「ここまで山あり谷ありですが……REDルールをかき回したい!」



9・23「MAROOMS presents KNOCK OUT.57」の[KNOCK OUT-RED -63.0kg契約/3分3R]で渡辺翔也と対戦する安田学登。プロフィールを追えば追うほどそのムチャさが際立つ安田。その謎にも迫ってみた。

──安田選手って、プロレスラーを目指してたんですね?

安田 はい。一応、練習生という形でした。「プロレス総合学院」を卒業して、「WRESTLE-1」という団体に入団してやっていくという形で話が進んでたんですが、その時にK-1とプロレスを両立していたら腎臓が破裂しちゃって。さすがにプロレスラーは背中を打ち続けるので、お医者さんからちょっと厳しいんじゃないかという感じになって、諦めざるを得なかったですね。

──腎臓破裂は大ごとじゃないですか。

安田 キックのアマチュアデビュー戦だったんですよ。重量級でやればよかったんですけど、普段80kgある体を65kgまで減量しながら受け身をやってたので。プロレスラーは体を分厚くしてるはずなんですけど、逆のことをしちゃったっていう感じですかね。

──……かなりムチャしてませんか?

安田 確かに、今までムチャしすぎてたなと思います(笑)。

──それからキックボクサーとして改めてデビューして、試合を重ねてきたと。

安田 そうなんですけど、その後、肝臓を破裂しちゃって。

──ええっ、肝臓も?

安田 試合前の最後のスパーリングの時に、打たれたダメージでちょっと肝損傷しちゃいました。

──山あり谷ありにもほどがありますよ!

安田 ですよね(笑)。デビュー戦からK-1グループにいて、あんまり勝てなくて。初勝利は掴んだんですけど、やっぱそこから勝てなくて。そこで完全引退というか、もうやめるっていう感じで一度やめてたんです。その頃は群馬のジムで働いていて、キッズを見る機会が多かったんですけど、子供たちがプロになりたいというのを聞いて、プロとしての姿を見せるために復帰したんです。それで、自分はK-1ルールは完全に向いてないなと思ったので、ヒジあり、首相撲ありのムエタイルールに移行しました。次で復帰して5戦目になるんですが、やっぱりこっちの方が思いますね。

──今回はKNOCK OUTに初参戦となるわけですが、以前から出たかった?

安田 そうですね。それこそさっき言ってた子供たちが憧れていたのがKNOCK OUTだったりしていて、そこの舞台に自分が出て見せるというのが目標ではあったので。

──今回は渡辺翔也選手との対戦ですが、印象は?

安田 映像は軽く見ました。アグレッシブで勢いがあるんじゃないかなと思います。その勢いには警戒したいです。

──逆に自分はどう戦ってどう勝ちたいと思っていますか?

安田 自分も倒しに行きます。オープンフィンガーグローブは初めてですけど、自分の攻撃力が生かせるかなと思うので。

──勢いのある相手ですが、自分も最初から行く?

安田 というよりは、どこかのタイミングで倒し切りたいなっていう感じですかね。

──久保賢司代表からはどんなことを言われていますか?

安田 代表からも、自分はパンチが硬いとか、インパクトがいいと言われていて、この試合についても「思いっきり行けば」と言われてます。今まではどうしても試合で思いっきり行けてない部分があったので、今回はしっかり行きたいですね。

──当面の目標は?

安田 チャンピオンになりたいなと思ってます。まあチャンピオンというか、REDルールをかき回したいなという感じですね。

──では最後に、当日の試合で一番注目してほしいというポイントはどこでしょう?

安田 その答えは当日まで……トランキーロ、あっせんなよ!

プロフィール
安田 学登
所属:クボジム-リレイズ東京-
生年月日:1995年9月14日生 出身:群馬県高崎市 身長:180cm 戦績:11戦3勝7敗1分