2026年2月15日(日)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT.61』の記者会見が1月6日(火)都内にて行われ、追加対戦カードが発表された。


 KNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチとして、王者・久井大夢(TEAM TAIMU)vs挑戦者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)が決定。

 両者は、昨年12月30日のKNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチで王者ゴンナパーに久井が挑戦する形で行われ、久井が判定勝ちで新王者に輝いたが、判定内容に関して物議を醸していたため、今大会で早くもダイレクトリマッチが決定した。

 会見を欠席したゴンナパーからはメッセージが届いており、「前回の試合は私が勝っていたと思います。多くのファンの方からも言われました。しかし、KOできなかったのは私のミスです。次はKOだけを狙っていきます。応援お願いいたします」と読み上げられた。

 初防衛戦が決まった久井は「ゴンナパー選手は次も自分の対策をしてくると思うんですけど、それよりも上を行くような試合をします。誰が見ても納得できるような圧倒的な勝ち方をしたいと思います」と完全決着に自信。

 前回の判定に関して物議を醸していることについては「周りが言っていることは、僕はあまり気にしていません。僕自身もあの試合で納得できておらず、すぐにこのベルトを懸けて再戦したいと思っていたので、この試合を組んでもらえて嬉しいです」と試合が待ち遠しい様子。

 短い期間での再戦となり、一度対戦した上でゴンナパーに対しての警戒ポイントを聞かれると「警戒する部分は同じです。ヒジ、パンチがやっぱり強いので、そこが一番警戒する部分です」といい、対策については「前回戦ってみて分かったこともありました。試合の作り方は同じですけど、対策は前回と変わるところもあると思います。前回の練習では、Aパターン、Bパターン、Cパターンまで考えていて、その中の1つが試合ではまったんですけど、自分としてもいい内容でもなく、練習していたことが出せたかと言われたら、そうではなかったので、そこも含めて次の試合でしっかり見せたいと思います」と意気込む。

 前回の試合では、前歯が欠けるほどのゴンナパーの強打を被弾しており、「今は仮歯の状態です。もうすぐ成人式なんですけど、それまでには治る予定」だといい、成人式を控えていることで“二十歳の誓い”を聞かれると「20歳やから何か誓いを立てるというのは僕はないんですけど、今後、もっと最強になれるように強くなりたい」と変わらず最強を目指していきたいとした。

 なお、今大会より、タイトルマッチは5人制のジャッジとなり、外国人選手の参戦が増えてきたことで海外からもジャッジを招聘、タイトルマッチとワンマッチは延長戦なしで行われることも発表された。


■WBCムエタイ日本スーパーライト級(-63.503kg)王座決定戦 3分5R
重森陽太(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺)vsREITO BRAVELY(BRAVELY GYM)

 会見を欠席したREITOからはメッセージが届いており、「重森選手には4年前に負けているので、まずはリベンジの機会をいただけて、山口代表をはじめ関係者の皆様に大変感謝しております。当日は120%に仕上げて150%俺が勝つ。倒して全て奪いに行きます。ファンの皆さん、日本ムエタイ界の世代交代を2月15日、ぜひ会場に観に来て確かめてください」と読み上げられた。

 会見に出席した重森は「5Rのムエタイで一番ムエタイができるのは誰かというところを、この機会でしっかりと証明して、このタイトルを獲りたいと思っております」と力強い意気込み。

 これまで関わることがなかったWBCムエタイのタイトルに関しては「歴史のある、誰もが知っているベルトに挑戦できることは、また私のプロ格闘家としてのキャリアの中でもかなり大事な立ち位置になってくるのかなと思っていますので、いつも以上に気合を入れて挑戦したいと思います」と気合い十分。

 対戦するREITOとは2021年10月17日の新日本キックのリングで対戦し、重森が判定勝ちを収めている。「4年前にやったときは、かなり差は感じました。その差がこの4年間でどうなっているのかといったところが、私とREITO選手のテーマになってくるのかなと。この4年間で確実に私の方がいい経験をさせてもらっていますし、いろんな試合をしてきました。特にその中でも、KNOCK OUTに参戦して、オープンフィンガーグローブでの試合を経験させていただいたことは、5R制でムエタイグローブをつけてのムエタイでの試合に大きく進化を見せられる機会だと思っていて、確実に私の方がいい経験をして進化しているのではないかと思います。4年前以上の差をつけて、私がチャンピオンになると思います」と自信を見せる。



 WBC日本タイトル獲得後は「もちろん、今回はWBC世界タイトルに挑戦するための第一歩だと思っているので、そこは狙っていきたいと思います。欲張りですけど、KNOCK OUTのベルトも全部取りたい」とベルト奪取を誓う。

 最後に「私事になるんですけど、2月末、また3月頭くらいに第一子が産まれます。KNOCK OUTの関係者の皆さんには『スケジュールとか大丈夫なの?』と心配してくださったんですけど、むしろやらせてくださいと。チャンピオンになった姿で、娘を迎えたいと思っていますので、2月15日はいつも以上に頑張りたいなと思っております」と闘志をみなぎらせていた。




■KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R・延長1R
大沢文也(ザウルスプロモーション)vs大谷翔司(KNOCK OUTクロスポイント渋谷)

 出場が決定していたKNOCK OUT-BLACKライト級王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)の相手は大谷翔司(KNOCK OUTクロスポイント渋谷)に決定。KNOCK OUT・山口元気代表によると、大沢の対戦相手を交渉中だったところ、大谷本人から『自分でどうでしょうか』と連絡があり、カード決定に至ったという。



