「茂木選手はずっとやりたかった相手。彼の応援団をも納得させる勝利を!」
8・2「MAROOMS presents KNOCK OUT.66」の[KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R]で茂木豪汰と対戦する大渕翼。5月の後楽園では富田エレデネに敗れ、9月の「KORAKUEN JAMBULL」出場権を逃した大渕は、「ずっと闘いたかった」という茂木を相手に、どういう試合をしようとしているのか?
──前回、5月の富田エレデネ戦は、残念ながらプロ初黒星となりました。あの試合を今振り返ると?
大渕 何か、メチャメチャ悔しかったっていうのと、デビューからずっと勝ってきてて、負けたっていう感覚がしばらくなかったので、終わった後はやっぱりキツかったですね。
──アマチュアから含めても、敗戦は久しぶりだったんですか?
大渕 そうですね。それこそ1年前の4月ぐらいにトーナメントの決勝で負けたぐらいで、そこから1年間ぐらい負けてなかったので。
──敗因は何だったと思っていますか?
大渕 立ち上がりは距離感の面でも、自分の中でもうまく試合を進めてるなという感じだったんですけど、ダウンを食らって……今まで顔面にもらってダウンしたことが1回もなかったので、慌ててしまって。ダウンした後、すぐ組みに行ったりして、自分の中でダメージを抜く時間を作れたら、もっと面白い試合にできたのかなとは思います。
──その試合後から変えたこと、気をつけてきたことというと?
大渕 この前、試合した同じジムの加藤大智も言ってたと思うんですけど、パンチの出稽古に行かせてもらい始めたんですよ。今までは組みがメインだったんですけど、パンチもすごく練習してきたので、前よりディフェンス力も攻撃力も上がってるなと思います。
──加藤選手と同じジムに行ってるんですね。
大渕 はい。日菜太さんがずっと出稽古に行っていた恵比寿のK's BOXというジムに行かせてもらっています。そのあたりも全部、日菜太さんが手配してくれているので、それを自分の力にしようという感じでやってますね。
──具体的に、どういうところが身についてきた実感がありますか?
大渕 攻撃力が上がったのはもちろんですけど、パンチの一つ一つの打ち方を、今まではしっかり知らなかったんですよ。格闘技を始めて2年間ぐらい、勝つためだけにやってきたので、ここでまた基礎を一から学べたのは、すごくデカかったなと思います。
──再起戦となる今回は、茂木豪汰選手との対戦です。相手の印象は?
大渕 ずっとやってみたかった選手なんですよ。デビュー戦の大会(25年10月)のメインが茂木選手だったので。茂木選手も、茂木選手の応援も、すごく気持ちいい男だなというイメージがありますね。
──ファイターとしてはどんな印象ですか?
大渕 それこそ、常葉での試合は全部、自分か加藤の試合が重なっていて、全部見てるんですけど……やっぱり左のパンチは威力がありますよね。あと、試合の時のテンションによって変わる選手なのかなと思います。
──というと?
大渕 基本的に、自分のやりたいことは明確な選手だと思うんですけど、うまくいかない時といい時の差があるというか。でもどちらにせよ、すごく気持ちいい選手だなと思ってます。いつも倒しに行くので、いつも「すげえな」って思って見てましたし、デビュー戦の時からずっとやりたかったので、自分の中では勝手に「ついに来たな」と思ってます。
──身長差が10cmありますが、そこはどうですか?
大渕 優位に働く部分ももちろんあると思いますけど、彼自身はたぶん、どの相手とやってもそういう感じだと思うので、そんなに意識してはいないかもしれないですね。
──大渕選手自身は身長があるので、相手より自分のほうが背が高いことが多いですよね。それがやりやすいという選手と、逆にやりづらいという選手に分かれる印象なんですが。
大渕 どうなんですかね? 自分はここ最近の試合が、北島颯人選手と富田エレデネ選手で、どちらもけっこうデカかったので、「俺、意外にこの階級でもデカい方じゃないんだな」みたいな感覚が合ったんですよ。まあどっちにしても、1試合1試合、全部経験だなという感じですね。
──今回はどういう試合にして、どう勝ちたいと思っていますか?
大渕 前回、負けちゃっているので、 2連敗は絶対にしたくないし。連敗になっちゃうと、この後のこともまた遠ざかっちゃうので、しっかり茂木選手を倒したいです。この大会ではWBCムエタイ日本フェザー級の王座決定戦もあるし、 8月8日の大阪大会ではREDフェザー級のチャンピオンも決まるので、明確に目指すところができるじゃないですか。そこに向けて 一つずつ積み上げていって、なるべく早くチャンピオンになりたいですね。あと、まだキャリアが浅いので、言いたいことを言えるようなレベルでもないので。渡部蕾選手とかのインスタとかを見てても、自分もすごく共感できるところもあるし、自分の思ってることを発言できるぐらいの強さが欲しいなと思います。
──先ほども名前が出ていましたが、同門の加藤大智選手が先日、常葉大会でプロ初勝利を上げました。セコンドとして目の前で見て、やはりいい刺激になったのでは?
大渕 メチャメチャ刺激になりましたね。しかも、すごくカッコいい倒し方だったので。毎日一緒に練習してるので、刺激は大きいです。でも、意外に嫉妬心の方があるかもしれないですね。
──負けてられないと。
大渕 はい。 大智とは始めたタイミングもほとんど一緒で、1週間違いぐらいでしたから。 大地が倒したら俺も倒したいし、負けたらもちろん悔しいけど、「じゃあ俺がやらなきゃ」みたいになるので、すごくいいライバル関係になってるかなと思います。
──それから、React Gym Shonanではムエタイのレジェンド、チャモアペットさんと練習しているんですね。
大渕 そうですね。チャモアペット先生はもう2年ぐらい、週2回ぐらいで来てくれています。今回は先生の息子さんとかもスパーに来たりしてくれていました。メッチャ教えてくれるし、ミットもすごく持ってくれるので、React Gymは本当にいい環境ですね。都内じゃないのにこんなにトレーナーも揃ってて、代表も日菜太さんですし、こんなジムはなかなかないと思います。
──そう考えてみると、チャモアペットさんがムエタイで、日菜太代表がキックボクシング、そして恵比寿でボクシングと、かなりしっかりと網羅できていますね。
大渕 本当にそうですね。しかも水曜日には、川村貢治さんというボクシングの元チャンピオンが来てくれていて。そんな環境で今、一番プロで試合しているわけで、ある意味責任も感じるし、REDにしろBLACKにしろ、自分がまず勝ってかなきゃいけないと思います。恩返しもしないといけないし、責任がありますね。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
大渕 前回はKOで負けちゃったんですけど、だからと言って消極的になる必要もないですし、全てを懸けて、やっとできる茂木選手を倒したいと思います。相手の応援団も「これは仕方ないな」と思うような試合をしたいです。自分もサッカーをずっとやっていたので、あの応援団みたいなのがすごく分かるんですよね。いい友情だなと思うので。あの人たちにも「これは仕方ないよね、いい試合だった」と思ってもらえるような勝ち方をしたいと思います。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
大渕 翼
所属:React Gym Shonan
生年月日:2004年12月12日生
出身地:神奈川県茅ヶ崎市
身長:173cm
戦績4戦3勝(1KO)1敗
KNOCK OUTアマチュア・アダルト62.5kg優勝(2025年)

