2025年11月8日(土)にKNOCK OUT常葉アリーナで行われる『KNOCK OUT × Kun Khmer 2025』の前日計量が、7日(金)13:00~都内某所にて行われた。

今大会では、KNOCK OUTとカンボジアの国技である、Kun Khme(クンクメール)の対抗戦が5試合ラインナップ。お互いの国、団体をかけた熱い試合が期待される。

 

メインイベント(第5試合/大将戦)のKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級で対戦する、森岡 悠樹(北流会君津ジム)はリミットの55.0kg、対するサン・ラデット(カンボジア)は54.45kgで、それぞれ計量パスした。

森岡は、KNOCK OUT同級のエースで、ヒジ無し・ヒジ有りルールの2本のベルトを持つ。現在は、3連続KO勝利中と波に乗る。対するサンは、95戦 85勝 (35KO) 8敗 2分と高い勝率を誇り、アグレッシブなパンチが武器のファイター。

会見で森岡は、「今回はお互い最高のチームで、5vs5の対抗戦。大将を任せてもらったので、5試合目までに、いい流れで来ると思います。その中でも自分が一番圧倒的な試合をして、また対抗戦が見たいと思ってもらえるように頑張るので、応援よろしくお願いします」と力強くコメント。

対戦相手サンの印象については、「フェイスオフの時から礼儀正しいいい選手で、自分より3倍くらい戦績があって。こういう選手が何してくるかわからないので怖い。自分でパンチが得意と言っていたけど、自分はKNOCK OUTで一番パンチが乗っていると思っているので、自分が撃ち負けたらKNOCK OUTの負け。必ずパンチで倒したいです」と語り、自信をのぞかせた。

さらに、「KNOCK OUTという団体と国をかけて戦うので、魂と魂がぶつかり合うような、熱い試合をしたいです。最後はもちろん自分がKOで勝ちます」と宣言。チームとしての勝敗予想には「もちろん4勝で自分に回ってくると思います。ただ、自分はどうなるかわからないです。やるかやられるかの試合を絶対にします。最後が一番面白い試合になるんじゃないかな」と、大将としての覚悟を示した。

対するサン・ラデットは「私はパンチが得意なので、カンボジア・クンクメール代表として、パンチとキックを多めに使って、クンクメールの特徴を日本人の方にお見せできるように頑張ります。1分1秒、毎秒意味のある試合をしたいです」と意気込みを語る。

森岡の印象については、「彼の試合は何回か見ましたが、パンチ力がある。パンチ以外にもたくさんクンクメールのテクニックを勉強してきたし、パンチだけじゃない技を見せて、倒せるように頑張ります。ぜひ今まで以上に面白い試合にしたいです」と話し、戦略面での準備も強調。

そして、「KNOCK OUTにきて、クンクメールの選手として、KNOCK OUTの選手に負けないように勝って、勝利を持ち帰りたいです。今回の試合では、熱く忘れられない、盛り上がる試合になるように、倒せるようにしたいです」と力を込め、「お互いのチーム、何勝何敗で勝ちたいか」という質問には「明日のサプライズなので、ここでは答えられないですね」と笑顔でかわした。

 

セミファイナル(第4試合/副将戦)で、KNOCK OUT-REDフェザー級で戦う、古村 光(FURUMURA-GYM)はリミットの57.5kgを57.45kg、対するミル・ブン・ティエン(カンボジア)は57.5kgで計量パスした。

古村は、兄・匡平と活躍する兄弟ファイターで、第3代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者。KNOCK OUTでは、昨年末、今大会のメインに登場する森岡に判定負けを喫している。対するミルは、55戦 49勝 (15KO) 5敗 1分の戦績を持つクンクメール戦士だ。

計量後の会見で古村は、「4月に現地、カンボジアに行ったんですけど、その時は何も印象残せずに負けてしまいました。今回11月にリベンジできる機会が来たので、しっかりリベンジして、絶対ぶっ倒すので、応援お願いします」とリベンジへの決意をにじませる。

対戦相手については「相手の印象は19歳ですよね、若いなっていうのと、身長は意外と変わらないなと。ずっとクンクメール勢が対抗戦に勝ってきてしまっているので、舐められているなと。鼻が伸びているので、へし折ってやろうかな。若いですけど、ガンガン行って分からせてやろうかなと。あまり舐めるなよと」と敵意をむき出しに。

