「祐輝選手にはメチャクチャ怒ってます。3Rかけて痛めつけて倒します!」
8・29「MAROOMS presents KNOCK OUT.56~NEW BEGINNING~」の[KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R・延長1R]で祐輝と対戦する勇成。ジャパンキックボクシング協会フェザー級王者の肩書きを引っさげて初参戦してくる彼は、KNOCK OUTの王座も目指しているという。そして、対戦相手の祐輝にはかなりの感情があるようだが……。
──今回初参戦となりましたが、KNOCK OUTにはどういう印象がありますか?
勇成 自分が格闘技を始めた頃から活躍している軍司泰斗選手やゴンナパー・ウィラサクレック選手が出ている団体に自分も出られるというのは、すごくうれしいですね。自分は龍聖選手が大好きだって言ってるんですけど、そのリングに立てるのは光栄だし、ひとつ夢が叶ったなと思います。
──そこにジャパンキック王者として乗り込む気持ちというのは?
勇成 乗り込むというか……別に、「団体のために戦う」という気持ちは正直なくて、自分のため、そして応援してくれる人たちのために戦うという気持ちです。自分も団体の中で一番活躍しているわけでもないですし、団体を背負えるほどの経験もないですし。
──ただ、お客さんからは「チャンピオンだから強いんだろうな」と思われると思います。
勇成 そうですよね。でも正直、自分は同じ階級でKNOCK OUT王者の小笠原瑛作選手には手も足も出ないと思うんですよ。今、他のいろんな団体を見ていると、フェザー級って強い選手がけっこういて盛り上がっていると思うんですけど、自分はその中で戦っていけるほどの器でもないし、そういう自信もないので、今回は自分の今の立ち位置が分かるような試合をして、どんどん上に行きたいと思っています。
──でも、今はすごく好調ですよね? ONEでの試合も含めて9連勝中で、直近は4連続KO中と。
勇成 それは自分がトレーナーを100%信じ切っている結果ですね。試合前の不安は正直、メチャクチャあるんですけど、練習しているうちに「絶対勝てる」という自信に変わっていくので、試合になったらタイ人選手でも日本人選手でも、勝つ自信はあります。
──試合になったら腹を括れると。
勇成 計量の時点でも、逃げ出したいと思うぐらいメチャクチャ怖いんですよ。でも計量が終わったぐらいから腹を括って、気合いが入りますね。
──今回の相手は祐輝選手になりました。どういう印象ですか?
勇成 6月の代々木大会でも左の一発で倒してましたよね。そこは本当に気をつけようかなと思っています。ひとつ上の60kgとかでも試合をしているし、フィジカルが強そうな体をしているので、油断はできない相手かなと。でも負ける相手ではないなと、正直思っています。
──そんな祐輝選手とどんな試合をして、どう勝ちたいですか?
勇成 祐輝選手は、9月のUNLIMITEDトーナメントに出るじゃないですか。それを見て、メチャクチャ腹が立ったんですよ。自分との試合の前に他のルールでの試合を決めるということに対して。自分はこの2ヵ月間、この試合に向けて100%、祐輝選手のことしか考えてなかったですからね。だから1R、2R、蹴りまくって腕を折って、3Rに得意のヒジでグチャグチャにしてやろうかなと思っています。3Rかけて痛めつけて、最後に仕留めるというのが自分の中の作戦です。
──そんなに気合いが入ってるんですね。
勇成 メチャクチャ入ってますね。過去イチです。
──それだけ完璧に勝ったらまた声がかかるかと思いますが、KNOCK OUTにはこれからも出たい?
勇成 そうですね。自分としてはKNOCK OUTに継続参戦したいという気持ちしかないです。ジャパンキックのチャンピオンでもあるので定期的には出ますけど、KNOCK OUTは盛り上がっていますし、入場の時の演出もすごくて、正直、他のどこよりもいい団体だと思っているので。今はKNOCK OUTのチャンピオンを目指して、日々頑張っています。
──REDフェザー級のチャンピオンは先ほど名前が出た小笠原選手ですが、そこへの道を進んでいきたいと。
勇成 はい。今までと同じ練習で勝てるとも思ってないですし、今回の試合に勝ったらもう一つギアを上げて頑張っていこうと思っています。今の時点でもメチャクチャ気合いは入ってるんですけど。あと、ルールは何でもいけるし、パンチには本当に自信があるので、BLACKでも大丈夫です。
──そうですか! BLACKフェザー級は9月大会で古木誠也vsチュームーシーフーの王座決定戦が行われます。
勇成 その選手たちとも戦っていけるようになりたいですね。ワクワクします。プロデビューからヒジなしは1回もやったことはないんですけど、BLACKだったらヒジで切られる恐怖もなくて、自分の持ち味がもっと出せると思うので、BLACKもやってみたい気持ちはメチャクチャあります。
──今回はオープンフィンガーグローブ(OFG)ですが、そこはどうでしょう?
勇成 OFGは2月にONEで初めて経験して、自分は拳が折れやすいので不安もあったんですけど、いざやってみたらボクシング・グローブより楽しかったですね。自分のパンチは一発当たれば倒れると思っているので、そのパンチ力も生かせて、OFGは好きですね。
──加えて今回は八角形リングでの試合です。そこは?
勇成 自分は前にプレッシャーをかけてコーナーに詰めるタイプなので、角がない八角形リングでうまくやれるか、正直分からないところはありますね。でも相手も同じ状態で試合するので、そこは一緒かなと。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
勇成 一応チャンピオンという肩書きもありますし、後半の軍司選手やゴンナパー選手、下地奏人選手の前に、自分がもっと会場を熱くして盛り上げます。自分の試合は、ゴングが鳴った瞬間から1秒も目を離さず、見てほしいと思います。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
勇成
所属:フォームドジム 生年月日:2005年8月17日生 出身:福岡県北九州市 身長:173cm 戦績:10戦9勝(6KO)1敗
ジャパンキックフェザー級王者

