9・21『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 Vol.4』の「KNOCK OUT-BLACK -50.0kg契約/3分3R」でHARUと対戦する渡部蕾。KNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を果たし、この福岡大会でプロデビューする渡部は、多くの先輩たちに続くクロスポイント大泉の新星。アマチュア王者同士のデビュー戦に、どう臨もうとしているのか?

──今回がプロデビュー戦になりますが、格闘技を始めたのはいつからですか?

渡部 小学1年生の時に空手を始めて2年生でやめて、ちょっと空いて小学3年生からキックボクシングを始めました。中学2年生からはクロスポイント大泉に通っています。

──空手をすぐにやめたのは?

渡部 最初、いとこがやっていたのにちょっと憧れて始めたんですけど、そのいとこがキックに転向することになったし、僕も空手は習い事感覚でそんなにやる気がなかったので、そこでやめちゃって。それでいとこが行っていたキックジムの体験に行ったら自分も弟もやりたくなって、っていう感じです。

──最初のジムからクロスポイント大泉に移ったのは?

渡部 そのいとこがジムをやめることになって、自分たちも1回キック自体をやめたんですよ。でもまたやりたくなって、親が家から自転車で行ける範囲のジムを探してくれたんですね。そしたらクロスポイントがあって、体験に行ったらみんな強いし、ここに入ろうと思いました。

──アマチュアの時はどれぐらいの戦績ですか?

渡部 合計だと、36戦24勝ぐらいだったと思います。最初のジムの時は判定勝ちが多かったんですけど、クロスポイントに移ってからはKOもチョコチョコ増えてきました。

──KOは何が多いですか?

渡部 ボディへのパンチやヒザ蹴りが多かったんですけど、一番最近の試合は左フックで失神KO勝ちできました。

──では、そこからのプロデビューということで、いい流れなんですね。プロではどういうスタイルで戦っていきたいですか?

渡部 どんどん倒しにいって、人気のある選手にはなりたいです。

──クロスポイント大泉には強い先輩選手がたくさんいますよね。お手本にしているのは?

渡部 みんなカッコいいんですけど、(乙津)陸君はけっこうガツガツいくタイプで、カッコいいなと思ってるので、僕もあんな風にガツガツいって盛り上がる試合ができたらなと思ってます。

──今回、プロデビュー戦が福岡大会になりました。それを聞いた時はどう思いましたか?

渡部 最初は「あ、東京じゃないんだ。ちょっと遠いな」って思ったんですけど、どこでやっても絶対勝つって決めてたので、福岡でもやってやるっていう感じです。

──ちなみに福岡とか九州って、行ったことはありますか?

渡部 九州は全くないです。本場の博多ラーメンを食べてみたいなと思ってるので、サクッと勝って食べたいです。

──相手のHARU選手も、九州などでたくさんタイトルを獲って何階級も制覇していて、アマチュアの実力者同士の対戦ということになります。相手選手の情報などは?

渡部 試合映像が全く出てこないので、相手がどういう動きをするかとかは分からないんですが、自分のスタイルを貫いて倒しにいこうと思っています。

──福岡のお客さんには、どういうところを見せつけてやりたいですか。

渡部 「東京から来たこの子、強いな!」って思わせたいですね。

──プロでの夢や目標は?

渡部 今、大泉のプロ選手がすごく目立ってるので、そこにすぐ追いついて、その中でも自分が目立てるように頑張っていきたいです。まず『KNOCK OUT』の王座を目指して、そこがクリアできたら、もっと上に行きたいです。

──今は高校2年生ですよね。来年には高校卒業ですが、勉強の方は大丈夫ですか?

渡部 いや、ちょっと厳しい感じですね(笑)。数学が全く分からなくて、夏休みが始まってから呼び出されて「まずいよ」って言われて。もうちょい頑張らないと進級できないなという感じです。

──では、次の試合に勝ったら猛勉強?

渡部 いや……ボチボチって感じですね。勝って、すぐまた次の試合をしたいので。

──そこはこれからの課題ということですかね(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいというポイントはどこでしょうか?

渡部 自分の全部の攻撃を見てもらって、テクニックと、しっかり倒すところを見てほしいです。テクニックでは負けない自信があるので。

──分かりました。ありがとうございました!

プロフィール  

渡部 蕾

所属:クロスポイント大泉

生年月日:2007年8月11日生

出身:東京都練馬区出身

身長:163cm

戦績:デビュー戦