「プロフェッショナルに仕留めにいくパフォーマンスを見てほしい!」

 

 

12・30「MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O.CLIMAX 2025~」の[KNOCK OUT-BLACK -59.0kg契約/3分3R・延長1R]で玖村修平と対戦する龍聖。会見での「ライオンがウサギを狩る」発言にも表れている通り、対戦相手にはそれほど燃えていない様子だが、試合をすることは純粋に楽しみなのだという。その真意とは?

 

 

 

──玖村修平戦が発表されてからの反響はどんな感じですか?

 

龍聖 反響は……普通の試合の時と一緒ですかね。いつも通りです。

 

──ビッグマッチらしい感じはあんまりない?

 

龍聖 別に全然感じてないですね。反響としても、自分の実感としても。

 

──試合のオファーが来た時はどう思いましたか?

 

龍聖 「なるほどね、みたいな感じです。最初は、やらなくていいかなと思ってたんですよ。タイトルマッチをやりたいという気持ちもあったので、「どうなんだろうな……」とかいろいろと考えてたんですけど、周りの人から「やってもいいんじゃないか」と言われて、「やろうかな」と思えるようになりました。

 

──会見の時にも感じられましたが、あまりモチベーションが上がってない?

 

龍聖 相手に対してはそうかもしれないですね。でも練習とか、試合をすることに対するモチベーションは高いですよ。

 

──試合に対してのやる気はあるけど、それは対戦相手に対してではないと。

 

龍聖 そう……例えば相手がロムイーサンだからとか、スリヤンレックだからメチャクチャ燃えるなぁ、みたいな感じはないですね。

 

──それは実力的な部分で?

 

龍聖 たぶんそうだと思います。

 

──確かに会見でも、実力差についての発言がありました。警戒するところはないですか?

 

龍聖 右の攻撃ですかね、そこは警戒してます。

 

──一発は持っている相手ということですよね。逆に言うと、そこさえ警戒すればあとは問題ない?

 

龍聖 はい、そうです。だから本当に、もちろんどの試合でも倒したいと思ってますけど、いつも以上にしっかり倒すことが必要なのかなと思うし、お客さんに楽しんでもらえるような試合、見た人に何かを感じてもらえるような試合をしなきゃいけないと思ってます。

 

──今回の代々木第二大会では5大タイトルマッチをはじめ、いろんな試合が並んでいる中で、自分の試合をどう位置付けていますか?

 

龍聖 今回は、そこもどうなんですかね?UNLIMITEDの試合が入ったり、リングの形が変わったり……これからどうなっていくのかなというのも、僕はあんまりよく分かってないんですけど。位置づけって考えたら、「客寄せパンダ」的なマッチメイクなんじゃないですかね。そこはやっぱり感じてます。

 

──自分がチャレンジできるみたいな感じとはちょっと違う?

 

龍聖 そこは間違いなくそうです。自分がチャレンジするという試合ではないですよね。だからこそ自分がどういうパフォーマンスを自分が見せるか、どういう勝ち方を見せるか、というところをすごく大事にしてますし、そこにすごくこだわって、日々練習してます。

 

──なるほど。

 

龍聖 6月の久井大夢戦が終わってから、しばらく休んだりもしたんですけど、終わってすぐ、周りにいるKNOCK OUTの櫻田貴士オーナーだったり、体のケアをしてもらっているトレーナーの、櫻田雄士さん(櫻田貴士オーナーの弟)だったり、武尊さんや松倉信太郎さんから、「窮屈そうだ」ってすごく言われて。「縮こまってる」みたいな。「いろんなことをいったん全部忘れて、キックボクシングを楽しむところから始めた方がいい」みたいなことをすごく言われたんですよ。

 

──そうなんですね。

 

龍聖 自分が尊敬してるというか、本当に自分がなりたいなと今、身近に思っている武尊さんの言葉も大きかったし、自分が一番信頼している櫻田兄弟にそう言われたというのもすごく大きくて。その後、「GOAT」でのロムイーサン戦が決まって、また試合に向けて練習をしている中で、今はキックボクシングがメチャクチャ楽しいんですよ。苦しい練習とか追い込みとかもやってるんですけど、今はメチャクチャ楽しくて。すごく成長も感じるし、何より本当に楽しめていますし。だから、どんな試合もメチャクチャ楽しみなんです。

 

──それはいいことですよね。

 

龍聖 はい。だから次の試合では、どんなにいいパフォーマンスができるのかなというのが自分で楽しみですし、どう料理してやろうかというか、そこにすごくモチベーションがありますね。

 

──一方で、KNOCK OUTでの試合は半年ぶりになりますが、その中で存在感をアピールしたいという気持ちはありますか?

