
この日の公開練習では、シャドーボクシングだけでなく、2つ下の弟・絃人が持つミットにパンチ、重みのあるミドルを叩きこんでジム内に快音を響かせた。
試合まで残り2週間となり、「日が経つにつれてゴンナパー選手とやるという実感が湧いてきて、いつも以上に怖さもあるんですけど、ワクワクしてます」と試合が待ち遠しい様子を見せる下地。

「過去最強の相手」と評するゴンナパーについては「フィジカルが強く、そこがすごい勝負の別れ目だと思っているので、そこをうまく戦いながら、しっかり最後は倒しに行きたい。試合展開は様子見ながらですけど、1R目から倒せるところがあったら倒しに行こうかなと思っていて、自分の中ではパンチでフィニッシュするかなと。打ち合いになるか、自分がスパンと一瞬で倒すかのどっちかだと思います」とパンチでの決着に自信を見せる。
ゴンナパーはK-1を主戦場にしてからは日本での試合も多く、過去の試合で一番参考になった試合を挙げてもらうと、2024年7月の与座優貴戦だという(与座が1RKO勝ち)。
「与座選手との試合では、フィジカルで拮抗した展開の場合、お互いのフィジカルで押されなくなった場合の時の動きがすごく参考になりました。あと、他のゴンナパー選手と戦った日本人とは違う戦い形していて、いろんなパターンを想定する上では、与座選手の動きは日本人選手の動きの中でも珍しい方だと思うので、様々なバリエーションを考える上で参考になる試合でした」
ゴンナパーはこれまでにフックでKOを量産しているが、「そこは対応できると思います。イメージしていることと実際は違うと思いますが、そこをアジャストできれば。自分もフックが得意なので、逆に倒せたら気持ちいいだろうなと思います」と自身のフックでも逆に倒したいとする。

また、ゴンナパーは2月の古村匡平戦、6月の重森陽太戦で勝利し、今回がKNOCK OUT-REDルール3戦目となり、「まだ上があるだろうなと思っています。どっちかというと、今はまだムエタイの戦いになっていますが、次はOFGのヒジありにアジャストしてきた戦い方になり、今までとはまた違った一段階上の動きをしてくるだろうなと予想してます。技術的な部分で付けいる隙はないのかな」と警戒するが、「K-1の時はムエタイの蹴りは合ってなかったと思いますが、REDルールではムエタイの蹴りが有効になって来るので、そこで勝負できる、付け入る隙があるのかなと。蹴り合いでも問題ないと思います。(得意なハイキックは?)1R目は入らないかもですが、狙えるところがあれば狙っていきたいなと。昨年の年末の試合は気持ち良かったので、また味わうためにハイキック入れたい」と昨年12月のロムイーサンをKOしたハイキックでも仕留めたいとした。

現在、ゴンナパーはKNOCK OUT-REDライト級のタイトルを保持しているだけに、ここで勝てばタイトルを懸けての再戦の可能性もあり、「今は目の前の試合に集中するしかないと思っていますが、勝った後はそこを意識しないといけない。勝って、もしダイレクトリマッチがあるのであれば、自分が強いということを見せられるような試合をしなければいけないのかなと思っています」とゴンナパーとの二連戦も望むところ。
最後に「いつもより成長した下地奏人を見せられるように頑張ります。KOで倒してジャイアントキリングを起こします」とロムイサーン戦のような番狂わせを起こすと宣言した。

