2022/10/12

10.16 KNOCK OUT 2022 vol.6|YUYAインタビュー公開!

 

 

 

「『MMAとの二刀流なんてできるほど甘くないよ』と、彼に分からせてやりますよ!」

 

 

10・16『KNOCK OUT 2022 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級/3分3R・延長1R」でApollo中山と対戦するYUYA。新宿FACE大会で引き分けてからちょうど1年を経ての再戦で、決着に意欲を燃やす両者だが、YUYAはどうやって勝とうと目論んでいるのか?

 

 

 

 

 

-- 9月のカード発表会見でも久しぶりに顔を合わせたわけですが、その時の感想は?

 

YUYA 前回と同じで、まあ雰囲気はあるかなと。もっとイケイケで煽ってくるのかなと思ってたんですけど、意外に大人しかったですよね。でも目が合った時とかは、気合いが満ちてる感じはしたので、試合ではガッツリくるんだろうなという印象は受けましたね。

 

-- ドローに終わった昨年10月の試合を振り返ると、よかった点、悪かった点は?

 

YUYA よかったのは、最初距離感が掴めなかったんですけど、後半になってからは弱点というか、攻め方が見えてきたので、攻略の糸口は掴めたというところですね。あと細かいことで言えば、前蹴りとか長い蹴りは対応に困ってたなという印象を受けました。逆に悪かった点は、距離とかを掴むまでに時間がかかりすぎたことと、効いてはいなかったんですけど見え方のよくないパンチを一発もらっちゃったんで、それでジャッジを持っていかれちゃったのかなと。それから3ラウンドは足を使って逃げられてしまって、捕まえきれなかったのがよくない点ですね。

 

-- 特に前半、やっぱりやりづらかったですか。

 

YUYA やりづらさはありましたね。僕の方が身長は有利なので、最初ジャブから攻めようかと思ってたんですが、思ってた以上に懐が深かったので、なかなか作れなくて。それで詰めようとしたら足を使って逃げられて。自分が打ちたい距離にさせてくれなくて、詰めたところをカウンターでうまくかわされてたなと思いました。

 

-- 攻撃力については?

 

YUYA 「あ、これ一発もらったらキツいな」とかはもともと思ってなくて、スピードもそんなに速いとは思ってなかったです。一発もらってもあまり効いてなかったので、「これならもらっても大丈夫かな」と思いました。ただ、ハイキックとかたまに蹴ってきて、それでKOもしているので、油断した時の一撃はあるんだろうなと警戒はしています。

 

-- Apollo選手はMMAもやっていて、キックでも基本的にそれをベースにした戦い方をしていますよね。

 

YUYA 普通のキックボクサーとは確実に動きが違いますよね。MMAの選手らしく懐は深かったですけど、逆に距離を詰めてインファイトでの攻防はそんなにないのかなと。MMAだとそこは組んでしまいますからね。あとはタックルがないので、長い蹴りを使っていけばキックの技術で負けることはないのかなと思ってます。ちゃんと冷静に対処すれば勝てるのかなと思ってます。

 

-- ではまさに、前回の後半にだんだん掴めてきたという流れの続きになる?

 

YUYA そうですね。それと、3月にApollo選手が負けたクボ マサヤ戦でプレッシャーのかけ方とか、彼の弱いところとかが見えて、さらにいい情報が得られたので、そこをアップデートさせてもらってます。この期間に彼のキック技術が劇的に向上しているとかがない限りは大丈夫かなと思ってます。

 

-- 最終的にはどう勝ちたいですか?

 

YUYA もちろん狙いはKOですね。効いてはないんですけど一発もらったということで、こちらとしてはやり返してないという気持ちが強いので、しっかり足を潰して逃げられないようにしてから、パンチで仕留めたいです。今はApollo選手に対しての練習を重ねている感じです。

 

-- ここで決着をつけて先に進みたいという思いは強いのでは?

 

YUYA それが一番ですね。ここから勝っていっても、負けた試合やドローの試合というのが残るので、ここでキレイに払拭して、Apollo選手が掲げてる二刀流なんて甘くないよというのを見せたいですね。彼がMMAにいくのは応援しますけど、鈴木千裕君と同じジムでもあるので、そこは分からせてあげたいなと。

 

-- 鈴木千裕選手を間近で見ているだけに。

 

YUYA そうですね。生半可ではできないよと思うし、彼がキックで結果を残せるか試してやるという感じです。

 

-- 鈴木選手もそうですが、同門で活躍している選手が多いので、刺激も多いのでは?

 

YUYA 多いですね(笑)。レベルの高い選手たちが集まれば、練習のマススパーなどでもどうしてもバチバチになってくるので、いつもいい刺激をもらってます。

 

-- その中でもっと上に行くために必要なものとは?

 

YUYA 僕は格闘技を始めたのが遅いんですけど、レベルの高い同門の選手たちと比べて何か大きく見劣りするところというのはあまり感じてないので、ちょっと出遅れた分の試合経験、実戦の感覚ですとか、疲れた時に心の奥底から出てくるものとか、そういったところでいかに実感を得られるかが勝負になってくると思うんですよ。なのでできるだけ試合をたくさんこなしていきたいなと思ってますね。

 

 

 

 

-- 始めたのは遅かったんですね。

 

YUYA キックを始めたのは27歳ですね。今は31歳なので、ちょっと出遅れたかなと。ただ幼稚園の頃からずっと空手をやっていて、20代前半で仕事が忙しくなったのでやめたんですけど、フィットネスというか体を動かす目的でジムに入会して。それでアマチュアの試合に出始めて、勝っていったので「プロでやるか」って声をかけていただいて、トライアウトでも勝ったので、そのままプロでやらせていただいてます。

 

-- キックに入ったのは遅くても、20年間、空手をやっていたというのは大きいですね。

 

YUYA そうですね。アマチュアREBELSで1分ぐらいでKO勝ちしてMVPをもらって、その時に声をかけてもらいました。ただ、年齢的に出遅れているのは確かなので、焦りは感じています。

 

-- ただし、今いる階級のトップは同門の鈴木千裕選手ですよね。

 

YUYA そうなんですよね(笑)。まだ僕は知名度も実績もないのですぐには挑戦する資格は得られないですけど、逆に切り替えてREDでやるとか、階級を一つ挙げてウェルター級でやるとか、そういう可能性も含めて考えてます。

 

-- そのためにも、目の前のこの試合に勝たないといけない。

 

YUYA その通りです。次に行くのに、勝ててない相手がいるというわけにもいかないので、切り替えるためにもスパッと勝ちたいですね。

 

-- 上に行く意気込みと自信はうかがえますね。

 

YUYA 自信はともかく(笑)、意気込みはあります。今の状況を考えると悠長なことは言ってられないので、REDでもやる意気込みはあります。そういうことを考えても、ここでしっかりと勝つかどうかが自分の岐路になってくるかなと思います。

 

-- では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?

 

YUYA 全ラウンド通して、お互い打ち合う瞬間が必ず来ると思うので、その瞬間を見逃さないでもらいたいと思います。彼も足を使うので、3分間ずっと打ち合いということはないと思いますけど、でも必ずその瞬間は来ると思うので。

 

-- むしろそうさせたい?

 

YUYA そうですね。逃がさない状況を作って、打ち合いに持ち込みたいです。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

プロフィール

YUYA
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1991年6月6日
出身:東京都渋谷区出身
身長:177cm
戦績:4戦3勝(1KO)1敗1分