 会見に出席した大谷は「まず皆様にご報告があります。2月15日の試合をもちまして現役を引退します。このマッチメイクに携わっていただいた山口代表をはじめとするKNOCK OUT関係者の皆様、試合を受けていただいた大沢選手に心から感謝します。最後、皆さんに対して感謝の気持ちを込めて全力で準備して、過去最強の状態を作って試合に臨もうと思います」と今大会をもって引退することを表明。

 引退を決めた理由については、「年齢を重ねるにつれて、将来のことを真剣に考える機会が増え、その中で今後の人生を考えたときに大きな深刻なダメージなく選手生活を終えて次のステップに進みたいという気持ちが大きくなったことが最大の理由です。自分自身としては9月のKrushを最後の挑戦ということで、覚悟を決めてベルトを獲りに行ったけどダメで。もう試合をすることはないんだろうなと思っていた中で、どういう形で引退を迎えるのが自分にとっても、皆さんにとってもいいのかと考えたときに、やっぱり自分をここまで育ててくれたKNOCK OUTのリングで試合をした方が皆さんにとってもいいのかなと思い、たまたま大沢選手の相手が空いているということと重なって僕が名乗り出ました」という。




 これを受けて、大沢は「大谷選手とは1勝1敗だったので、いつか決着を付けたいと思っていたのですが、(3度目は)今じゃないんじゃないかなと最初は、思っていました。大谷選手が引退することを聞いて、その時に僕の名前を出してくれたみたいで、それを言われた瞬間に即答で『やらしてください。大谷選手が引退するんだったら、相手は僕しかいないです』と率直に思って、やりますと返事しました」と即試合を決めたと明かす。

 どのような試合にしたいかと聞かれた両者。大谷は「皆様に感謝の気持ちを込めて、最高の状態で臨んで、それがみんなに届けばいいなと。あと、自分自身としては引退に向かうことは貴重な経験なので、そこをいろいろ考えながら、楽しみながら、試合に臨めたらいいなと考えています」といえば、大沢は「正直に言えば、勝ちに徹底するんだったら正直、完封できます。ただ、僕自身、今年は変わりたくて。負けてもいいからというのは本当は良くないんですけど、倒されてもいいから打ち合いたいと思っています。記録じゃなくて、今年は記憶に残る試合がしたいなと。前回の試合で負けて、その思いがすごい強く出てきました。僕はメンタルが弱く、勝ちに徹底して逃げちゃうんですけど、男としてカッコよくなりたいし、他のKNOCK OUTの選手みたいに本物の格闘家になりたい。本物の格闘家になるには、大谷選手みたいな、すごいファイターとしっかりと打ち合いたいと思っています」とこれまでとは違う戦い方を見せたいとする。

 大沢の言葉を受けて、大谷は「大沢選手のことを心からリスペクトしています。ただ、その今の発言も含めて本当に一筋縄ではいかない相手だというのは、自分が一番分かっています。その上で勝ちをもぎ取りにいく準備をすることで、皆様に感動や勇気を与えられるファイトにつながると思うので、そこを見せていきたい」とした。

 大沢と大谷はこれまでに2度対戦(2023年12月17日のKrushで大谷が判定勝ち、2025年5月18日の KNOCK OUT-BLACKライト級タイトルマッチで大沢が判定勝ち)し1勝1敗とイーブン。3度目の対戦を前に、大沢は「もちろん完全決着はちゃんと付けたいんですけど、大谷選手の引退試合の相手を務めることに重きを置いてます。僕はこの前のKrushの大谷選手の試合を見て、全然落ちてないと思ってるし、ダウンがあったから負けたなと思いましたが、ダウンがなければ全然延長戦に行ってたかなと。強いままの大谷選手と戦えることをすごい楽しみです」といえば、大谷は「最初に大沢選手とやったときの僕はKNOCK OUTチャンピオンになる前に一度辞めようかなと思っていた時期に大沢選手と試合が決まって息を吹き返し、そこで勝利することができ、もう一回ここから頑張ろうと思って頑張ってこれました。その後、KNOCK OUT-BLACKでタイトルを獲ることができて、その時は逆に自分が大沢選手をKNOCK OUTのリングで迎え撃つ立場でした。今回また僕が大沢選手に挑戦する立場になり、自分のキーポイントで交わる縁がある相手だと感じています」と熱い想いを語る。

 やり残したことがないかとの問いに、大谷は「全くないと言ったら嘘になるんですけど、今、僕が考えるのは健康を第一というか、第二の人生でチャレンジするにあたって健康な状態で引退を終える、というのがベストな選択だと思って、この選択を取りました。第二の人生で決まっていることは具体的にはないんですけど、まずはこの2月の試合に集中して、その試合が終わったら、ジムの会長でもある山口代表に相談しながら、今後の進路を慎重に決めていきたいと思っています」とした。

 最後にファンにメッセージを求められた両者。大沢は「大谷選手が『大沢選手にお願いする形で決まった』と言っていたのですが、全く違います。大谷選手が引退すると最初に聞いていたら僕から対戦相手に名乗りを挙げていました。それがたまたま大谷選手が僕に挑戦する形になってますけど、これは別に大谷選手の挑戦でもなければ僕の挑戦でもないです。これは2人の完全決着。大谷選手の引退試合だからといって、別に華を持たせる気は全くありません。引退試合ですけど、しっかりぶっ倒します」とKOを予告すれば、大谷は「この試合が最後になりますが、最後にこの曲者の大沢文也選手を必ず超えます」とこちらも完全決着を予告した。



■KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R
乱牙(フリー)
vs
木村涼仁(Bellus Gym)