「REDルールでも、心はBLACK。打ち合って倒します!」
10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT.58」の[KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R・延長1R]で“狂拳”迅と対戦する辰樹。4月の古木誠也戦に続いて2回目となるKNOCK OUT参戦で、K-1 GROUPから初参戦する相手を迎え撃つ彼は、古木へのリベンジに向けてもここが大事と語る。その意気込みとは?
──4月にKNOCK OUT初参戦で古木誠也選手と対戦しましたが、あの試合を今振り返ると?
辰樹 正直、メチャクチャ悔しいというのが大きくて。僕の中ではずっと自分のペースで試合が進んでいて、どの技で倒そうかなと考えてるぐらいだったんですよ。でも気づいたら倒れてたというのが正直な感想ですね。

──では倒される瞬間までは、そこまでの強さは感じていなかった?
辰樹 そうですね、実感は全然なくて。もっとパワー系の選手で、攻撃とかも強いのかなというイメージはあったんですけど、それを体感する前にやられちゃったという感じです。
──倒された場面に関しては、今はどう思っていますか?
辰樹 僕の弱さでもあるんですけど、「この距離なら届かないだろう」とか、そういう気の緩みがあって。そこで一発当ててくるところが古木選手の強さでもあるのでそこでもらってしまったなという印象ですね。
──試合間隔が空いたのはKOされたから?
辰樹 そうではなくて、次に試合するのは絶対KNOCK OUTでと決めていて。それで今回、いいお話をいただいたので参戦することになったという感じです。ただ、実は6月にUNLIMITEDルールで出ようと思ったんですけど、MMAの寝技の練習をしている時に腰を痛めちゃって。
──そうなんですね。では今後、UNLIMITED出場の可能性もあるということですか。そして今回は、“狂拳”迅選手との対戦になりました。意外な相手だったと思いますが。
辰樹 僕はもともとその選手をあまり知らなかったんですよ。一応、僕としてはBLACKルールにこだわってた部分があったんですけど、BLACKのチャンピオンを目標としている中で、REDルールでも試合できるようにしておこうということで、オープンフィンガー・ムエタイをずっと練習してたんです。
──ほう。
辰樹 だから相手選手のことは知らなかったんですけど、このタイミングでRED来たか!と思って受けたという感じですね。
──では、K-1 GROUPに出ていた選手だからどう、みたいな意識は最初はなかったわけですね。
辰樹 そうですね、後から分かった感じで。Krushでの試合映像を見ると、キレイに戦う選手で、バランスがいいなとは思いました。強い選手だなと思うんですけど、倒さないといけないなとも思ってますね。
──“狂拳”選手が初のヒジあり、REDルールでどう戦うかについては材料がないですよね。そこはどうですか?
辰樹 僕自身もムエタイの、例えば首相撲の技術とかを使って勝とうとは全く思ってなくて。ただ、もともとK-1ルールで戦ってたから、打ち合える選手だろうなとは思ってるので、僕もそこで勝負して倒したいなとは思ってます。
──では、試合はREDルールですが、辰樹選手の気持ちの中ではBLACKに近い感じがある?
辰樹 そうですね。打撃で倒そうと思っているので。
──今回はオファーが来たからREDですが、基本的にはこの後もBLACKでやっていきたい?
辰樹 前回、古木選手に負けてるので、そこに対するリベンジしたいという思いが強くて。古木戦をマッチメイクしてもらえるように、REDでもしっかり倒せるところを見せていきたいなと思います。
──ただ“狂拳”選手はREDを希望して参戦してくるわけで、もしかしたらコテコテのREDらしい戦い方をしてくる可能性もありますよね。そうなった時の対応は?
辰樹 もともと僕のジムのトレーナーがタイ人というのもあって、REDルールでの対策とかもやってるんですけど、ムエタイの小手先の技術を使われる前に倒したいなと思ってます。
──ではここで勝って、その先には古木選手とのリターンマッチを見据えていると。
辰樹 そうですね。必ずリベンジしたいと思ってます。
──その古木選手は9月大会でチャンピオンになりました。あの試合をどう見ましたか?
辰樹 戦いづらそうだなとは思いましたね。もちろんパワーとかは感じられましたけど。僕があれよりもっといい試合をどんどん続けていって、チャンピオンにも「こいつ、ヤバいな」と思わせるようになりたいですね。
──ところで、4月にKNOCK OUTに初参戦してみて、反響はいかがでしたか?
辰樹 まず感想として、すごく選手思いな団体だなと思いました。会場の内のアップする場所も大きく取られていましたし。あと、今まで応援してもらっている沖縄の周りの人たちからも、イベントとしてメチャクチャ見やすかったとか、演出もすごくて面白かったとか言ってもらえましたし、たぶん僕を知らなかったKNOCK OUTのファンの人とかからも「試合よかったです」とか「楽しみにしてるので、リベンジに向けて頑張ってください」というDMやメッセージをいただいて。そういう点でも、やっぱりすごい団体だなあって、改めて感じましたね。これからもっとKNOCK OUTで活躍していきたいという気持ちが強くなりました。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?
辰樹 僕の倒しにいくスタイルを見てほしいですね。1Rから、もうずっと僕は倒すことしか考えてないので。そこを感じてもらえるような試合をしていきたいなと思ってます。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
辰樹
所属:Y`ZD GYM 生年月日:1995年7月20日生 出身:沖縄県名護市 身長:168cmrn戦績:17戦7勝(3KO)7敗3分

