるかどうかは、同門なので、色んな人と相談しながらになるとは思います。

 

(ファンにメッセージ)2022年は自分がフェザー級の中心になって『KNOCK OUT』を盛り上げて、熱く強引に倒しにいくファイトを見せるので応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

■日菜太(クロスポイント吉祥寺)※サッシスに2RKO勝ち

 

 

「1年1カ月ぶりのリングに上がりました。試合に入る前に凄くふわふわしている感じがして、久しぶりの感覚がすごかったです。無事に自分がやりたい最低限の作戦を実行できて、自分が伸びている部分、良い時よりも失った部分を感じた試合でした。そういう部分をプラスにして、過去最高の自分で今年1年をやり切って、自分が最後にやりたい相手とやって、『もう二度とやりたくない』と思えるようにいきたいと思います。

 

(現時点の満足度は?)凄く低いです。秒殺を狙っていて、それもできず、途中から切り替えて、全部を効かせてどこまでも倒せるようとゲームを組み立てました。最後にボディが当たって、もうちょっと練習したことを出したかったので、そこが顔に出ました。自分の理想には全然だったので、これから徐々に体重を落として70kgでいきたいと思います。

 

(1年かける必要がある?)そうしないと、世界のレベルの選手と全然やれないと思います。ONEに出ている外国人選手のトーナメントを見ているとめちゃくちゃ強い選手ばかりで、あの舞台の選手とやることが最後の目標です。ONEのトーナメントには自分がやっている3人が出ているのを見て、最後にあの化け物のいるところに乗り込みたいという気持ちがあります。僕にとっては『REBELS』の舞台に恩返しをして、日菜太がやはりああいうところに挑むべきじゃないかということをっ証明してから、そこに挑戦することに意味があると思います。魅力的だから行きたいというのではなく、みんなが快く送り出していける道を作って、今後、この舞台が世界に知ってもらえるような形を作っていきたいと思います。

 

(6月のビッグマッチについて誰とやりたいか)今の舞台でやるんだったら、僕は11年前に(K-1‐70kgトーナメント準決勝で)やっている中島(弘貴)君ともう一回やるのも面白いかなと思います。僕は一回戦で(山本)優弥さんとやって消耗して中島君に負けています。今の状態でやっても、旧K-1MAXを見ていた人も面白い試合になるんじゃないかなと思います。今回、192人の方が僕からチケットを買ってくれました。コロナの影響でキャンセルもありましたが、コロナが落ち着いたら僕の試合を見たいという人が凄くいっぱいいると思うので、代々木大会でたくさんチケットを売りたいですね。僕はチケットを売ることは悪いことだとは思いません。売った分、自分に返ってくるというメリットを若い選手にも教えていきたいと思います。

 

(久しぶりに上がって)僕は凄くビビりなので帰りたいといつも思うのですが、昨日リングに上がって『帰ってきちゃったんだな』と思いました(笑)。勝ったら自分の想いも言えました。僕は72戦やってきて20回も負けて悔しい想いをした場所なので最後に全部勝っていき、やり切りたいと思います。

 

(海外選手とやる前に海人へのリベンジについては?)ぜひもう一回やってみたい選手の一人です。色んなものが重なって気持ちの部分もあの時とは違うので、数ある多くの試合の中の1試合でした。今は腹を括って違う覚悟で臨むので、また違う結果になると思います。

 

(ファンにメッセージ)僕は何とかこの1年であと何とか自分のやりたいところに辿り着いて、辞めたいと思います。ぜひ6月は落ち着くと思うので、僕からチケットを買って過去最高の人数が来るぐらいの試合をするので応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

■栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)※角田泰盛に2RKO勝ち

 

 

「昨日は練習通りの試合ができたんじゃないかなと。色んな方に応援メッセージをいただき、それが力になりました。ありがとうございました。

 

(KOした時の気持ちは)いつもと変わらない気持ちでした。ずっと対策してきたことだったので、身に付いてきたのかなと思いました。

 

(1Rにカーフキックを受けてのダメージは)効きましたが、別にこれを受けて試合ができなくなるわけではなく、逆にパンチを合わせようと思いました。

 

(ダウンを取った飛びヒザは)練習からあのずっと対策をしていて、試合前から言ってましたが、穴がありすぎると。その通りになりました。あと、左フックは全く練習していなくて、最後にKOした技は右ストレートに右ストレートを合わせるカウンターで、それがうまくはまりました。

 

(今後について)昨日の試合で完成された自分ではないので、また強くなれるんじゃないかと思いますし、今の練習環境が自分に凄く合っているので、これから『KNOCK OUT』だけでなく、しっかりとフェザー級を僕と小笠原(瑛作)選手で一緒に盛り上げたいと思います。

