「ボディジャブはもう必殺技。ビックリするタイミングで出します!」

 

8・8「REMY presents KNOCK OUT.67 ~KNOCK OUT SUMMER JAM in OSAKA~」の[KNOCK OUT-RED女子ライトフライ級王座決定戦/3分3R・延長1R]でサネーガーム・サックチャムニと対戦する小林愛理奈。5月のREDルール初挑戦では衝撃の秒殺KOを決めた彼女は、地元での大一番にも自信を覗かせている。その勝利へのビジョンとは?

 

 

 

 

 

──前戦、5月のプードゥアン戦は衝撃的な勝ち方でした。初めてのREDルールは実際どうでしたか?

 

小林 試合時間が短かったんですけど、久々に試合して「こんな感じか」みたいな。ちょっとコツを掴んだというか、試合の感覚は取り戻したかなぐらいで、ムエタイに関しては、全然まだできてないので、まだ分からないですね。もうちょっとムエタイをやりたかったなという気持ちはあります。

 

──フィニッシュになったボディの手応えはどうでしたか?

 

小林 1発目でメチャ感触があって、「これは効いたな」と思いました。でも、効いたけど、そんなすぐには倒れへんかなと思って。あのパンチはずっと練習してきた技ではあったんですけど、試合で出すのは初めてだったので、一応もう一回打っとこうって、2発目打ったらけっこう顔色が変わったというか。上のパンチに行くか迷ったんですけど、久々の試合でちょっと心配っていうのもあったので、念のためにもう一発、下を打ったんですよ。そしたら終わった感じで。感触はメチャクチャあって、一発目で絶対倒れるなと思いました。

 

──ずっと練習していたというのは、オープンフィンガー用に?

 

小林 いえ、1年試合してなかった間に、練習ではちょこちょこ、ボディジャブを出してて。効かすために出してたんじゃなくて、相手の目線をちょっと下に向けたり、フェイントとして練習で使ってたんですね。そしたら、一緒に練習している坂田実優が「ボディジャブが効く」って言ってきて。自分的には効かすつもりもなく打ってたし、まさか効いてるとは思ってなかったんですけど、そう聞いて極めてみようかなと思って。

 1年間ぐらいかけて、どうやったら効くのかとか、どのタイミングで、どこの場所を打ったら効くのかとか極めてきた技みたいな感じで。あれはボクシンググローブでもメッチャ効くんですよ。

 

 ──そうなんですね。

 

小林 だからボクシンググローブでも倒せると思うんですけど、OFGだったらなおさら効くんちゃうかなと思いますね。小さいOFGだと刺さるように入るし、ハンドスピードも上がるので、「見えないボディ」が打てるんですよ。見えるボディはみんな耐えられると思うんですけど、見えないボディーは絶対効くので、それもあって効きやすいのかなと思います。

 

──早く決まっちゃったというのはありましたが、勝ち方としては会心の出来だったのでは?

 

小林 そうですね。あの倒し方は男子でもであんまりできないと思うんですよ。ボディジャブであんなキレイに倒すのって、自分しかやってないんちゃうかなというのもあるし、あれはあれでよかったんちゃうかなと思います。でもあの強さが分からない人も多かったと思うんですよ。決まるのが早すぎたし、「あれって効くの?」「相手が弱いだけじゃない?」みたいな感じの意見もあるので。でもそれは、これからの自分を見てもらったらなくなることやから、あんま気にはしてないですけど。逆に、あのボディジャブがどれだけ痛いのかは、これからを見てもらったら分かると思うので。

 

──そうですね。

 

小林 これで、もしサネーガーム選手もボディジャブで倒したら、「そんなに効いてたんや!」ってなるじゃないですか。だからあれはあれで、メッチャいい勝ち方で、自分はけっこう気に入ってますね。

 

──あのボディジャブは、これから必殺技にまでできそうな感じですか?

 

小林 いや、もうすでに必殺技ですね。今はもう、ボディジャブがないと組み立てられないというぐらいの技なんで。前までは、ちょっと振ったパンチで倒したりとかが多かったんですけど、こういう、組み立ててコツコツ効かせていくみたいな技は持ってなかったんですよ。そういう点で自信になりますね。

 

──今回は念願の地元で、 王座決定戦。最高の流れですね。

 

小林 そうですね、メッチャいい流れだと思います。今回は坂田も一緒に出るので、やっぱり坂田と2人で勝たないと、ベルトを巻いてもたぶんあんまりうれしくないと思います。なので、勝ってつないでもらうのは絶対で。

 

──改めて、相手のサネーガーム選手はどんな印象ですか?

