「外のリングで変わった自分を見せたい。一撃で失神させます!」



10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT.58」の[KNOCK OUT-BLACKバンタム級/3分3R・延長1R]でKING剛と対戦する柿﨑瑠。ONEやKrushで試合を重ね、KNOCK OUTには1年以上ぶりの参戦となる柿﨑は、この間の成長を見せたいという。その中身とは?

──柿﨑選手はKNOCK OUTでの試合が1年以上空いたんですね。

柿﨑 はい、1年2か月ぶりです。

──ご自分としては出たかったんですよね?

柿﨑 そうですね。もうずっと出たかったんですけど、海外とか他団体に出てて、やっとお呼びがかかって出たら1年経っちゃった、みたいな。

──一番直近は8月、Krushでの板橋武留戦でした。KOでいい勝ち方でしたが、あの試合を振り返ると?

柿﨑 自分のやりたいことができた試合だなと思います。作戦通りというか、やってきたことが完璧に全部出せたみたいな。

──おお、なかなか選手からそういう言葉を聞くことは珍しいですよ。

柿﨑 本当ですか?

──「練習したことが出せなかった」という声が圧倒的に多いですから。

柿﨑 たぶん、練習量の違いですかね。そこは自信あるので。追い詰められるぐらいキツい練習をしてますから。

──しかしこの1年、ONEやKrushで試合経験を重ねましたが、すごくいい経験になったんじゃないですか?

柿﨑 そうですね、一皮むけたというか。プロ初黒星も経験して、この戦い方じゃダメだとか、もっとこうしたらいいとかも分かって、そこからの板橋戦で。改良を重ねて、練習でもここはもっとこうした方がいいとか変えながらできたので、1年前のKNOCK OUTに出ていた自分と全然変わったと思います。1年前はもう、「倒せたらラッキー」ぐらいで戦ってたんですけど、最近は倒すためにどういう練習するかっていうのを意識してやってるので、そこが一番変わったかなと。

──では、このタイミングでKNOCK OUTのリングに戻るというのはすごくいい流れなんですね?

柿﨑 やっと念願のKNOCK OUTで、いい流れで来てるので、バチッと倒して、またすぐ呼ばれるようにしたいです。

──今回の相手はKING剛選手です。どういう印象ですか?

柿﨑 本当に気持ちが強くて、ずっと前に出てくる選手というイメージです。パンチでずっと前に出てくるので、それに呑まれないようにしなきゃなと思ってます。

──自分としてはどういう試合にして、どう勝ちたいですか?

柿﨑 たぶん、ずっとKING選手が前に出てきて、自分が下がっちゃうと思うんですけど、下がりながらでもいいパンチを当てたり蹴りを当てたりして、倒していきたいと思います。

──「下がらない」ではなく、「下がるけど」なんですか?

柿﨑 たぶん、打ち合いになったら自分は勝てないと思ってるので、相手の得意な部分にならないように、距離を取って前蹴りで離したりとか、出てきたら膝を合わせたりとか、そういうのを狙っていきたいなと思ってます。

──最後はどう勝ちたいですか?

柿﨑 一撃で失神させたいですね。タイミングとかもパワーとかもだいぶついてきたし、タイミングも分かってきたので、当てられれば倒せると思ってます。

──12月が誕生日なので、今回、おそらく10代最後の試合になりそうですよね? ただ、ノーダメージで勝てば11月も出場という可能性はありますけど。

柿﨑 そうですね。でも、年末に試合するぐらいだったら、11月の方がいいですかね。

──そうなんですか?

柿﨑 12月は自分の誕生日だったり、いろんなところで忘年会とかあるじゃないですか。去年も12月の最後の方に試合があって、そういうのを我慢したので、今年はちょっと楽しみたいなと……(笑)。

──でも12月30日はビッグマッチだから、出たい選手も多いと思いますよ(笑)。

柿﨑 そうですね(笑)。チャンスがあれば出たいとは思ってるんですけど、「絶対出たい!」じゃなくて「出れたらいいな」ぐらいで(笑)。

──まあ今回いい勝ち方をすれば、またKNOCK OUTでいいチャンスが巡ってきますよね。改めての今の目標というのは?

柿﨑 あんまり先のことは考えてなくて、今は目の前にある一戦一戦をしっかり倒して勝って、誰が見ても「ベルトに挑戦してもいいんじゃない?」と思わせるようにしていきたいと思ってます。

──BLACKバンタム級王座は今、空いてますからね。

柿﨑 そうなんですけど、あまり選手がいなくて、なかなか試合が決まらないっていうのもあったので。もう誰でもいいので、タイトルマッチがやりたいなと思ってます。

──タイトルマッチができるような選手に、どこからでも名乗りを上げてほしい感じですよね。で、大泉ジムとしては最近は乙津陸選手が復帰したり、福田拓海選手がタイトルに挑んだりと、いろいろありました。今のジムの中での自分の立ち位置みたいなところはどう考えていますか?

柿﨑 他団体から来たファイターみたいな感じですかね(笑)。みんなはKNOCK OUTにずっと出てますけど、僕はここ1年、違う団体ばっかり出てたので、みんなからも「もう次の会見とかは『他団体から来た』って言えばいいじゃん」とか笑いながら話してます(笑)。

──あまりKNOCK OUTファイター扱いされてない感じなんですか(笑)。でもここからまた、KNOCK OUTでガンガンいきたいっていうところですよね。

柿﨑 はい。Krushとか外でもやっていきたいというのもあるんですけど、やっぱりKNOCK OUTにはかなり思い入れがあるので、ベルトを獲るなら一番最初はKNOCK OUTがいいなという思いが強いですね。

──ではやはり、ここでいい勝ち方をしてアピールしたいところですね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

柿﨑 KING選手はパンチ、自分は蹴りという、「パンチ対蹴り」の対決を見てほしいなと思ってます。その中で倒して勝つので。

──分かりました。ありがとうございました!

プロフィール
柿﨑 瑠
所属:KNOCK OUTクロスポイント大泉
生年月日:2005年12月7日生 出身:東京都練馬区 身長:165cmrn戦績:12戦11勝(6KO)1敗