「どちらが本物のUNLIMITEDファイターかが分かる試合。勝って成り上がります!」

 

12・30「MAROOMS presents KNOCK OUT.60 ~K.O.CLIMAX 2025~」の[KNOCK OUT-UNLIMITEDフェザー級王座決定戦/3分3R・延長1R]でカルロス・モタと対戦する有川直毅。9月のUNLIMITEDトーナメントで優勝してこのチャンスを掴んだ有川は、2年ぶりのタイトル戦にかなり燃えている。その心境とは?

 

 

 

──9月にはUNLIMITEDのトーナメントに初参戦して、優勝しました。やってみてどうでしたか?

 

有川 やっぱり3試合は疲れましたね……っていうのが率直な感想で(笑)。ただ、僕はパンクラスで最後に試合をしてからブランクがあったので、1日で3試合できるのはすごくありがたいなと思いました。それに今まではキックボクシングの選手とやることとかなかったんですけど、いろんなジャンルとやれるのがUNLIMITEDの特色だなと思うので、そこが実際できてよかったですし。いい刺激でした。

 

──UNLIMITEDはMMAの戦いとは大きく違いますか?

 

有川 僕は、大差ないかなと思いますね。というのも、僕はMMAでも、寝技でしっかり極めにいくタイプではなかったので。MMAの延長ではありますけど、逆に僕にリターンがあるルールかなと思いました。このルールでテイクダウンにいく理由って何かなと思った時に、僕は打撃を当てるためのテイクダウンかなというところが大きいなと。そこに関しては、MMAと違うかと言われたら、そうでもないかなとは思います。

 

──「MMAならここでサブミッションにいけるな」という場面もあったのでは?

 

有川 そうですね。準決勝の山野邉嵐戦の時かな。バックを取った時とか、首に手が回っちゃって、「あ、これ違うわ」と思って、すぐ殴りに行ったんですけど。でもバックチョークを取る時でも、パウンドを打って相手の頭を上げさせて首に手を入れるというのはMMAのセオリーではあるので、やっぱりやることに大差はないのかなと思っちゃいますよね。まあ、いかんせん僕もそんなグラップラーじゃないので。

 

──一方、準々決勝の川野龍輝選手と決勝の今村流星選手はキックの選手でした。そこはまた感覚が違いましたか?

 

有川 やっぱり距離感が違うなとは思いました。でも、その2人にしてもそれぞれ戦い方が全然違いましたからね。準々決勝の川野選手はリーチも長くて、今回のためか分からないですけど、しっかりステップも踏んできたし、蹴りがけっこう怖いなと思って。しっかり距離を取って、僕の方がステップを踏むっていう感覚でやって、テイクダウンからの打撃ですね。キックボクサーにはテイクダウンからのフェイントからの打撃はあんまり見えないだろうと思ってたので、あのオーバーハンドの右はけっこう狙ってて。それがそのままうまくいきました。

 

──決勝の今村選手は?

 

有川 今村選手はどっちかというとインファイトというか、足を止めてぶん殴ってくるタイプなんだなと思ったので、僕は準々決勝と同じく出入りをしっかりして、川野選手の時よりもしっかりテイクダウンを織り交ぜていきました。フック系をメッチャ狙ってて、キックボクサーのフックは初体験だったんですけど、しっかり見れたかなと思いますね。

 

──賞金100万円は何に使いましたか?

 

有川 遊びましたね(笑)。夏に遊べなかったので、けっこうそれで使っちゃいました。あとは自己投資というか、サプリとかも今、一番飲んでますし。それから僕はバーとかガールズ・ラウンジなどの店を何店舗か、マネージャーみたいな感じで見させてもらってるんですけど、僕が試合で入れなかったときに頑張ってくれた人とかにもお返しでごはんを食べに行ったりして。辛いときも支えてくれたスポンサーさんにも恩返ししたりできました。まあ実際、遊びにも本当にメチャクチャ使ったんですけど(笑)。

 

──その優勝が評価されてカルロス・モタとの王座決定戦が決まりました。

 

有川 うれしいですよね、すぐにこうして組んでくれて。日本の団体で今、フィーチャーされているところでタイトルマッチを組んでもらったので、やっぱりUNLIMITEDのベルト、KNOCK OUTのベルトは日本から離しちゃいけないなと思うので、そこはメチャクチャ意識して、試合に向けて戦ってます。

 

──相手のモタ選手の印象は?

 

有川 強いですよね。UFCにも出ていて、LFAでチャンピオンにもなった選手なので。刺激的な試合ができる相手かなと。でも、これはUNLIMITEDで、このルールへの適応は僕の方が上だと思ってるので。

 

──自分の方が適応は上という自信があるんですね。

 

有川 はい。相手はストライキングもできると思うんですけど、どっちかというと組みなのかなとか思いますし。まだ「MMA上がりのUNLIMITEDファイター」という感じかなと思うので、どっちが本当のUNLIMITEDファイターかが決まる試合だなと思いますね。

 

──対外国人というところはどうですか?

