「元チャンピオンに派手に勝って、タイトル挑戦を引き寄せたい!」
10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT.58」の[KNOCK OUT-REDライト級/3分3R・延長1R]で重森陽太と対戦する小林司。KNOCK OUT2戦目となった7月のムン・メイキア戦では、重森にも古村匡平にも勝っているムンに善戦して今回のチャンスを掴んだ小林。元王者・重森との一戦にかける思いとは?
──前回の試合、7月のムン・メイキア戦を今振り返ると?
小林 自分の中では、そこまでの差はなかったというか。倒せたところはあったと思うので。自分の作戦的には問題なかったかなと。勝てなかったのは自分が弱かったなと思うんですけど、今は改善できているところがあるので。今回、重森選手との試合ではそこをしっかり見せたいと思います。

──そこから今回は重森陽太選手との対戦となりました。最初に聞いた時はどう思いましたか?
小林 すごくうれしかったですね。負けた僕に、こんないい話を持ってきてくれるのかというのは、ちょっと驚きではあったんですけど。すごくシンプルに、国内最強クラスの重森選手と戦えることがうれしいです。
──しかも、今大会で目玉と言われているライト級2試合の一角でもあります。
小林 そうですね。自分の中ではまだKNOCK OUTで3戦目なのに、ポスターも上の方に大きく載せてもらってますし。それに恥じない試合をしたいなと思います。
──改めて重森選手の印象は?
小林 距離感的には本当に抜群にうまいですし、当てて逃げるみたいなところだけじゃなく、ところどころでパンチとかヒジとか、イヤなところを突いてくるあたりが、やりづらそうだなという印象ですね。
──重森選手はムエタイスタイルでのキャリアが長いですが、対戦する感覚としてはタイ人に近いものを感じたりしますか?
小林 そうですね。もう本当にタイ人にもなれるというか、タイ人みたいな試合もできますし、たぶんスイッチが入ったらガツガツ殴り合うこともできるんじゃないかなと思うので。今回はちょっと後者の方に期待して、殴り合いに持ち込めたらいいなとは思っています。殴り合いに来てもらえれば、勝機はあるかなと思うので。
──自分としては、どういう試合にしてどう勝ちたいと思っていますか?
小林 プレッシャーをかけて相手を追い込んで、細かい攻撃、パンチでパンパンパンと仕留めるような練習はしています。オープンフィンガーグローブ(OFG)のパンチは絶対入りやすいですし、当たったらもうヤバいので、それに賭けてますね。テクニックで勝負しようとはあまり考えていないので、ちょっと強引にいきたいなと。自分がムン選手にやられたことを、逆に自分がやりたいなと思っています。


──オープンフィンガーグローブ(OFG)に自分のパンチ力を乗せるというイメージ?
小林 はい。パンチには自信があるし、今、メチャメチャ練習しているので。それにOFGはすごく自分に向いてると思うんですよね。
──ほう。
小林 ぶっちゃけた話、ボクシンググローブを着けるとけっこう閉塞感があって、僕はあんまり好きじゃなかったんです。ずっと違和感を感じていたというか。OFGはグーパー、グーパーできるので、自分の中では開放感があるというか、気持ち的にもけっこう楽なんですよね。試合が決まってから練習もずっとOFGでやってますし、もう特に違和感はないですね。
──改めて、重森選手に勝てばかなり序列をひっくり返すことになると思いますし、ゴンナパー・ウィラサクレック選手への挑戦も見えてくると思います。
小林 そうですね。重森選手は元チャンピオンで、ここで派手にKO勝ちでもしようものなら年末、古村匡平選手と久井大夢選手の勝者がという話もあると思うんですけど、自分がタイトルマッチという可能性も全然あると思ってるので、それに賭けて倒しに行きたいですね。
──そのためにはインパクトも必要になってくると思いますが、倒すことを意識した練習もかなり積んできている?
小林 今は本当に倒すことだけを意識して練習しています。以前だと相手の攻撃に対してのリターンだったりとか、受け身の部分もあったんですけど、今回は本当に攻めだけというか、攻め100%ぐらいの気持ちでトレーナーとかとも話して、練習してますね。
──同日に行われる古村選手と久井選手の試合はどう見ていますか?
小林 難しいですね。久井選手がしっかり対策をして、古村選手専用マシンみたいになればいけるのかなと思うんですけど、古村選手は爆発力があるので、ロムイーサン選手との試合の時みたいに一発もらったら、またダウンもあるのかなとも思いますし。どっちが勝つのかはちょっと読めないですけど、シンプルに面白い試合だと思うので、ファン目線で気になります。
──先日は同門の辰次郎選手がKNOCK OUTでプロ初黒星を喫しました。セコンドにもついていましたが、ショックも大きかったのでは?
小林 そうですね。まあでも、本人がやっぱり一番ショックなのかなと。やっぱり勝負、特に格闘技は勝ち負けがつくものなので、本人の糧になれば、負けもプラスになるのかなという気持ちもありますし。ここで終わっていい選手じゃないと思うので、それはまた彼の次の試合に期待したいですね。
──その辰次郎選手からお聞きしたんですが、今は一緒に練習されているそうですね。お互いにいい刺激になりますよね。
小林 それは大きいですね。REDとBLACKでルールは違うんですけど、本当に彼から学ぶことはメチャメチャありますし、逆に自分が教えられることはあんまりないんですけど(笑)。練習に対する姿勢とか、格闘技に対する思いみたいなところもすごく強いので、そういうところはすごいなと、シンプルに思ったりします。同じリングで、ともに王座を目指して頑張っています。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
小林 倒しにいくことを主に練習してきました。僕はKNOCK OUT3戦目で、たぶん僕のことを知らない方の方が多いと思うので、元チャンピオンにも勝って名前を売りたいと思っています。僕の名前をしっかり覚えてもらえるような試合をするので、倒しにいく姿勢を見てほしいですね。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
小林 司
所属:Sports 24 生年月日:1997年5月16日生 出身:千葉県習志野市 身長:174cmrn戦績:15戦11勝(2KO)3敗1分
スックワンキントーン ライト級王者

