2022/03/01

3.12 KNOCK OUT 2022 vol.2|小笠原瑛作 インタビュー公開!

 

 

 

「自分自身楽しみな階級アップ。挑戦する姿を見てほしい!」

 

3・12『KNOCK OUT 2022 vol.2』の「スーパーファイト/KNOCK OUT-RED -57.0kg契約/3分3R・延長1R」で、大田拓真と対戦する小笠原瑛作。REDスーパーバンタム級(ー55kg)の現王者である小笠原だが、今回の契約体重はー57kg。ここからフェザー級に階級をアップすることを公言した彼は、この一戦、そしてその先に何を見据えているのか?

 

 

 

-- 昨年、大田拓真戦が一度決まっていた時には、けっこう対策や準備はできていた状態でしたか?

 

小笠原 試合がなくなったのが2週間前ぐらいだったので、けっこうイメージして練習してました。それからけっこう期間が空いたので、もう一度映像を見直してイメージを固めました。

 

-- 現時点での相手の印象や警戒する点は?

 

小笠原 手堅い選手かなというイメージはありますね。ムエタイジムでタイ人の先生に教わってるのかなというのもあるので。そういう選手をどう倒していくかとか、倒し切れるかというのが今回のポイントという感じがします。

 

-- だとすると、自分から仕掛けないとという感じですか?

 

小笠原 そういう部分もあるんですけど、やっぱり仕掛けつつも出させて倒すというか。今までは自分が出し続けて終わるというスタイルが多かったので、そのあたり、ここ1年ぐらいで自分が変えてきてるものを改めて使いながら、自分が先に出すだけじゃない部分も固めていけたらなと思います。

 

-- なるほど。ルール面ではどうですか? ムエタイルールとKNOCK OUT-REDルールはまた違うと思いますが。

 

小笠原 KNOCK OUT-REDは完全なムエタイではないですからね。大田選手はムエタイに近い戦い方だし、5Rが得意かなという印象があるので、今回、自分としては「違うよ」というところは見せたいですね。

 

-- KNOCK OUT-REDルールで自分がやってきたものを見せるという思いですか?

 

小笠原 たぶん、僕もタイに行ったら戦い方だったりペースだったりを変えないといけない部分はあると思うんですよ。でも僕はずっと『KNOCK OUT』に出場してきてチャンピオンにもなって、このルールの戦い方を作ってきたイメージはあるので、その意味でルール的にも、自分のホームリングで戦うというのは有利に働くのかなとは思います。

 

 

 

 

-- あと、今回は57kg契約です。階級を上げての挑戦ということになりますが、これは以前から頭にはあったんでしょうか?

 

小笠原 55kgで自分の強さは証明できて、この階級で自分が追いたい相手は今『KNOCK OUT』にはいないので、そうなると、盛り上がっていて若いチャンピオンがいるフェザー級に上げて、そういう子たちと俺が絡めば、また『KNOCK OUT』も盛り上がるんじゃないかと。それにフェザー級でも自分の強さを証明できたら、他団体の選手を呼んだりとか、対抗戦をしたりとか、そういう幅は広がっていくなと思ったんですよね。自分のキャリア的なところ、知名度を上げるというところも考えて、ちょっと前から頭には入れてましたね。やっぱり、強いヤツとやらないと話題にもならないし、いつまでも守りに入った試合をしていたら上には行けないし、有名にもなれないじゃないですか。そういう意味で今年はちょっと階級を上げて挑戦したいなと。現役である以上、常に挑戦していきたいなと思っているので。

 

-- フェザー級の体作りについてはどうですか?

 

小笠原 フィジカルは以前からやっていましたし、ジムでは自分より上の階級の選手とやっても負けない体はあるなと思っていたので、そこは問題ないかなと。ただ、55kgにも落とせるし、格闘家としての減量幅はいい感じだったので、これまでは55kgでやっていたんですけど、今回は階級への心配は特にないです。

 

-- ではこの階級でいけるかどうかを試すのにも重要な一戦ですね。

 

小笠原 そうですね。この階級で自分がどこまでいけるのかとか、安本晴翔や龍聖といったチャンピオンたちと比べられる試合にはなるだろうなという感じですかね。

 

-- それは、フェザー級で自分がどれだけ動けるかという点と、フェザー級の相手が自分にとってどうなのかという点と両面あると思うんですが、重視しているのは?

 

小笠原 相手がどうというよりは、自分がどう動けるかですかね。減量もそこまで激しくやる必要はなくなるので、そこでどこまで動けるかという。もちろん、フェザー級の体の大きさも気になる要素ではありますけど。

 

-- ただ、階級を上げてどこまでやれるかを判断する試合としては、強い相手が来たなという印象があります。

 

小笠原 ですね。けっこういい相手というか、手強い相手だと思います。でも逆に言うと、この選手を相手に認められるような試合ができたら、この階級での自分の位置みたいなものも見せられると思うので、その意味では2022年一発目の相手が大田選手でよかったなとは思います。

 

-- 先ほど、フェザー級の選手というところで、安本選手と龍聖選手両方の名前を挙げました。小笠原選手はREDルールのチャンピオンですが、ここでREDとBLACK両方の名前を挙げたのは……?

 

小笠原 REDとBLACKという部分に関しては、本当に強い選手はどのルールでも対応できるというのもあるし、やっぱり『KNOCK OUT』を引っ張っていくとなると、ルール関係なく『KNOCK OUT』に出場してる選手たちが絡んでいくというのは絶対面白いと思うんですよね。で、この選手たちを倒すというのが一番、強さの証明になるとも思うので、自分の中でRED、BLACKを分けて考えるところはなくて、ある意味「フェザー級」という括りの中で考えて、両選手の名前を出したというところはあります。僕がBLACKルールの試合に挑戦することもあり得るし、どうにでもできると思うので。

 

-- 新しい挑戦は楽しみですか。

 

小笠原 はい。僕は若くもないけど、大ベテランというわけでもなくて、一番脂が乗ってる時期だと思うんですよ。実際調子もいいので、その時期での階級アップというところで、自分に対しての期待もあるし。そういう部分をお客さんにも見てほしいなというのはありますね。

 

-- では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

小笠原 2021年後半は、チャンピオンとしてちょっと守りに入ってたかなというのもあるんですけど、2022年は「挑戦」を掲げて攻め続けるファイトをします。その中でも大人になった攻め方の小笠原瑛作になっていると思うので、「挑戦する小笠原瑛作」を見てほしいと思います!

 

 

 

 

プロフィール

小笠原瑛作(おがさわら・えいさく)
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年9月11日
出身:東京都武蔵野市
身長:171cm
戦績:46戦39勝(20KO)6敗1分
獲得タイトル:KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者/ISKA世界バンタム級王者(K-1ルール)/WPMF世界スーパーバンタム級王者