「相手のストーリーにはさせない。冷静かつ荒々しい戦いで倒します!」



9・23「MAROOMS presents KNOCK OUT.57」の[KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R]で玖村修平と対戦する雅治。1年近くにわたるブランクを経て自分のスタイルを見つめ直し、5月に復活勝利を挙げた雅治の次戦は、知名度のある相手との一戦。このチャンスに雅治が見据えているものとは?

──まずは前回、5月の森本直哉戦は復帰戦でしたが、ご自分で振り返ると?

雅治 完勝かなという感じですね、一応。勝たなきゃいけない相手だったので。勝ててホッとしてはいますが、試合後にも言った通り、客観的に見てちょっとしょっぱかったなというのはあります。

──確かに、試合前に語っていた「ぶっ倒して勝つ」は実現しませんでした。

雅治 森本選手が、普通にメチャメチャ打たれ強かったんですよ。ボディもけっこういいのが入ったし、ヒザとかパンチとかも入ったんですけど、効いたそぶりも見せずガンガン出てくるスタイルだったので。それでしょっぱく見えちゃったかなっていうのがありましたね。

──やってみての反省点は?

雅治 パンチが単調になってしまったことだったり、いいのが入ってからのまとめだったりという部分などは、課題にはなりましたね。

──でも実際、約1年ぶりのリングに立てた喜びもありましたよね?

雅治 気持ちよかったですね。充実感がありました。やっぱり試合前から試合が終わるまでって本当に充実してて。だから今もメチャメチャ充実してるんですけど、あの試合でその感じを思い出せました。



──そうして復帰戦で勝利して、その次がK-1 GROUPの玖村修平選手になりました。思いもよらない相手だったのでは?

雅治 まさにその通りですね。最初に聞いた時は「お、そう来るか!」って思いました。でも、知名度はありますけど、勝ったり負けたりが続いている選手だし、全然倒せるなと思って、受けました。

──玖村選手の戦いに関しては、どういう印象ですか?

雅治 本当に激闘する選手という感じですね。でも、KNOCK OUTもけっこう、玖村選手のことを持ち上げてるじゃないですか。やっぱりそこに対するフラストレーションはありますね。もちろん、注目されてるのはいいですけど、「見とけよ」って感じです。みんな玖村選手が勝つって思ってるでしょうけど、「マジ見とけよ」って感じですね。今はそれで燃えてます。

──玖村選手は2回目の参戦になりますが、運営が玖村選手を上げるために、雅治選手を相手に選んだと思っている?

雅治 いや、そこまでは思ってるわけではないですけど、やっぱり玖村選手って、名前があるじゃないですか。それは事実だからしょうがないんですけど、実際、玖村選手のストーリーになってる感じはありますよね。それは終わらせるよっていう感じです。

──でも単純に、雅治選手にとってはオイシイ相手ではありますよね。

雅治 そうですね。周りからも「勝ったらデカい」とかよく言われますけど、勝つので。結果がそうなるだけであって、僕が勝つことには自信があるので。

──状況としては、連勝から対抗戦に抜擢された一昨年の水津空良戦に似ている部分がないですか?

雅治 はい、よく覚えてらっしゃいますね(笑)。確かに、メチャメチャ似てますね。

──あの時は初めて表舞台に抜擢されて、K-1 GROUPとの対抗戦ですごく燃えていましたが、結果は及びませんでした。

雅治 あの時は確かに燃えてたんですけど、そこまで技術がなかったんですよ。その試合は今も見返すんですけど、今より本当に弱いなって思います。今はどんどん成長しているなっていう実感はあるので。

──2年前と状況は似ていても、同じ結果にはならないと。

雅治 ならないですね。今やったら、水津選手にも勝てると思ってるので。

──あの時とは何が一番違いますか?

雅治 まずスタミナが全然違いますね。あと細かなフェイントだったり、パンチの出し方だったり、コンビネーションの引き出しも増えてるので、そのへんが強くなったのかなと思います。あと、試合のマインドがやっぱ一番大事だなというのが分かりました。怖がらずにいくっていうマインドですよね。ビビってたわけじゃないんですけど、いく時にいけないっていうのがけっこう続いて連敗してたので。その点ではいい試合経験だったかなとは思いますけど。

──今回はどういう試合にして、どう勝ちたいと思ってますか?

雅治 倒します。注目されている分、おいしくいただきますって感じです。

──早い段階から狙いにいく?

雅治 そこは様子を見てという感じで、早い段階かは分からないですけど、いずれにしても最終的には倒します。チャンスが来たら、逃さずに。

──改めて、その先に何か思い描いているものはありますか?

雅治 その先はまだ全然ですね。ここで勝ってから、見えてくるかなという感じです。同じ大会でフェザー級の王座決定戦もありますけど、ここで僕もいい勝ち方をして、その後も勝っていって、雅治なら今のチャンピオンに勝てるんじゃない?って思われるぐらいの試合をしたいですね。やっぱ周りの評価って大事なので。

──口調は静かですけど、かなり燃えてるわけですね。

雅治 そうですね、けっこう燃えてます。今は毎日が充実して楽しくて、早く試合したいです。

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?

雅治 冷静かつ荒々しい雅治を見ていただけたらなと思います。そういう勝ち方をするので。

──分かりました。ありがとうございました!

プロフィール
雅治
所属:レンジャージム
生年月日:2003年8月27日生 出身:埼玉県草加市 身長:174cm 戦績:9戦5勝(4KO)4敗