「KNOCK OUTには目立つ選手がおらんなと。僕を客寄せパンダとして使ってください」
11・30「KNOCK OUT REBELS SERIES.8」の[KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R]で茂木豪汰と対戦する戦闘員1号。前回、キャリア5戦目の初タイトルマッチでいきなり本名から「戦闘員1号」に変貌した彼は今回のREBELS初参戦にもかなりの自信を見せている。普通、戦闘員というと弱いと相場が決まっているが、果たして彼は?
──今回はREBELSに初出場ですが、何といっても、「戦闘員」ってどういうこと?と(笑)。
1号 それはもう、いろんなところから聞かれるんですけど。何でなんでしょうかね? 自分でも分かってないんですけど。
──そうなんですか?
1号 ホンマ、ショッカーのボスから悪乗りで改造された感じっすね。
──そこに自分の意志はなかったんですね(笑)。
1号 初っぱなは、自分からショッカーのマスクを被ったんですよ。オモロいことしたいなぁと思って。でもリングネームは本名のままやったんですけど、5試合目のタイトルマッチから急にこれに変わって。ほんまにショッカーのボスの悪乗りです。
──改造されて、パワーアップしたりとかはあったんですか?
1号 したんかなぁ?いや、まだまだですね、これからどんどん出てくるはずです、きっと。
──自分でもけっこうノってるんじゃないですか(笑)。
1号 いやもう、ノリはメチャメチャいい方なので(笑)。
──で、今回はKNOCK OUT系列のREBELSに初参戦となりましたが、KNOCK OUTにはどんな印象がありますか?
1号 他の団体もある中で、目立った選手があんまり、出てきてないのかなっていうところはちょっとあるかなと。鈴木千裕選手とか久井大夢選手とかはけっこう知ってるんですけど、その他に有名な選手があんまりいなくて、でもルールとかもいろいろあって面白い団体なのになぁと思いながら。もうちょっと目立つ奴が必要なんじゃないかなっていうイメージですね。
──では、そこに自分がなってやるという感じ?
1号 そうです、そうです!自分、100%目立つじゃないですか。だって僕DEEP☆KICKの大会とか出たら、みんな僕のことだけ覚えて帰っていきますから。
──そりゃ目立ちますよね。
1号 そうなんすよ!目当ての選手を見に来ても、「戦闘員や!」とか、「あの覆面の人や!」って言われるんで。ここからちょっと、僕が目立っていけるような感じでやっていきたいなと思います。
──これからはどんどんKNOCK OUTに出ていきたい?
1号 そうっすね、KNOCK OUTも出たいし……僕はどっちかというと、そこのこだわりが正直ない人間なんです。団体愛をアピールする選手も多いですけど、僕はホンマに馬車馬のように戦うんで、ぜひいろんな団体様で僕を使ってもらって、団体としてのネームバリューを上げてほしいっすね。格闘技界全体で僕を使ってほしいな、みたいな。
──エラい自信ですね。
1号 もう、やれることは全部やるんで。客寄せパンダとして使ってほしいです。
──さて、今回は茂木豪汰選手との対戦ですが、印象は?
1号 見た目怖いなぁと思って。イカツいなぁと。
──しかしオフィシャルサイトの対戦カードのところを見ても、写真のインパクトでは全然勝ってますよ(笑)。
1号 まあ、こんなん出てたら「こいつ弱そうやな」っておもわれるやないすか。しかも当て馬感がメチャメチャあるし。でもこんなヤツが、試合見たら意外に強いんや、みたいなんがオモロいかなと思って。だから相手がこれぐらいイカツいとうれしいですね。
──試合内容という点での印象は?
1号 サウスポーで奥手……左ストレートとかけっこう強いんかなと。プッシュとか押し合いに関しては強いんやろうなと思うんですけど、他が特にないっていうか。特にヒジとかも使ってるとこ見たんですけど、ヒジがなくなったら近距離でやれること少なくなってくるんやないかなと思いますね。だからBLACKルールやったら、たぶん全然勝てるんちゃうかなと。
──自分としてはどういう試合をして、どう勝ちたいと思ってますか?
1号 もちろんKO を狙っていくんですけど、それ以前に「うまっ!」って言わせたいです。僕の見た目でうまいのオモロいやないですか。「うまいなあの選手、見た目変やけど」みたいな感じでやっていきたいですね。
──でも、試合中はマスクを外してますよね?
1号 いやー、もうそれ言わんといてくださいよ(笑)。試合前はギリギリまで着けてますし、終わった瞬間にはまた被ってますから。完全に試合中だけで、会場内を歩く時も着けてるんで、安心してください。
──了解です(笑)。ではちょっと、改造前のことをお聞きしたいんですが。格闘技、キックボクシングはいつからなんですか?
1号 キックボクシング自体は、プロとしてやってるのは1年ぐらいですかね。それ以前はアマの試合とかは全く出てなくて。
──そうなんですね。
1号 はい、僕はもともと総合寄りやったんですよ。総合格闘技を7年ぐらいやって、そこから転向したという感じで。
──キックボクシングに転向した理由は?
1号 一度、総合というか格闘技をやめようと思ったんです。腰を負傷したりして、練習に行かれへんくなって気まずくなったんで。そのタイミングで大森隆之介っていう選手がEXARESに僕を誘ってくれたんですよ。それで移籍して、とんとん拍子でプロになって、みたいな感じですね。
──そしてチャンピオンにもなれちゃったと。では、キックボクシングは自分に合っていた?
1号 合ってたんすかね? たぶん、まだちょっとずつフィットしてる最中やと思うんですけど。もともと総合でも打撃寄りやったんで、けっこうやりやすかったっっていうのはあるっすね。
──今はDEEP☆KICKのチャンピオンですが、この先の目標はありますか?
1号 もう負けているんで、無敗とかは無理ですけど、「コイツがやったらだいたいええ勝負になるな」ぐらいの気持ちで、僕はずっとやってます。階級とかちゃうような有名な選手が相手でも、「コイツはワンチャンあるんちゃうか?」ぐらいのレベルにまず行きたいですね。具体的なビジョンとかはないですけど、とりあえずエンタメのある選手として呼んでもらえたらええなと思ってます。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
1号 入場ですね。試合内容もですけど、一番は入場を見てほしいです。どんな入場をするかはお楽しみにしといてください。そこから試合も楽しんでください。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
戦闘員1号
所属:EXARES
生年月日:2000年1月18日生
出身:大阪府大阪市
身長:174cm
戦績:5戦3勝2敗

