2026年2月15日(日)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT.61』の記者会見が12月16日(火)都内にて行われ、第一弾対戦カードが発表された。
KNOCK OUT-BLACKフェザー級タイトルマッチ 3分3R・延長1Rで、王者・古木誠也(REX GYM)が挑戦者・チュームーシーフー(中国)と対戦決定した。
当初は、古木とチュームーシーフーの試合が、9月大会に同王座決定戦として組まれていたが、チュームーシーフーが怪我で欠場。古木は、代打の内藤凌太に判定勝ちして、王座戴冠。チュームーシーフーのケガが癒えたことも踏まえ、このタイミングでの実現となった。
古木は「自分がチュームーシーフー選手を倒して、盛り上げたいです。(対策研究は)自分は9月にやる予定だったので、いつかやるだろうなとは思っていたので、研究はしています。全部できていますね。(勝ちパターンは)どう来ても勝てるようにはしています。やっぱり倒したいです」とKOを狙うとする。
相手は怪我からの復帰戦で、気合を入れてくる可能性もあるが、「怖さはないですし、自分も気合いが入っているので、大丈夫です」と自信満々だ。
古木は、11月のS-cup世界フェザー級トーナメントに参戦したが、初戦でプロムエタイ協会スーパーフェザー級王者サタントンに判定負け。その敗北を経て、「攻撃が読まれちゃうってのがあるので、パターンやコンビネーションを増やしています」と攻撃のバリエーションを増やしているとする。シュートボクシングへのリベンジについては、「KNOCKOUTで戦っては行きたいんですけど、言われたらやります」と控えめ。
「チュームーシーフーは活躍している選手なので、自分が文句無しのチャンピオンで居たいです。真正面からいきます。打ち合っても勝てる自信がありますし、通用すると思います」と宣言。頑丈な挑戦者を相手に、華麗なKO勝ちを飾ることができるか。王者としての真価が問われる一戦となる。
KNOCK OUT-BLACKライト級王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)の対戦が決定。ルール、体重は調整中であり、別日で発表される。大沢は、今年11月にムエタイ強豪のゲーウガンワンと対戦したが、判定負け。再起戦、かつ26年初戦を2月大会で迎えることになった。
大沢は、「まずは壱・センチャイジム選手の後に出てきてしまって、女性ファンの皆さん、本当に申し訳ないです。本当に格闘技で、もうダメだと思ったことは何回もありますが、この間の試合では本当に辞めようと思って、リングに立てないと思いました。ですけど、格闘技でできた傷は、格闘技でしか治せないと思っているし。こんな状況でも信じてくれるジムの会長、『こんなもんじゃないだろ』って。自分が強いって信じてくれる会長や練習仲間、ファンの皆さんの声もあって、もうちょっと悪あがきしようかな。やろうって思いました」と意気込み。
前回の試合後、辞めようとした理由について問われると、「正直、どう考えても勝てると思っていて、試合のときに自分の弱い気持ちが出て、メインイベントでセミが(軍司)泰斗で、作戦では中に入る作戦でしたが、泰斗が速攻ヒジで切られてしまって、舞台裏でそれを見ていたんですが、悪いイメージが一気になっちゃって『ヤバい』、中に入る作戦だったのができないと思っちゃって、入ったら切られるっていうイメージが頭に入ってしまって、何もしないで、試合が終わってしまいました。プロとして、何をやってるんだろって、気持ちの弱さ、試合内容もダメだし、これでリング上がったら、ファンにも失礼だしって考えてしまいました」と振り返る。
ルールについては、山口代表から、BLACKかUNLIMITEDルールが候補だとコメントがあったが、「UNLIMITEDでもいいですけど、UNLIMITEDだったらマジでつまんない試合します。まじで公言させてください。BLACKだったら、負けてもいいっていう言い方はおかしいけど、倒されてもいいから行こうかな」とルール次第で戦い方は変えるとする。その中でも、「年末に試合がある漁鬼と、僕と5R強めのマスをやっても、打ち合っても負けないので、気持ちがあれば打ち合えるな」との手ごたえは得ている。
BLACKルールでは、打ち合う試合をすることは、元々決めていたことだとした上で、「サウスポーとかじゃなくて、オーソドックスの選手がいいですね。もっと注文するなら、欧米の選手だとファイトマネーとか、交通費とかあると思いますけど(笑)、UNLIMITEDルールだったら日本人がいいです」と、山口代表に依頼した。山口代表も「注文が多いですね、めっちゃめんどくさいです」と苦笑い。