 

龍聖 いや……別にもう、存在を示すも何もその時期は過ぎてないですか?

 

──もちろん龍聖選手の存在は認識されていると思います。ただ最近、出場回数が減ってますよね。その中でどうなのかなと。

 

龍聖 確かにそうかな。試合してないですからね。僕はKNOCK OUTの選手だから、これからもKNOCK OUTでの試合をしていきますけど、別にここでやりたい相手とかやるべき相手というのもいないじゃないですか。だから、そこでどうこうというのは思わないですね。

 

──その点では、前回のロムイーサン戦は自分ではどうだったんですか?

 

龍聖 あの試合は今までの選手生活の中で、ONEの時と同じぐらい気合いも入れて練習してましたし、他の邪念も一切なく、本当に試合にフォーカスして、ケガしたりとかもなく、いい体を作れて……心技体が揃った状態で試合に臨めて、ああいう結果を出せて。もちろんその中で賞金が絡んだり、乱れた部分もあって、だから倒しきれなかったみたいなところもありましたけど。自分の中でもそうだし、お客さんから見ても、アグレッシブで面白い試合ができたのかなとは思ってます。

 

──そこは、いい通過点ではあったわけですね。

 

龍聖 そうですね。それも何より、集中して、練習から楽しめたし、「生きてるな」という充実感が日々あって。試合も本当にメチャクチャ楽しくて。あの「GOAT」の前から今現在まで、すごくいい流れで来れてます。

 

──ここで勝って、来年に向けてのビジョンは今、どんな感じですか?

 

龍聖 今は体もずっといい状態なので、来年は本当にたくさん試合をしたいなと思っています。6試合ぐらいやりたいなと思ってますね。ただ、今回の相手に勝ったからといって、その先に何かストーリーがあるわけでもないので、今回はまず試合に勝って、また来年、何か新しい相手とか目標を見つけていって試合をしていくという感じなのかなと思ってます。

 

──先ほど言っていた、この大会でやりたかったタイトルマッチというのは?

 

龍聖 それはKNOCK OUTのBLACKスーパーフェザー級です。それも当初は思ってたんですけど、相手もいないですし、どうなのかなと。今の状況で王座決定戦をやるなら、強い外国人選手を呼んでもらうとかしかないですよね。

 

──ただ、その階級の選手層がある程度なければ、チャンピオンだけ決めても……ということになりそうです。

 

龍聖 でも、僕がチャンピオンになったら、誰しもが納得するわけじゃないですか。だからそのあたりを、KNOCK OUTがどう考えてるのかなという感じですよね。KNOCK OUTのスーパーフェザー級で試合をやっていくんだったら、もちろんベルトは欲しいです。ベルトというものは、いらない選手はいないと思いますし、二階級制覇になりますし。でも、何せ一人で試合はできないので、誰もが強さを知っているような外国人選手、そいつと一発でベルトを懸けても文句がないぐらいの選手を呼んでもらって王座決定戦をやるとか、それぐらいしか考えられないですね。まあ来年は、そこを話していきながらということになると思います。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

龍聖 面白い試合というか、僕のパフォーマンス楽しみにしてほしいですね。僕は本当にアスリートとしてこのキックボクシングという競技をやっているので、プロフェッショナル・アスリートとしてのパフォーマンスを見てほしいです。

 

──リング外の話題作りではなく?

 

龍聖 もちろんそれも僕は大事にしているし、必要なことですけどね。ただ、「殺す気で」とか「ぶっ殺してやる」とかっていうのは……プロの選手でも、そう思って試合する人はいっぱいいると思いますけど、でもそうじゃなくて……スポーツをしすぎるわけでもなく、プロフェッショナルに相手を仕留めにいくパフォーマンスを見てほしいなと思います。

 

──分かりました。ありがとうございました!


プロフィール
龍聖
所属:BRAID
生年月日:2001年4月11日生
出身:神奈川県相模原市
身長:175cm
戦績:21戦19勝(11KO)2敗
初代KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者
ISKA世界スーパーフェザー級(K-1ルール)王者