2022/02/28
3.12 KNOCK OUT 2022 vol.2|喜多村美紀 インタビュー公開!
「試合が延びた期間で得たものは……『自信』です!」
3・12『KNOCK OUT 2022 vol.2』の「初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座決定戦/3分3R・延長1R」で、ぱんちゃん璃奈と対戦する喜多村美紀。試合が延期になったことで、信頼を寄せていたガルーダ・テツ会長がテツジムの東京本部開設のため上京。練習環境の変化はマイナス材料かと思いきや……喜多村の試合に向けての発言内容は大きく変わっていた! その変化とは?
-- 試合の延期が決まった時はどう思いましたか?
喜多村 決まった時はやっぱりショックでした。減量もかなりしていたので。延期と聞いた時には会長に「食べてもいいですか?」と聞いて、すごくいっぱいごはんを食べました(笑)。
-- ちなみに何を食べたんですか?
喜多村 一番に食べたのは、ほっともっとの「ファミリー焼肉ガーリックライス」ですね。
-- えっ、「ファミリー」ということは……。
喜多村 はい、2~3人前の量なんです。それを一人で食べました(笑)。
-- 一時的に減量から解放された喜びが伝わってきます(笑)。そこから現在まではどのように過ごしてきたんですか?
喜多村 逆に準備期間が延びたことで、一つひとつの技を見直す機会にもなって、「まだ準備できる」と思ったら精神的にも余裕ができました。1回、満足するまでごはんも食べて、そこからまた改めて減量を始めたんですけど、精神的に余裕があるせいか、体重の落ちも調子がよかったんです。だから逆に試合が延びてくれたことで、運がこっちに向いてるのかなという捉え方ができました。
-- 単純に対策期間が長くなったというだけでなく、いろんな面でよかったと。
喜多村 そうですね。ただ、テツジムが東京に進出して2月20日にオープンするということで、会長が2月の上旬から東京に行ってしまったので、会長と練習ができなくなるという不安は一瞬あったんですよ。でも、大阪支部を引き継いでくださったISSAY代表がしっかりサポートしてくださったので、不安は一瞬で消えました。
-- そうなんですね。
喜多村 ISSAY代表はもともとオヤジキックに出られてて、強化練習なんかにも一緒に出てたんですよ。バリバリの若手男子選手たちの中でオヤジ部門では一人で、私も女子一人だったので、お互いに「これを乗り越えたら、今日も終わりが見えるな」とか、練習後に掃除をしながら「今日も何とか乗り越えたな」という感じで一緒に乗り越えてきてたので、ISSAYさんも「ベルトを巻いて会長孝行するぞ」ってずっと言ってくださっていたんです。同じ方向を向いているので、気持ちの上でもすごく頼りになってます。
-- ガルーダ・テツ会長の存在が大きかったので、東京に行かれてどうなるかと思っていたんですが、その心配もなさそうですね。
喜多村 はい。今までは木曜日を中休みにして、少し休む時間も作ってたんですけど、今回は1日も休まずに何かしら体を動かしてきました。疲れてる時でもミットとサンドバッグぐらいはやって感覚を鈍らせないようにしています。
-- 相手への対策という部分で、新たに気付いたことなどはありますか?
喜多村 こちら側の策が増えました。会長から教わってた策にプラスして、ISSAYさんが新たに考えた策を練習の中で試している感じです。当日は会長もセコンドについてくださる予定なので、その部分でも安心です。
-- いいことずくめですね。
喜多村 1月の時は、試合が決まったのが1ヵ月前ぐらいだったんですけど、そこから延期になって2ヵ月弱は対策できますし、ジム仲間からも「1月の時よりも今の方がいい顔してる」と言ってもらえてるので、客観的に見ても精神的にいい状態が外に現れてるのかなと思ってます。
-- 1月の試合に向けた時点でも両選手にはインタビューに応えていただいていましたが、その時のぱんちゃん選手の発言は自信の言葉が並んでいました。それはどう思いましたか?
喜多村 無敗だから、自信はもちろんあるだろうなとは思いました。ただやっぱり言われている対象は自分なので、面白くはないじゃないですか(笑)。それに、ぱんちゃん選手が勝つという予想も多いんだろうなと思っているので、今回はSNSなどもあまり見ないようにしています。外部の知らない人の声を目にして気持ちを落ち込ませるよりも、ジム仲間とか周りで応援してくださってる方たちの「いけるよ!」っていう声を聞いて、自分がいい状態で過ごしている方が絶対いいと思うので。
-- 精神状態をいい感じに保てていると。
喜多村 私の周りの声だけ聞いているので、勝利予想は100%私の勝ちなんですよ(笑)。
-- それは素晴らしい(笑)。対策もして、精神状態もいい形で臨むわけですが、当日、最終的に試合を決めるのは何だと思っていますか?
喜多村 今回は「自信」だと思います。ぱんちゃん選手も会見の時などに、自信のこもった発言をしているし、リングで最初に向かい合った時に、相手のオーラを呑み込めるような自信があった方が試合の流れも有利に作っていけると思っているので、試合当日までに技術面でも精神面でももっともっと自信をつけていきたいなと思っています。
-- 1月にお聞きした時は「気持ち」というお答えでした。それが「自信」に変化したのは、単純に自信が増しているから?
喜多村 それもあります。あと、前回のインタビューでは「たとえ劣勢だとしても、最後まで逆転勝利を信じて粘り強く戦う姿を見てほしい」と言ったんですけど、今考えると「劣勢だとしても」という言葉が出てくるということは、そこに自信がなかったんだなと思ったんです。今回はそこから違います。
-- なるほど。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこですか?
喜多村 自信に満ちて堂々と戦っている私の雄姿を見てほしいです!
プロフィール
喜多村美紀(きたむら・みき)
所属:テツジム
生年月日:1986年6月27日
出身:広島県福山市
身長:160cm
戦績:24戦10勝10敗4分