 

小林 ヒザがメチャクチャうまいですよね。タイ人でも少ないような、前蹴りみたいなヒザで、ちょっと厄介やなという印象があります。まだ若いから、あれでフィジカルとかがなければいいんですけど、大人でフィジカルがあるぱんちゃん選手にもフィジカル負けしてなかったから、それも含めて厄介そうやなっていうイメージではありますね。

 

──一番警戒するのは、そのヒザですか?

 

小林 そうですね。私はヒザ蹴りは絶対効かないので、その心配はないんですけど、ポイントにはなるので。ポイントを取られる受け方をしたくないなっていうところですね。

 

──試合全体としては、どう攻めていってどう勝ちたいと思っていますか?

 

小林 足も弱そうなので、お腹と足を攻めて、効いてきたところに上、っていう展開が一番倒しやすいかなと思います。あと、組まれる覚悟でいかないと倒せないと思うし、組みに来たタイミングとかが一番倒せると思うんですよね。みんなだいたい、サネーガーム選手の蹴りとかで遠くなったり、入りたい時に飛び込みすぎちゃってすぐ組まれて、また離れ際に中途半端な距離に行って蹴られて、みたいな展開でポイントを取られてるじゃないですか。組まれてもいいから、自分のパンチが一番強く打てる距離で攻めて、組まれる前に何か1つパンチを当てて、組まれてもすぐにレフェリーに止められるような展開に持っていこうかなと。

 

──なるほど。

 

小林 今回に関しては賢く闘いたいですね。相手が得意なところでやり合うんじゃなくて、苦手なとこでやっつけたいので、組みの展開はできるだけ少なくして、レフェリーに止めてもらおうかなと思ってます。絶対に足とお腹は効くと思うし、気にしだしたら絶対倒せるので。気にするまでは、たぶん相手も動いてくるやろうし、手足もいっぱい出してくるやろうから、そこはもう、お互い我慢勝負みたいな感じですかね。

 

──では前回とは違って、時間を使うのも覚悟の上ですか?

 

小林 ハマれば1Rとかで倒せると思ってるんですけど。堀田優月ちゃんがサネーガームとやってるから聞いたら、「思ってるよりも距離が遠い」とか「伸びてくる」みたいなことを言ってたので。でも距離が合えば倒せると思うし、距離が合うまでは変な距離でムダに行かないほうがいいと思うので、そうなると前回よりはさすがに長引くかなと。でも、倒せるのは倒せると思います。

 

──身長差はあまり関係ないですか?

 

小林 そうですね。相手の方がだいぶ高いので、首相撲になったらやっぱり不利なところもあると思うけど、身長が高いのもメリット・デメリットあるし、低いのもメリット・デメリットがあるので、そこはもう、相手のメリットのところを対策で頑張れば、こっちのメリットしかないと思うので、そこに気をつけながらやれば問題ないかなという感じです。

 

──ここで勝てば、久々にまたベルトを巻くことになりますね。

 

小林 そうですね。KNOCK OUTのベルトってメッチャ重いみたいなので、ちょっと楽しみです。でも、まさか今回、王座決定戦になると思ってなかったんですけど、サネーガーム選手がアピールしてくれたみたいで、ありがたいですね。自分はワンマッチやと思ってたので、勝手にベルトがついてくるみたいな感じで。

 

──しかもそれが大阪での試合です。これまで関西での試合って……。

 

小林 1回だけですね。4戦目ぐらいの時で、その時は1試合目とかでした。

 

──それが今回は王座決定戦で、セミ前と。地元で試合するのはどうですか?

 

小林 メッチャうれしいですね。東京の試合だと、見に行きたいって言ってくれる人にも声をかけづらいし、「東京やから行かれへんけど、応援してるわ」みたいな人もたくさんいたので。今回はそういう人たちも応援に来てくれるので、メッチャうれしいし、やる気が出ます。坂田と共通の友達もメッチャ多いので、みんなの前で2人で勝った姿を見せたいですね。

 

──そこはすごくモチベーションになっていそうですね。

 

小林 今まで2回、坂田と同じ大会に出たんですけど、1回目は坂田が勝って、自分はワンデー・トーナメントの決勝で負けたんですよ。2回目は自分が勝って、坂田が負けたので、まだ一緒に勝ってないんです。今回は絶対2人で勝ちたいです。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

小林 やっぱりボディジャブですね。それで試合を組み立てるので、どれだけ打ってるのか、気にしながら見てほしいです、たぶん、見てる人もビックリするタイミングで打てると思うので、「ここで出すのか!」と驚いてほしいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!


プロフィール
小林 愛理奈
所属:FELLOW GYM
生年月日:2000年11月2日生
出身地:兵庫県加古川市
身長:152cm
戦績:20戦14勝(5KO)5敗1分
第3代RISE QUEENミニフライ級王者
第38回全日本空手道選手権大会2019軽量級優勝