
KNOCK OUT-BLACKフェザー級で玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)vs雅治(レンジャージム)の一戦が決定。玖村はK-1グループを主戦場に活躍し、22年5月に第6代Krushフェザー級王座を獲得、同年8月にはK-1フェザー級世界最強決定トーナメントで第3位に輝いている。KNOCK OUTには23年9月に初参戦し栗秋祥梧と対戦するも1RKO負けを喫した。

対する雅治はKNOCK OUTに定期的に参戦し、5月の前戦では森本直哉に判定勝利し、戦績は9戦5勝(4KO)4敗。
2年ぶりのKNOCK OUT参戦となる玖村は「久しぶりのKNOCK OUT出場が決まりました。前回は栗秋選手に倒されてしまい、そこからずっとリベンジしたいと言っていて。KNOCK OUTさんからもオファーをもらっていたんですけど、K-1からはK-1での試合に専念してほしいということだったので、この2年間はK-1で経験を積んできましたが、このタイミングでまたKNOCK OUTに出場できることを嬉しく思います。対戦相手はKNOCK OUTで育ってきた選手だと思うので、そういう選手をしっかり倒してKNOCK OUTファンの皆さんに自分のことを覚えてもらえるように頑張ります」とKNOCK OUT参戦は希望していたものだったという。
雅治は「KNOCK OUT代表として、他団体の選手を迎え撃つ構図の試合にとてもワクワクしています。前回の試合は1年ぶりの試合だったのですが、試合感覚を取り戻せたのですが、勝ちっぷりがしょっぱかったので、今回は勝ちっぷりをみんなに見せたいと思います」と他団体から来た選手との試合が待ち遠しい様子。
お互いの印象を聞かれると、玖村は「若くて勢いがある選手。この試合が決まってから何試合か見させてもらったところ、この階級では背が高く、手足が長くて一発のパワーや当て勘のある選手だと思ったので、そういうところは気をつけたい」と警戒するも、「僕の方が経験はありますが、KNOCK OUTでまだ勝てていないので、挑戦者のつもりで挑みたい」と一切油断はない。
雅治は「自分がプロデビューする前から玖村選手の試合をずっと見ていた選手で、まさか戦う日が来るなんて全然想像していませんでした。印象としては気持ちが強く、熱い選手かなと。あとバックブローには気を付けたい」という。

玖村は今後もKNOCK OUT継続参戦を望んでおり、「前回は栗秋選手に勝ったらタイトルマッチに行けると思ったので継続してアピールしたかったんですけど、あの結果で強くは言えないし、K-1にもまた出たいとも言えませんでした。あのときは、正直なところ、いろいろあって格闘技から数カ月離れて、ジムにも行かず毎日だらだら過ごして。何もすることがなくて格闘技を辞めようと思っていた時に、SNSで栗秋選手が僕の名前を出してくれたことでスイッチが入って、次の日からジムに行くようになり、KNOCK OUTに出ることになって山口代表に感謝しています。今すぐには言えないですけど、今回、雅治選手を倒したらタイトルマッチに絡んでいけるようにアピールをしたいのですが、今は先のことばっかりを見ずに、雅治戦を全力で挑みたいと思います」と狙うは、同大会のメインイベント、古木誠也vsチュームーシーフーの勝者が手にするKNOCK OUT-BLACKフェザー級のベルトだという。
それを受けて雅治も「フェザー級がどんどん盛り上がっているので、自分が荒らしていこうかなと思っています。自分はプロキャリア10戦ある中でKNOCK OUTで6戦していて、KNOCK OUTに愛着を持っています。KNOCK OUTのベルトは格好良いので狙っています」とこちらもKNOCK OUTのベルト戴冠に燃える。
玖村がリベンジに燃えている栗秋は現在、キックの試合からは離れ、UNLIMITEDルールに専念しているが、玖村は「僕がKNOCK OUTでチャンピオンになってKNOCK OUTを盛り上げることができたら、そこで栗秋選手を挑戦者として迎えてリベンジの機会を作ればKNOCK OUTを盛り上げられると思います」という。
また、過去に2度対戦している軍司泰斗がKNOCK OUTに参戦し結果を残していることを受け、「前回、軍司選手はすごい倒し方をしていて、僕も刺激をもらいました。今後、戦うことはないと思いますが、お互いに別の道で乗り上げられるように僕も頑張ります」と力強く意気込んだ。

■KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R・延長1R 辰次郎(Sports 24)vs ペップンソン・フォームドジム(タイ/フォームドジム)
6月の代々木大会で河崎鎧輝に判定勝利し、現在6戦6勝(3KO)と無敗の辰次郎が、55戦42勝13敗のペップンソンと対戦する。ペップンソンはKOSスーパーフェザー級王座を保持し、昨年9月のKNOCK OUT福岡大会では久井大夢と対戦。強力なミドルキックとヒザ蹴りで久井と互角の戦いを戦いを繰り広げ、その実力で周囲を驚かせた。

会見に出席した辰次郎は「前回は大きい大会に出させもらったのですが、KO勝ちを見せて勝つことができなくて、すごく悔いの残る試合でした。すぐに練習を再開して、今回必ずKOで倒してチャンピオンに挑戦できる選手だと思ってもらえるように仕上げてます」と久井が返上したKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座に狙いを定めていくとする。
タイ人選手とはプロ2戦目でタイで対戦経験があり、その時はハイキックでKO勝ちしているという辰次郎。タイ人に対しては苦手意識はなく、「今、自分が所属しているジムにはタイ人のトレーナーが2人いて、2人とも有名で強い選手で、指導者としても優れているので、タイ人対策はしやすいと思います。作戦は言えないんですけど、KNOCK OUTという大会だけに、KOじゃないと試合じゃないと思うので、最終的には絶対に倒します」とKO宣言。
相手のペップンソンは久井だけでなく、8月9日のシュートボクシングのリングで山田虎矢太とも対戦し敗れはしたが、最後まで粘り強い戦いを見せている。タフな相手となるが、「それでも倒せる自信はあります。僕はチャンピオンしか目指していないので、絶対に倒します」と闘志を見せていた。
<追加対戦カード>

▼KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R・延長1R バズーカ巧樹(菅原道場/BRAID) vs REITO BRAVELY (BRAVELY GYM)

