「ムエタイは日本では流行らない? 全員に『面白い』と思わせる試合をします!」

 

8・2「MAROOMS presents KNOCK OUT.66」の[WBCムエタイ日本スーパーライト級王座決定戦/3分5R]でREITO BRAVELYと対戦する重森陽太。KNOCK OUTでWBCムエタイを盛り上げる旗頭を自任する重森にとっては、ここで日本王座を獲得するのはまさに不可欠な第一歩。そこに対する意気込みとは?

 

 

 

 

 

──まず前回の試合はミャンマー・ラウェイとの対抗戦で・ソー・バー・ヘイン戦でしたが、いつも言っているような、理想的な「重森陽太の倒し方」ができた試合だったのでは?

 

重森 そうですね。私のやりたいムエタイができたなと思ってます。やっぱり相手が打たれ強いというのと、ラウェイの文化的に、前に出なきゃいけないっていうのがもちろんあるので、そういったところも含めてなんですけど、普通だったらこれ以上追ってこないだろうという場面でも、しつこく追ってくるのが印象的でしたね。いつもだったらもっと自分の距離を取って闘えるところで前に出てくる競技なので、そこの競技性の違いは一瞬ちょっと感じました。

 

──なるほど。

 

重森 ただ、私の試合が対抗戦の2試合目だったというのがよかったんですよ。1試合目、蕾君の試合を見ていたら、彼もけっこういいのを当てているのに、相手は全然……もちろん効いてはいましたけど、それでも前に出る圧力を止めずにやってくるっていうところに気づいたんです。そこでちょっと硬くなったりしちゃうと飲み込まれちゃいますけど、「ああ、こんなもんなんだな」というところを直前に見ることができて、イメージをしっかり固めることができました。そこから実際に自分でやってみて、試合の展開とかがそのイメージとうまく組み合わせられたなという感じはします。

 

──重森選手はクンクメールとも何度か闘っていますが、ラウェイとクンクメールではまた違いましたか?

 

重森 違いましたね。何というか……クンクメールの方がムエタイができるんですよね。何か、全然別物だなという感じもしました。クンクメールの方がもっとムエタイ寄りで、それこそKNOCK OUTに近いんじゃないですかね。KNOCK OUTを突き詰めていくと、クンクメールに近いものができるんじゃないかなと思ってて。ただ、クンクメールではどこまで「倒す」ことが評価されるのかは、まだ私は知らないですけど、強度のある攻撃をしっかり当てなきゃいけない、という点はどの選手も共通ですよね。ただKNOCK OUTは、ゴールがKOであれば、その過程はそれこそ自由なので、そこでどんどん個性を出していけて、幅になってくるのかなって思います。

 

──やっぱり違うものなんですね。

 

重森 だからまた新しく、私の中でラウェイというものを経験として知ることができたのは、格闘家としてすごい貴重な経験をさせてもらったなと思います。

 

──そして今回は、本業のムエタイで、REITO BRAVELY選手との対戦になります。2月の予定が重森選手の負傷欠場でここにスライドされたわけですが、改めて、5年前に対戦して以降、今のREITO選手のことはどう見ていますか?

 

重森 いつからかは分からないんですけど、ちょっと前から、私は他人と比較することをやめてるんですね。だからREITO選手のことをどう思うかというのはちょっと難しいんですけど……。試合映像とかももちろん見るんですけど、何回も見直したりはしないんですよ。わりと一発目の感覚というか、第一印象をすごく大事にしていて。

 

──そうなんですね。

 

重森 相手の試合を100回見て、クセをいくつも探たりしても、第一印象以上に役立つものがなくて。だから直近のロムイーサン戦も見ましたし、地元の「KODO」でタイトルマッチをして、チャンピオンになった試合も見させてもらったんですけど、そこで感じた第一印象はどっちの試合でも一緒だったので、わりと自分の想定内にいてくれているなという感じはしています。

 

──その「想定内」というのは、前回、5年前に対戦したときからも、大きくは変わってないっていうことですか?

 

 重森 はい、大きく変わってはいないと思います。もちろん、全てのパラメーターが右肩上がりに上がってるとは思うんですけど、化けるとか、進化するとかいった部分では、私自身のそれよりも少ないのかなと思います。それこそ私は、彼と対戦して以降のこの5年間ですごくいろんな経験させてもらって、化けるとか、進化するとか、新しく何かを生み出すということを自分の中で絶対にできてきてるなと思うので、そこと比較すると、やっぱり自分の方が上回るかなとは思ってます。

 

──その点で、いろんなことを確信して試合に臨める感じですか?

 

 重森 そうですね。今回はWBCムエタイの日本タイトルということもありますし、今後、WBCムエタイを引っ張っていきたいなと思っているので、今回は、100%勝たなきゃいけないと思っているんです。でもやっぱり試合なので、イレギュラーなことも起きると思うし、絶対はないとは思うんですけど、そういったイレギュラーとか、絶対が大きく覆るようなアクシデントが起きても勝てるくらいの用意はできてるんじゃないかなと思ってます。

 

──今回はWBCムエタイの王座戦が4試合あって、大会の一番大きなテーマになっています。4試合の中でも、一番そのテーマを体現する試合にしたいという気持ちも強そうですね。

 

 重森 はい。それこそ、今回のこの4試合って、すごく面白いと思っていて。みんな個性的な選手ばっかりじゃないですか。だから全員が面白いムエタイをしてくれるだろうなとは思ってるんですけど、やっぱり、「KNOCK OUTのリングでムエタイをやると面白いよ」というのを見せたいなとは思っています。それは、展開も勝ち方も含めてですけど。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

 重森 やっぱり、ムエタイの面白さを一番伝えられる試合をしたいなと思ってます。昔、著名な格闘技関係者が「ムエタイは日本では流行らない」と発言したことがあったんですよ。私も、ムエタイは正直、流行ることはないとは思います。でも、「ムエタイって面白いな」と思わせて、会場に来た人たち、配信で見た人たち全員を満足させることはできると思っていて。それができる舞台がKNOCK OUTだと思ってるんです。だからこの大会は、その最初の日になればいいなと。そして、そこの中心というか、「結局、重森の試合が面白かったな」と思ってもらえるような、そんな試合をしたいなと思います。だからそこに注目してほしいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!


プロフィール
重森 陽太
所属:KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年6月11日生
出身地:東京都稲城市
身長:181cm
戦績:62戦45勝(20KO)11敗6分
UNLIMITED 戦績:1戦 1敗
第2代KNOCK OUT-REDライト級王者
WKBA世界ライト級王者
新日本キックボクシング協会バンタム級王者
新日本キックボクシング協会フェザー級王者