前回のREDルールでの敗北を振り返って、「得たものはなくて、わかったことは、俺ってこんなに弱いんだと思いました」と失望した部分もあったという。練習で敗北を思い返して、吐いてしまうほどの困難もあったが、ジムの会長や仲間のサポートもあり、再びリングに立つことを決めた。
26年の目標を問われると、「久井大夢と戦うのは却下していいですかね? ちょっと無理じゃんと思っちゃって、この前の試合で。ちょっと却下したいですね(笑)」とコメント。ベテラン大沢が再起戦で、どのような試合を見せてくれるか。
▼KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級 3分3R・延長1R
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)vs石川 直樹(KICKFUL GYM)
・壱・センチャイジム
「石川直樹選手は、デビュー当時から、観ていた選手。僕がやってきたキャリアの中で、一番キャリアのある選手ですが、ムエタイで勝負して、最終的にはKOで締めくくりたいと思っています。(お互いのムエタイスタイルについて、どう思うか)首相撲が石川選手が魅力だけど、僕は後輩の蒔(センチャイジム)が2回戦っていて、キャリア・老獪さを感じたので、そこに注意します。昔(石川と)スパーリングしたときは、コテンパンにやられてしまって、あの時から6、7年経っているので、成長した姿を見せたい。蒔には背中を見せて、石川選手に成長を見せたいです。
(4月の沖縄大会の話もあったが)前回の試合勝ったときに、山口さんに直接『インターコンチネンタルかWBCの世界戦に挑戦させてください』といって、その目標がある。WBCの世界ベルト取ったら、リベンジしないといけないヤツもいるので、とりあえず巻くために絶対落とせないです。怪我せずに4月に向かいたいです。(過去のスパーリングでは)老獪さで負けていました。今回は首相撲で渡り合っても面白いなと、4月のWBCに向けて早めに終わらせたいなと思っているので、2Rから狙っていきます。1R目はムエタイのテクニックを楽しんでもらって、2R目にはKOを狙いたいです。簡単な選手ではないので、2Rかかると考えて、KOを狙っていきます。
(どんな試合を見せたいか)前回はWBCムエタイで、5R披露したかったけど、今回はOFGなので、KOを絶対条件に入れて、練習をしています。(入場曲が毎回変わっていることについて)プライベートの話ですけど、ムエタイオープンはCDで、(星空の)ディスタンスのCDを忘れてしまって、会場には以前使ったロマンティックなCDあっただけです(笑)」
・石川直樹
「バンタム級のベルトしか見えていないので、最短でそこに行けるように、今回はしっかり勝ちたいと思っています。(壱の過去にスパーリングでやられた発言を聞いて)やられたっけ?(笑)、壱選手は何でもできる選手だと思っています。
(例え勝ったとしても、WBCに挑戦するのは違うのか)とりあえず、REDのベルトが欲しいと言っていて、他の試合オファーは断っています。まず、ベルトが欲しいなと思っています。それまでに、WBCやれと言われたらやりますけど。(蒔と戦ったことで、センチャイジムの戦い方には慣れてきた?)傾向は選手によって、違うんじゃないですかね。壱と蒔は戦い方は違うとは思いますね。
(最終的にどう勝つのが理想か)誰が相手でもやることは一緒なので、自分の仕事をするだけですね。(体格差のある相手の自分の首相撲が通用する自信は)あります。去年はフェザーの選手と、56kg級で2回やりましたけど、体格の違いは感じなかったですし、今までフランス人とやっても誰とやっても、感じたことはないので。練習ではライト級、ウェルター級の選手と首相撲をやっても負けないので、階級は気にしないですね。(昔はコテンパンにしたという話もあるが、今は?)僕がやられたような記憶だったので、どうなんでしょうね。
(どんな試合を見せたいか)グローブが小さい分、パンチをもらうし、ヒジも入るし、首相撲の位置も取りやすいので、REDらしい、血みどろな試合にしたいです」

▼WBCムエタイ日本フライ級王座決定戦 3分5R
コウシ・ノーナクシン(ウォーワンチャイプロモーション)vs渡部蕾(KNOCK OUT クロスポイント大泉)

