「『まさかこんな強敵が来るとは』と。でも勝って人生を一変させます!」



7・20「MAROOMS presents KNOCK OUT.55」の[KNOCK OUT-RED -63.5kg契約/3分3R・延長1R]でムン・メイキアと対戦する小林司。前回、5月大会で初参戦して、力也に1RKO勝利。大きなインパクトを残した小林は、クンクメールの強豪との対戦となった。勝てば一気に飛躍できる相手だけに、そのモチベーションも高そうだが……?

──前回は初参戦で力也選手に1RKO。あの試合を今振り返ると?

小林 作戦がうまくハマったなという感じですね。自分でも思った通りにいったので、けっこう驚いています。

──100点満点の試合?

小林 時間が短かったので、その後の展開がどうなっていたかとか考えると、100点満点というわけではないですけど、いい形だったのかなとは思います。



──そこで、次戦は強い相手との一戦が組まれました。ムン・メイキア選手との試合と聞いた時はどう思いましたか?

小林 KNOCK OUTはクンクメールとの交流が盛んなので、いずれは自分も当たることがあるのかなとは思っていたんですが、まさか2戦目で来るとは思ってなかったです。だから正直驚いたんですけど、勝てばチャンスだなと思ったので、うれしかったというのもあります。

──REDライト級は6月に王座が移動しましたが、前王者の重森陽太選手、古村匡平選手という、日本人のトップクラスに連勝している選手ですからね。

小林 本当に、ここで勝ったら一気にトップクラスに入れるかなと思うので、やりがいがありますね。

──ムン選手の印象は?

小林 攻撃がゴツゴツしているというか、一発一発が重くて硬そうな感じがします。体も強そうですけど、テクニックもしっかりあって、それで重森選手とかもやられちゃったのかなと思います。

──一番警戒するのは?

小林 飛びヒザとか派手な技があるので、そこで自分が下がって受けるだけになってしまわないようにというところを練習してきました。

──その上で、どう攻めてどう勝ちたいと思っていますか?

小林 今回はオープンフィンガーグローブ(OFG)なので、まっすぐのストレートを入れていきたいと思っています。相手はローキックがかなり強いので、それをもらわないようにして、カウンターも準備しているのと、飛びヒザ蹴りも練習しているので、逆に自分も飛びヒザをやってみたいなと思っています。これまでの試合でも何度か出してはいるんですけど、決定打にはできなかったので。ポイント的にも派手な技はいいと思うので、出していきたいですね。

──前回、作戦がハマって1RKOできたことで、今回にうまくつながっているのでは?

小林 そうですね。かなりいい状態だし、気持ち的にもノっていますね。この強敵を倒せたら、本当に人生が変わるぐらいの勢いなので、しっかり結果を出したいです。



──先ほども少し話が出ましたが、6月のライト級王座移動はどう見ていましたか?

小林 ゴンナパー選手が、僕が前回勝った力也選手と同じウィラサクレックだったこともあって、かなり注目していました。ゴンナパー選手はその前の古村匡平選手との試合よりもOFGにアジャストしてるなというのを感じました。パンチの伸びもあったし、組んだ時の強さも感じましたね。フィニッシュも破壊力があって、ずっとK-1でやってきたパンチの重みがあったと思います。

──ご自身は前回、OFGでやってみていかがでしたか?

小林 練習のミットでもずっとOFGでやっていたので、試合でもあまり違和感は感じずにやれました。当たりどころがよかったのかもしれないですけど、しっかり拳で当てられましたし。やっぱり一発当たったら硬いなというのがあったので、食らったら相当痛いだろうなとは思いました。

──自分に合っている感じがしましたか?

小林 意外と合ってましたね。あまり違和感もなく、やりやすかったのかなと思います。

──試合の時セコンドに、現役時代は「小次郎」のリングネームだった宮園泰人会長がついていましたよね? 普段から指導を受けているんですか?

小林 前回の試合が決まってから、自分からお願いして週3回ぐらいミットを持ってもらっています。最初の頃もちょくちょく教わってはいたんですけど、週に1回ぐらいのことが多かったんですけど、今は回数も増やして、スパーとかも見てもらっています。

──その指導の中で掴んだことは?

小林 それまではタイ人トレーナーにムエタイスタイルを中心に教わっていたんですけど、会長からはK-1でも使っていたパンチの種類ですとか、キックボクシングの間合いみたいなものも教わって取り入れつつ、ムエタイだけじゃない新しい色を出していこうとしているところですね。

──では前回の勝利は、それが大きい?

小林 自分の中ではパンチとかに自信が持てているし、そこからのムエタイのヒジもあるので、かなり大きいと思います。

──クンクメールのムン選手の間合いは、ムエタイともまた違いますよね。

小林 そうですね。キックボクシングともまた違いますし、ちょっと難しいところはありますね。ただ、最近はタイ人もONEでOFGムエタイをやっていますし、KOボーナスがあるのでガツガツいくようになっているので、それに似たような感じなのかなと思っていて、そういう試合も見て勉強しています。

──キャリアの中でもかなり大きな一戦ですね。

小林 そうですね。本当に、ここで勝って人生を一変させたいと思います。

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

小林 今回は相手のペースに付き合わず、逆に自分からかき回していければと思っています。相手も遠いところからわざわざ来てもらっているし、お客さんを沸かせられるような試合をするので、注目してもらえたらと思います。

──分かりました。ありがとうございました!

プロフィール
小林 司
所属:Sports 24
生年月日:1997年5月16日 出身:千葉県習志野市 身長:174cm 戦績:14戦11勝(2KO)2敗1分
スックワンキントーン ライト級王者