2022/10/17

10.16 KNOCK OUT 2022 vol.6|一夜明け会見レポート

 

 

 2022年10月16日(日)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2022 vol.6』の一夜明け会見が17日(月)都内にて行われ、勝利した5選手が出席した。

 

 

■西岡蓮太(龍生塾)※鈴木宙樹に判定勝ち

 

 

ボクシングから帰還した無敗の鈴木宙樹に初黒星を付けた西岡。「ダウン1つなくて、KO決着できなくて申し訳ない気持ち。手術明けて2連敗してそこからやっと勝てて、少し光が見えてきたという嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちで複雑です」と一夜明けての心境を語る。

 

 前戦はシュートボクシング(以下SB)のリングで笠原弘希を相手にキャリア初のKO負けを喫しており、絶対に落とせない再起戦だった。自身の動きについては「練習の段階で復帰の感触はあったので、良い感触に戻っていると感じながら試合することができました。復帰1戦目は自分の動きを戻すことに必死で戦っていたと思います。今回は相手に対して動くことができるようになってきました。次からもっといい試合ができると思います」と手応えを感じた。

 

 鈴木戦へ向けては「データがあまりなくて、動画もあまり見ていなかった」と意外にも深い戦略は立てていなかったことを明かす。そのような中で「ボクシング上がりなのでパンチは警戒していました。パンチはもらっていないので、何とか見切れたかなと思います」と強打を被弾せず、冷静に試合を運ぶことができた。完勝とも言える内容にも「練習通りにできれば、もっと出させないようにできました。やっと感覚が戻ってきた感じでこれからコンスタントに試合ができれば、もっといい動きができると思います。楽しみにしていてください」と次戦は更に良いパフォーマンスを見せるつもりだ。

 

 

 

 

 今後については「僕はシュートボクサーなので、SBの12月25日の両国大会にも出たいと思っています。僕が勝ったバズーカ(巧樹)選手が『KNOCK OUT』の僕の階級のチャンピオンなので、やっても面白いなと思います。どっちでもいいです。(KNOCK OUTの64kgトーナメントで撃破した鈴木千裕の活躍についてどのように思っているか?)直近で一緒に練習している萩原(京平)選手にも勝って『僕も負けたらアカンやん!』という想いがありました。千裕選手の活躍は刺激になっていますね。(キックルールでもう一回やりたいか?)やっても面白いかなと思います。でも危ないですね(笑)」とコメント。

 最後に「KNOCK OUTファンの皆さん、西岡蓮太はまだまだこんなもんじゃないので、次こそはKO決着で終わらせます。僕の試合に期待してください」とファンにメッセージを送った。

 

 

 

 

■クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)※中島弘貴に判定勝ち

 

 

「昨日は久しぶりの試合だったので、本当に勝てて嬉しい。みんなも応援にきてくれてありがとうございました。

(中島のパンチは?)本当に凄く硬いです。最初に効いたけど頭に受けてヤバいなと思いました。

(どの様に戦うつもりだった?)昨日はムエタイスタイルでやって、2R目にサウスポーになって相手がやりづらいようにやっていましたね。(後半に中島はやりづらそうだったか?)それは分かりました。

(『KNOCK OUT』で連勝していた中島に勝って今後は?)できれば『KNOCK OUT』のベルトが欲しいのでタイトルマッチがやりたいです。

 

(宮田プロデューサー)BLACKルールはシュートボクシングのチャンピオンの海人選手が保持していて、クンタップ選手が本領を発揮するのはREDルールだと思います。ムエタイですから。今回はBLACKで受けてもらいましたが、REDルールのスーパーウェルターは空位です。ヒジあり・なしのどっちがいいですか?。僕としてはREDのクンタップ選手がみたいと思っていますね。

 

(宮田プロデューサーのコメントを受けて)やっぱりヒジありがいいです。別にヒジなしでもいいですが。

 