試合展開に関しては、古村は「命の取り合いをしたいですね。ガンガン倒し合って、絶対俺が生きて残るので、そういうエキサイティングな試合がしたいです。相手にもどんどん来てほしいです」と、激しく勝負に出る構えを見せた。

一方、ミルは、「ここに来たからこそ、一生懸命、相手を遠慮せずにぶっ倒していきたい」と語り、古村の印象については「相手は強そうだなとは思いますが、それに負けないくらい沢山準備してきたし、倒せる瞬間があれば、ぶっ倒したい」と応戦。さらに、試合内容については「クンクメールにはいろんな特徴がありますし、特別なテクニックを広めて、ご覧になる方が忘れられないくらいのいい試合にしたいです」とファンの記憶に残る試合を約束した。

 

▼第3試合(中堅戦)KNOCK OUT-RED女子-53.0kg契約 3分3R・延長1R
ザリーナ・イスラモバ(ロシア)=52.85kg
vs
トゥー・チャン・ボティ(カンボジア)=52.95kg

ザリーナ
「こんにちは、ザリーナです。KNOCK OUTは2回目になりますが、呼んでいただいて嬉しいです。今回は日本チームの代表に選ばれて凄く光栄です。明日はキレイなビューティフルなムエタイを見せたいです。(相手を見た印象と、ファイターとしての印象)今日会って、こんなに大きいとは思わなくて、肩幅も広いですし、大きいです。目は凄い優しく見えました。彼女の試合を映像で見ましたが、危ないところはないなと思いました。ただ、試合に100%はないので、警戒して試合に臨もうと思っています。(どんな試合にしたいか)いつも通り、美しいテクニックで勝負したいです。相手にはサプライズがありますし、毎回試合で作戦があります。できるだけ早くフィニッシュしたいです」

トゥー・チャン
「今回の試合でスペイン選手と戦えて嬉しいです。一生懸命戦いますので、ぜひ観る方にとって楽しい、面白い試合にしていきたいです。(相手を見た印象と、ファイターとしての印象)彼女の試合はビデオを見たことがありますが、彼女のテクニックやボクシングの技術はプロで尊敬しています。自分もそれに負けずに戦って、倒せるタイミングがあれば倒したいです。(どんな試合にしたいか)サプライズがあるとおっしゃっているので、楽しみです。カンボジアの選手も負けないように、私にもサプライズがあるので、お楽しみに」

 

▼第2試合(次鋒戦) KNOCK OUT-REDスーパーフライ級 3分3R・延長1R
希羅(MSJ KICK BOXING GYM)=51.95kg
vs
ラスメィ・クンクメール(カンボジア)=51.6kg

希羅
「明日は必ずぶっ倒して、大将たちに繋げるので、応援よろしくお願いします。(相手を見た印象と、ファイターとしての印象)見た目はカッコいいんですけど、身長は低いので、相手はフィームーですが、付き合わずにガンガン行ってやろうかな。(どんな試合にしたいか)上手く戦わないように、最初からパンチで仕留めに行きます」

ラスメィ
「一生懸命、カンボジアで準備してきたので、日本人選手に負けずに頑張りたい。(相手を見た印象と、ファイターとしての印象)見て思ったのは、筋トレなどに力を入れてきたのかな。私も負けずに、キックで倒していきたいです。(どんな試合にしたいか)沢山努力してきたので、日本の選手にクンメールがどのようなモノか戦って、舐められないようにします」

 

▼第1試合(先鋒戦)KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級 3分3R・延長1R
川野 龍輝(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)=54.4kg
vs
パナット・クンクメール(カンボジア)=54.5kg

川野
「KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺の川野 龍輝です。カンボジアの選手と初めて戦うことになって、いつも以上にモチベーション高く準備してきました。明日は楽しみにしています。(相手を見た印象と、ファイターとしての印象)凄い男な選手で、熱い試合ができるんじゃないかな。(どんな試合にしたいか)自分の試合だけ、キックボクシングルールなので、ムエタイじゃなくて、キレイなキックボクシングで盛り上げて勝ちたいです」

パナット
「遠くから来たので、ぜひ勝ち取って、カンボジアに優勝を持ち帰りたいです。(相手を見た印象と、ファイターとしての印象)初めて相手を見て、かなり好印象で、身長では差がありますが、僕も負けずに戦っていきたいです。(どんな試合にしたいか)ジャッジメントが難しくならないように、倒せるような試合にしたいです」