「誰が見ても面白くて盛り上がる試合で、2本目のベルトを獲ります!」


12・30「K.O CLIMAX 2024」の[ISKAインターコンチネンタルバンタム級(K-1ルール)王座決定戦/3分5R]でドスティン・オルティスと対戦する古木誠也。このビッグマッチで、ISKAタイトル獲得のチャンスを掴んだ古木。スペインのオルティスを相手に、どのような勝ち方で2本目のベルト獲得を狙っているのか?

──試合が近づいてきましたが、練習はいつまでどんな感じでやってきましたか?

古木 今回、試合が5Rなので、いつもより追い込みましたね。いつもはだいたい1週間前までなんですけど、追い込みを1日長くやりました。

──やはりスタミナ面はかなり意識してるんですね。

古木 そうですね。スタミナが切れちゃったら、しょうもない試合になっちゃうので。もともとスタミナには自信があるんですけど、5Rフルで動けるように、さらに準備しておくという意味で。

──5R戦は初めてですよね。

古木 はい。やってみないと、相手の圧力とかでも削られちゃう可能性があるので。

──対戦相手のドスティン・オルティス選手についてはどういう印象ですか?

古木 ガンガン来るタイプで、映像ではスピードがすごく速く感じました。それとガンガン来るだけじゃなくて、距離も外すところは外すので、自分があんまり行きすぎちゃうと、カウンターとかもらっちゃうかなと思うので、冷静に行きたいと思います。

──体型からしてすごいですよね。

古木 ゴツいですよね。パワーもあると思います。

──8月のサンティアゴ・ペルシバル戦から外国人選手との戦いが始まっていますが、あの試合の経験が生かせるところはありますか?

古木 やっぱり外国人は思ったよりもやりづらくて。タフさもあったんですけど、「いつも通りこれで倒せるな」という感覚で行っても、案外倒れなかったんですよね。だから倒せると思ってあんまりガンガン行くとカウンターをもらっちゃう可能性があるし、ガードもおろそかになるので、ガードを意識して攻撃をもらわないようにしたいです。

──10月の國本真義選手も倒れなかったですし、タフな相手が続いてる感じですよね。

古木 確かにそうですね。ただ、こう言っていいのか分からないですけど、國本選手はタフではありましたが、倒されないように戦ってたというか。ペルシバル選手はタフな上に、もらってもしっかり攻撃を返してくる感じで、なかなか違うタフさかなと思いました。そして今回のオルティス選手は、自分が打っても怯まずにガンガン来るかなと思っています。

──そんな相手に対して、どう戦おうと思っていますか?

古木 行きすぎないで削っていくのがいいのかなと思ってます。

──先ほどスタミナの話もありましたが、どちらかというと長期戦を覚悟という感じですか?

古木 長期戦の覚悟はしてるんですけど、やっぱり倒しには行くと思いますね。たぶんお互いがそういうタイプなので、倒し合いになるとは思います。



──では、早い段階で決まる可能性もある?

古木 全然あり得ると思います。自分的には、戦っている時は怖いので、早く勝ってホッとしたいですね。

──今回は横浜武道館でのビッグマッチです。初めての会場ではありますが、大会場での試合は慣れてきたところあるのでは?

古木 大きな会場はこれが3回目で、1勝1敗なんですよね。前回は勝てて安心したんですけど、でもあんまり場所は気にならないですね。

──そして今回はISKAインターコンチネンタル王座決定戦ですが、タイトルについていかがですかは?

古木 2本目のベルトになるので、すごく欲しいですね。ISKAはいろんな選手が持っているので。

──ところで龍聖選手と一緒に練習されたそうですね。

古木 はい。龍聖君とは同じ相模原だし、ウチのトレーナーが彼とつながりがあって、自分がキックをやる前、彼が小さい頃から仲良かったみたいなので、ウチのジムに来てくれて、スパーしました。

──珍しい組み合わせですが、練習をやってみて、いかがでしたか?

古木 やっぱり別格だなと思いましたね。手数が止まらなかったし、やっぱりずっと無敗で『KNOCK OUT』を引っ張ってきたんだなというのを、すごく感じました。

──収穫は何かありましたか?

古木 アドバイスをいろいろしてくれて、すごく勉強になりましたね。やってよかったです。

──古木選手の方からアドバイスは?

古木 いや、自分はそんな余裕ないですね(笑)。

──今回の大会はいろんな試合が並んでいますが、「他の試合に負けたくない」みたいな意識はあまりない?

古木 負けないというより、自分の試合は誰が見ても面白くて盛り上がる試合を目指してるので、そういう試合をして盛り上げられればという感じですね。

──2024年はこれが最後の試合になりますが、ここまで2024年はどうでしたか?

古木 順調に勝ち続けてられているので、よかったと思いますし、今回も勝って終わりたいですね。

──その上で、2025年はどういう年にしたいですか?

古木 2025年ももちろん無敗でいきたいというのと、あとはもっと強くなりたいです。

──キック以外のことでもいいんですけど、来年やりたいことはありますか?

古木 いや、特にはないですね。キック優先で過ごしているので、強くなることが一番です。

──では最後に、今回の試合でここに注目してほしいというポイントはどこでしょうか?

古木 今回に限らずなんですけど、いつも通り盛り上がる試合をしますので、見ていてほしいです。

──分かりました。ありがとうございました!

プロフィール  

古木 誠也

所属:G1 TEAM TAKAGI

生年月日:1996年11月10日生

出身:神奈川県相模原市出身

身長:163cm

戦績:14戦11勝(8KO)3敗

初代KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者