(カーフキックを受けてどのように感じたか?)試合中は痛くはなかったので大丈夫でした。朝起きて痛かったです。

 

(年齢を重ねてもベストコンディションを維持できているのは、どのような秘訣があるのか?)42歳なので。毎日スパーリングをやって、サンドバックとかもやっています。あとムエタイのスパーリングにも行っていて活動もしているからだと思います。ムエタイショーもしていますね。

 

(ファンにメッセージ)昨日はありがとうございます。次も頑張ります。応援に来て下さい」

 

 

 

 

 

■工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)※ダイナマイト柿崎に2RKO勝ち

 

 

「昨日は勝てて素直に嬉しいです。ホッとしています。

 

(最初にダウンを取った攻撃は?)工藤拳です。たくさんバリエーションがあります。8個です。(今回は)2個くらいは出しました。(ダウンを取った出来は?)練習してきたことが出せたので、満足していますね。

 

(カエル飛びの効果は?)結構あります。身体のバランスが整えられて冷静になれます。1R目で結構大振りで上がっているんだろうなと思われたかもしれないですが、全然緊張もしていませんでした。ただ無理やり大振りにしていました。大振りしても疲れない練習をしていました。コンパクトにやっていれば、もっと展開は変わったと思うのでそこが課題です。大振りになった時にあれ(カエル飛び)を入れることで、リセットされて仕切り直せる効果があります。精神的なものも多分ありますね。

 

(フィニッシュの右フックが当たったKOシーンについては?)観ている人はクリンチして倒れたと思っているかもしれないですが、実はしっかり当てていて。当てて僕に倒れかかかってきて『やばい』と思って、交わして倒れてくれました。普通にちゃんと当てています。

 

(師匠ファイヤー原田の入場曲を使ったのは?)ファイヤーさんが好きなので、あの曲で入場してみたかったです。自分の中で勝手にこのタイミングだと思いました。

 

(試合後の12月王座決定戦アピールについて)僕はやります。獲るしかないです。3月に大きいところでやると言っていて、チャンピオンとしてKNOCK OUTを盛り上げると決めているので。

 

(それを受けて宮田プロデューサー)僕はルールに基づいて、TEAM TEPPENの那須川代表と『お疲れ様でした。ありがとうございました』という話からいろいろ話していこうと思っています。ここで話せることはないかなと思います。ただ、KO勝利を飾ってアピールするのは全然いいこと。連勝を飾ってきているので、口だけじゃなくて結果が出せて、ファンの皆さんも求めることがあれば、12月も全然あるんじゃないかと思います。

 

(ファンにメッセージ)12月やります。今後も応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

■乙津陸(クロスポイント大泉)※酒井柚樹に判定勝ち

 

 

「昨日は応援ありがとうございました。バチバチな試合ができてよかったです。

 

(かなり評価の高い試合となったが?)会見の時に少し煽って、いつもとは違った気持ちで挑んで、お互いの『絶対に負けない』という気持ちがぶつかり合ってできた試合です。そこを認めてもらって嬉しいです。

 

(酒井の攻撃の印象は?)戦ってみて凄い気持ちが強いなと思いました。それがデカすぎてそれしか思っていなかったです。

 

(ボディを貰ってどうだったか?)自分は普段から腹踏みを100回くらいやっているので、腹は効くこともなくダメージはなかったです。

 

(倒そうという意味ではいかがでしたか?)3R目で倒してやろうと思っていて、いいパンチで感触はありましたが、倒れてくれなくて。やばい倒れないと思いながら、3R目は戦っていました。倒したかったので少し焦りました。

 

(今までの1RKO勝ちした試合の気持ちとは違う?)倒すという試合よりスタミナもパワーも使い切ったので、今回の試合は気持ちよかったです。

 

(今後の目標は?)早くベルトを獲りたい気持ちは変わらないので、そこは宮田さんにお任せします。

 