 

(セコンドからの指示で蹴りを多く使ったことで試合の流れが変わったが)会長から練習でミドルをやってきたので『自信を持って蹴って』と言われて、蹴り出してからは凄くリズムを取れました。だからこそ自分のパンチも入り出しましたし、今後は蹴りも武器にしていこうと思います。

 

(左フックは練習する必要なかった?)そんなこともないのですが、左はいつでも倒せるのでそれなりに練習しています。今回は左フック、左ボディだけじゃない自分を見せたい、カウンターを出すことがテーマだったので、それができた試合でした。

 

(『KNOCK OUT』フェザー級の頂点にいる安本と龍聖について)正直、今の『KNOCK OUT』のフェザー級チャンピオンよりは自分の方が魅力があるんじゃないかなと思うので、強さを特化していき、お客さんを魅了していきたいと思います。

 

(『KNOCK OUT』のタイトルについて)どれぐらいで辿り着きたいというのはないのですが、一戦一戦落とさずにしっかり練習でやっている自分を試合で出せるようにやっていきます。欲をいえば、今回からフェザー級に上がってきた小笠原選手と一緒に、REDとBLACKのベルトを巻きたいと思います。

 

(ファンにメッセージ)昨日は応援ありがとうございました。『KNOCK OUT』の舞台だけでなく、他団体からも注目されるようにフェザー級を作りたいですし、今後は栗秋と小笠原に注目して下さい」

 

 

 

 

■クボ マサヤ(PHOENIX)※Apollo中山に2RKO勝ち

 

 

「勝ってホッとした気持ちと、試合をしてくれたApollo選手に感謝しています。何よりも僕の周りの人が試合が終わって凄く喜んでくれたのが一番嬉しかったです。

 

(ローは作戦通り?)ミドルは蹴り辛そうだったので、ローとボディで効かせていこうと。僕はローが効いている感じはなかったのですが、セコンドから『蹴るしかない』と聞こえたので、作戦通りにいけました。

 

(Apolloの印象)しっかりローを蹴った後はローで詰めていけばステップもなくなって効果的だと思いました。

 

(今後について)僕自身、ベルトを獲りたいとか、そういう欲とかなく、自分自身がもっと強くなりたいので組まれた試合でいい結果を残して実力を付けたいと思います。

 

(6月大会について)良い舞台ですし、初めての代々木大会に参加して盛り上げていきたい気持ちはあります。

 

(Apolloにステップをさせなかったのは?)とにかく一番対策してきました。今までやったことのないタイプの選手だったので手こずると思われていて、Apollo選手が動こうとしてところを先回りしてスペースを潰していく作戦がうまくはまったのかなと思います。

 

(ダウンを取ったローからハイキックは?)練習通りのパターンでそれを出しました。試合ではあまり出ないので、出た時は凄く嬉しくてはしゃいでしまいました。左ハイは得意技なんですが、試合は出ていないので、観ている人には定着しないのかなと。そういう代名詞になるように頑張ります

 

(ファンにメッセージ)昨日はありがとうございました。これからもいい結果を出していけるように練習も試合も頑張ります」

 

 

 

 

■乙津 陸(クロスポイント大泉)※隼斗に3RTKO勝ち

 

 

「昨日の試合ではKO勝ちできましたが、内容はまだまだダメなところばかり出てしまい、それは成長できるということなのですぐに修正して次に向けて頑張ります。

 

(2Rから組みに行ったのは作戦変更?)作戦は特になかったです。相手はヒザを嫌がっていたのを分かったので、ヒザをやると接近戦になるので組んじゃいました。組んだら相手はだいぶ弱ったので、これを続ければ勝てると思いました。

 

(KO勝ちについて)2R目の後半に相手は腹が効いたのは分かり、会長から『決めてこい』と言われたので決めに行きました。

 

(3連勝して今後について)昨日の試合ではまだまだだと思っているので、次4月にも組んでもらってそこでめちゃくちゃいい試合をして、もし良かったら6月にも出たいと思います。(宮田Pは『外会長と相談していい相手が見つかれば4戦目を組みたい』と返答。

 

(セコンドから『三日月蹴り出せ!』と言われて右ボディストレートを出したのは?)試合中に会長の声が聞こえていて、相手のセコンドから『三日月蹴りが来るぞ』と言われたので、三日月蹴りを蹴らない方がいいなと思って出したのがボディストレートでした。

 

(ファンにメッセージ)応援ありがとうございました。これからももっと強くなると思うので応援よろしくお願いします。次の試合もぜひ応援しに来てください。頑張ります」