 

有川 力強そうだなと思います。外国人とは一回だけですけど、僕もやったことがあるので、そこは臆せずいけるかなとは思います。僕はどっちかというと外国人の方が得意だし、学生の時はバックパッカーでタイとかによく行ったりしてたんですよ。

 

──そうなんですか。

 

有川 外国人と仲良くもなれるんですけど、逆に反りが合わない時とかは普通にケンカになることとかもメチャクチャありましたし。このタイトルマッチでは、日本人の強さを見せたいなと思いますね。なぜかそういうところだけ愛国心があるので(笑)。あと、前のタイトルマッチの相手が伊藤盛一郎君だったんですよ。「盛ちゃん」って呼ぶくらい仲良かったし、ジム同士も仲良かったんですね。それで僕から名指しさせてもらったんですけど、やっぱり友達と戦うのって難しいんだなと思って。

 

──ああ、やっぱり。

 

有川 僕は普段、フランクでノリノリで行くタイプなんですけど、あの試合では正直、心を鬼にするというか、本当に殺すみたいな感じでいかないといけないなと思ったんですけど、仲がいいからこそそうはなれなくて。僕、たぶんそういうのは合わないんですよ。だから外国人の方がやりやすいですね。

 

──年末のビッグマッチと言うところではどうですか?

 

有川 2年前のそのタイトルマッチも年末、クリスマスの時期だったんですよ。今、バーをやってるんですけど、試合の日がちょうど店のオープン日だったんです。いろいろ準備してて、試合の時はまだ調整がしっかりできてなかったなっていう自分もいたので、正直、今回も年末なので、本当に断ろうかなと思ったんです。飲食なので、年末は本当にメチャクチャ忙しいので。だけど、こういうチャンスってあんまり回ってこないじゃないですか。これも運命かな?と思ったし、もう2年前の僕とは格闘家としても人間としても違うぜというところで、今回は勝ち切りたいなと思って、受けさせてもらいました。

 

──今回はやり抜こうと。

 

有川 はい。そこは本当にモタとの勝負というより、自分との勝負かなと思いますね。そこは己に課して臨んでいます。

 

──ここで勝てばいよいよチャンピオンですが。

 

有川 常葉のトーナメントは、本当に人生を懸けるぐらいの気持ちで戦いに行ったんですよ。そこで優勝できてよかったなと思いますし、リスクを取ってよかったなと思いますし。ハイリスク・ハイリターンって言葉があるように、格闘技に人生を懸けたいなと思ったから格闘技をやってるんですけど、今回はベルトというさらなるリターンもあるので、獲らないと。KNOCK OUTさんに出てからメチャクチャ人生プラスにいってるなと思うので。トーナメントに優勝して応援してくれる方もけっこう増えましたし、スポンサーさんからベンツをもらったんですよ。

 

──ホントですか!

 

有川 はい。頑張ってよかったなと思いますし、格闘技でもっと成り上がっていきたいなと思いましたね。下積みで、バイトとかメチャクチャしながらやってた時期もあるけど、頑張ったらこうなれるっていうのを、今、ジムに若手もいっぱいいるので、背中で見せていきたいなと思います。「格闘技って辛いけど、楽しいぜ」ってところ、「頑張れば成り上がれるぜ」っていうのを見せていきたいなぁと。その流れでKNOCK OUTさんと一緒に成り上がれるなら、成り上がらせてもらいたいなと思います。それだけ素敵な団体だなと思いますからね。

 

──さらに、タイトルマッチはKOボーナスが100万円になりました。

 

有川 ヤバいですよね。トーナメント優勝で100万円賞金をもらって、このベルトと、KOしたらさらに100万。ヤバいですね(笑)。僕はこのUNLIMITEDルールをもっと広めたいと思ってるんですけど、この試合は自分がUNLIMITEDとKNOCK OUTさんを背負って戦えるようなファイターになれるかという証明でもあると思うので、モタだけじゃなくて、UNLIMITEDのことも考えながら、代々木で強敵を倒したいと思います。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

有川 自分のスピードとステップですかね。僕が一番強い時って、しっかりステップを踏めてる時なので。その上で、みんなが楽しいって思える試合をできる時が、僕が一番強い時だと思うので、そこに注目してほしいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 


プロフィール
有川 直毅
所属ジム:K-PLACE
生年月日:1993年5月21日生
出身:埼玉県志木市
身長:168cm
戦績:14戦8勝5敗1分
THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED -57.0kg 1DAYトーナメント優勝