(宮田プロデューサー)怪我もないようなので12月に年内最終戦があるので、そこで王座決定戦というのは一番いいのかなと思っています。BLACKもREDも今はそれぞれ空位。僕としてはREDルールの方がいいのかなとは思いますが、ジムさんと調整して対戦相手の選定もありますが、待ったなしで12月でいいんじゃないかなと思っています。

 

(12月の王座決定戦予定を受けて)めちゃくちゃ嬉しいです。いつもは濁されてばっかりでしたが(笑)。

 

(どのような相手とやりたい?)相手の指定はしないです。全然誰がきてもOKですね。

 

(12月だと期末テストが近いのでは?)そんなのやっていられないです。提出物は出して卒業できるようにします。

 

(パンチ一辺倒にならなかったのは?)考えた部分もありました。他の選手の試合を見ているともっと蹴ればいいのにというのもあって気を付けています。

 

(ファンにメッセージ)昨日は応援ありがとうございました。もしかしたら12月に王座決定戦があるので、しっかり目指してここがチャンスなので逃さないようにもう一回身体を作って仕上げていきます。次の試合も応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

■クボ マサヤ(PHOENIX)※CAZ JANJIRAに2RKO勝ち

 

 

「昨日は試合までにアクシデントがあり、不安もありましたがKOできて安心しています。練習でやってきた20%しか出せなくて、もっと練習しないといけないなと思いました。

 

(宮田プロデューサー)昨日の試合でバンテージを巻かなくていいですか?という問い合わせがありました。協議に確認したところ問題ないということで、バンテージを巻かずに試合して勝利しました。今までは“和製サムゴー”と言われていましたが、これからは和製ロベルト・デュランというキャッチがいいんじゃないかと思います

 

(フィニッシュのパンチ(=右フック)は?)練習ではよく使いますが、試合で出す予定はなかったです。どうしようと思って出したら当たったので僕もビックリした感じです。ダウンのあたりはあって、もう一回立ってくるのかなと思いましたが、そのまま決まったのでバンテージをしなかったのが功を奏したのかなと思っています。

 

(バンテージなしは常々やってみたかった?)僕はあまりパンチを打つ選手でなくて、普段から巻いて練習を全然していないです。よく実用性が分からなくて、巻くと圧迫されて緊張してしまうのでできればない方がいいと思っていました。KNOCK OUTはルール的にOKということでしっくり来ましたね。いつかやっていると怪我してしまうとも思うので、状況に応じて考えていきたいです。

 

(宮田プロデューサーからの“和製ロベルト・デュラン”というキャッチについて?)板につけばいいんですけど。僕は“和製サムゴー”というのも自分で言っていないので。周りに言っていただけるので、雰囲気ができればいいと思います(笑)

 

(試合への気持ちに変化は?)タイトルマッチの時も気負ったこともなく、いつも通りでした。

 

(試合前のアクシデントは?)左足を怪我していて、歩いたり走れないできないぐらいひどく痛めていて、実家で飼っていたワンちゃんが18歳くらいで死んじゃって。それで試合の追い込みも切り上げて、実家に帰って供養していた。自分のキャリアで一番、調整も練習もできなかった期間なので、それもやるまでは不安でしたね。

 

(そういう中でKO勝ちは?)信じていたのもありますし、練習できないのは不安でしたが勝つ確信はありました。最後まで後押ししてくれたジムの仲間、特に後輩の麻火佑太郎、彼が僕の練習時間に合わせてジムにきてくれて対策もしてくれたのが大きかったと思います。

 

(連続KO勝ちして今後は?)僕としてはあまり目標はないので、宮田さんにお任せしたいと思います。

 

(ファンにメッセージ)昨日の試合は皆さんの応援のおかげで、しっかり最後まで戦うことができて、KOすることができました。これからのKNOCK OUTのリングにたくさん上がっていくと思うので、皆さんに応援に来ていただけると僕も頑張れます。今後もよろしくお願いいたします」