
軍司は8月のゲーウガンワン・ソー.アムヌワイデッー戦でヒジ打ちによる1RKO負けを喫し、今回再起戦となる。会見に同席した山口元気代表は「年末ぐらいの試合を想定していたんですけど、軍司選手本人から11月に試合をしたいと。打倒ゲーウガンワンを目指す中、サウスポーのタイ人とやりたいということだったので、すぐ見つかると思っていたんですけど、ONEと契約している選手が多く、結構苦戦しました。最終的に2人の候補が上がり、その中の1人がちょうどタイミング的に試合ができるということでした」と、今回の相手セーンサックグン・オー.カムイン(タイ)を紹介。120戦95勝(45KO)22敗3分の戦績がある21歳(試合時は22歳)のサウスポーで、ムエサヤーム中部チャンピオン、カラバーオトーナメント優勝といった実績がある。

軍司は「8月にキャリア初のKO負けをしてしまったんですけど、僕は年内に(ゲーウガンワンに)やり返したいと思っているので、ここで怪我がなく1RKOで勝って12月30日にゲーウガンワンとやりたい」と今回の一戦はゲーウガンワンへのリベンジに向けた通過点だという。
改めてゲーウガンワン戦での敗因については「相手も強かったんですけど、僕のミスが多かった試合でした。効かせたところで行けなかった自分も悪いし、ヒジをガードできず、自分のミスが多くて前回は負けてしまいました。あそこで追撃していれば絶対僕の勝ちになっていたと思うんですけど、自分の甘さの出た試合にもなってしまいました」と猛省。
今回の対戦相手の印象については「前回とほとんど似たような選手で、ヒジもうまいし、首相撲もうまい」と警戒を強めるが、 前回の試合を踏まえて「ヒジでKO負けだったので、ヒジはすごい警戒しながら練習をしてきました。あとは僕に足りないのは首相撲なので、首相撲をしっかりまた1から鍛え直してきました。試合ではちゃんとできるようにはなっていると思うのでそこを見てもらえれば」と今回の対策は万全の様子。「次は僕らしい試合をしたいなと。K-1時代のようにラッシュも仕掛けるし、どんどんガツガツ前に出て、いい試合をしたい」と意気込みを語った。
同大会ではゲーウガンワンは大沢文也と対戦することが決定しているが、「ゲーウガンワンが勝っても負けても、僕はやりたいと思っています。もちろんゲーウガンワンが勝つとは思うんですけど、しっかり僕は今の試合だけ集中してやりたい」といい、大沢とは元々同じK-1グループで戦ってきた仲だが「身内というか知り合いなので、勝ってほしいとは心の中では思ってるんですけど、僕はゲーウガンワンに勝ってほしいという気持ちです」と苦笑い。

12月30日のKNOCK OUTのビッグマッチでゲーウガンワンとの再戦をこだわる理由を聞かれると「負けたまま年を越したくないというのもありますし、早く次のステップに行きたいと思っているので、ここで止まらないで次のステップに行くためには、年内にやり返して、来年はもっといい試合をできれば」とする。
なお、今大会と同日にはK-1が代々木で開催されることを受け、「僕はKNOCK OUTファイターなので、KNOCK OUTを盛り上げるのが大事。最近のK-1の試合と比べると、KNOCK OUTの方が激しい試合をする選手が多いと思うので、今大会をしっかり盛り上げられれば」と激闘を予告した。

