9月23日(火)東京・後楽園ホールにて開催される『MAROOMS presentsKNOCKOUT.57』の記者会見が行われ、第一弾対戦カードが発表された。

会見冒頭でKNOCK OUT・山口元気代表は9月の大会は3つの王座決定戦を軸に構成し、3人の新王者が誕生する豪華な後楽園ホール大会になることを明かした。



■KNOCK OUT-BLACKフェザー級王座決定戦 3分3R・延長1R 古木誠也(REX GYM)vs チュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP)

栗秋祥梧の王座返上に伴い、空位となったフェザー級王座の決定戦。初代KNOCK OUT BLACKスーパーバンタム級王者の古木と中国の戦闘民族チュームーシーフーが争う。

古木はフェザー級転向わずか3戦目で2階級制覇のチャンス。対するチュームーシーフーは昨年10月に栗秋とこの王座を争い善戦も延長判定2-1で敗北。試合判定に対する不満もあり、今回の再チャレンジは今まで以上に闘志剥き出しのファイトが期待できる。KO決着必至の王座決定戦となる。

会見を欠席したチュームーシーフーは声明で「今回KNOCK OUTのチャンピオンを決めるタイトルマッチに出場できることを嬉しく思います。全力で戦い、必ずチャンピオンベルトを獲得します。私がKNOCK OUTの新しいチャンピオンになります」とコメント。

一方の古木は所属がフリーからREX GYMに変更となったことを明かし「9月はベルトを絶対取ります」と強い意気込み。相手の印象を「凄いパワーがあって勢いもあるし、全てにおいて警戒したい。特にストレート」と油断がない。その上で「相性は凄い合うと思うし、攻撃もお互いタイプが似てるので、どちらかが倒れる試合になると思う」とKO決着になることを予想した。

また、2階級制覇が掛かった試合だが、古木は「2階級とかそういうのは別に意識はしてないですが、フェザー級に上げた以上は王者になりたい。倒してベルト取ります」と王座獲得に並々ならぬ決意を見せた。



■KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦 3分3R・延長1R 森岡悠樹(北流会君津ジム)vs 福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)

その古木がフェザー級転向に伴い、返上した王座を巡る戦い。6月の『THE KNOCK OUT』で壱・センチャイジムをKOで下しKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級新王者に輝いた森岡悠樹(北流会君津ジム)と、同じく6月大会で前田大尊を逆転KOを飾った福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)が激突する。

森岡は「KNOCK OUT(RED)のベルトを取って、次の初戦がBLACKのタイトル戦ということで光栄に思います。自分が一番KNOCK OUTらしい試合ができると思うので、次も守りに入らず、攻めて攻めて倒してベルトを取ります」と2冠獲得に自信。

一方の福田は「格闘技を始めて5年でやっとこのタイトルマッチまで辿り着きました。俺の方が色々な方々に夢や希望を与えられます。ここは俺が勝ってベルトを巻いて大泉に帰りたいです」と一歩も引かない構えだ。

既にバチバチに対立する両者。印象を尋ねられると、福田は「本当はいい人ってのは分かってるので。会場で会えば挨拶し合うし。でも今回は敵なんでね。失神させてやろうかなと思っています。警戒することは、スピードもパワーも俺の方が上だと思ってるんで、特に警戒するとこはない」と挑発。

すると、森岡は「福田選手は1ラウンドから来てくれるんじゃないかと思って楽しみ。選手として始めて5年でやっとタイトルってことだけど、まだKNOCK OUTのベルトには早いと思ってるんで、しっかり勝って、KNOCK OUTの厳しさを教えたい」と余裕の構えだ。

また、前田戦で福田が決めた飛び膝蹴りKOについて、森岡は「彼は本当に身体能力高い選手で、気を付けなければいけないと思っていますが、身長が多分同じぐらいなので、自分には届かないと思う。それを狙ってくるんだったら打ち落とすだけ。逆に打ち落とせばMVPのチャンスもあるんじゃないかなと思ってるんで、むしろ狙っていこうかと思ってます」と、相手の脅威も楽しむようだ。



■KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座決定戦 3分3R・延長1R 山田真子(GROOVY)vs Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)

山口代表が冒頭、ぱんちゃん璃奈がBLACK女子ミニマム級王座を返上して以来、女子のタイトルは動いていなかったが「女子部門の活性化の期待を込める」と王座決定戦実現の経緯を説明。

元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者の山田真子(GROOVY)とKNOCK OUT参戦5連勝と勢いに乗るKiho(KNOCK OUT GYM 調布)が激突する。

Kihoが「プロになって初めてのタイトルマッチなので、しっかり準備して圧倒的に勝ってベルトを巻きたいと思います」と意気込むと、山田は「流れ的にKiho選手にベルトを取ってもらいたいという人が多いと思うので、そこは美味しく頂こうかと思っている」と舌舐めずりした。

互いの印象について、Kihoは「前からこれは思ってたことなんですけど、すごいスピードがあって、パンチがうまいなって思います」といい、山田は「K-1の時から一緒だったんですけど、そん時に比べたら凄い成長してると思うので、ハイキックとか、しっかりと警戒します」と語った。

共に対戦をアピールしており、今回王座決定戦という形でリングで対峙することになった両者。Kihoは「年内にやりたいとは言ってたんですけど、9月にタイトルマッチできると思ってなかったので。すごく楽しみです」と笑顔。一方の山田は「ぱんちゃん戦の前からちょっとブランクがありました。試合ができてない状況で今年に入って3戦目でタイトルマッチの話をいただけて、自分的には前回の試合で結構、調子が戻ってきた感覚があるので、すごい楽しみです」と、互いに良きタイミングでの対戦を喜んだ。

「女子部門の活性化」への期待が込められたタイトル戦だが、Kihoは「先ずベルトを取ることが1番ですが、その後は『KNOCK OUTの女子はKihoだ』っていうのを印象づけるじゃないですが。自分自身が強くなっていければ自然とそうなると思うので、そこから戦いたいって他の団体のチャンピオンからも思われるような選手になって、KNOCK OUTを引っ張っていきたいと思ってます」とコメント。

一方の山田は「私はKNOCK OUTのチャンピオンになって、他の団体のチャンピオンを狩りに行きたい。もっと上を見てるので、ここはしっかり取ろうと思ってます」と強い決意を語った。

会見では最後に、8.29 『MAROOMS presents KNOCK OUT.56 ~NEW BEGINNING~』の追加対戦カードが発表された。



先日の会見で初参戦が発表された松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)の対戦相手が決定。[KNOCK OUT-UNLIMITED -68.0kg契約 3分3R]で、散打とボクシングがベースのMMAファイターのジャン・チャオ(中国/中山拓武ジム/CFP)と対戦する。



また、[KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーライト級 3分3R・延長1R]で木村亮彦(KNOCKOUT クロスポイント大泉)とふくやーまん(FIGHTER'S FLOW)の対戦も決定した。