「今年は『コイツならベルト獲れるんじゃないか』という試合をしていきます!」
2・15「MAROOMS presents KNOCK OUT.61」の[KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R]で乱牙と対戦する木村涼仁。昨年は大谷翔司に挑んでプロ初黒星を喫したが、高い評価を得ていた木村が、今年に懸ける思いとは?
──木村選手は昨年7月に後楽園で大谷翔司選手と戦った後、直近の試合は9月に他団体で判定勝ち。そこからちょっと空きましたね。
木村 そうですね。10月にREBELSの王座決定戦が決まってたんですけど、中止になっちゃって。そこからチョコチョコ試合の話も入ってはきたんですけど、何だかんだでできなくて、自分的にはすごく空いたなっていう感じですね。
──その9月の試合はどうでしたか?
木村 それまでは勝っても負けてもKOで、3R全部戦ったことがなかったので、3R通して戦うということをプランに入れていました。3分3R、スタミナ面とかメンタル面とかの様子を見る感じでやったんですけど、後半になって勢いも落ちてきちゃったので、ちょっと課題が見つかった感じでした。特にスタミナ面ではちょっと不安があるかなっていう感じですね。
──なるほど。
木村 でもあの試合では、倒すことじゃなくて、うまくペースを作ることを目標にしてたので、ずっと自分のペースで試合を作れたという意味では、「こういうこともできるんだ」っていう自分の気づきにもなったかなと思います。
──7月の大谷戦はプロ初黒星だったわけですが、そこで感じたものとか、得たものは?
木村 試合前は、倒すしか勝つための選択肢がないというか、「倒さなきゃ絶対負ける」と思っていたので、もう最初からガンガン行ってたんですけど……でも、いざ終わってみると、思っていたほど技術自体に差はなくて、ゲームメイクのところで差がついたのかなと思いました。倒せるっていう過信もありつつ、技術で負けてると思い込んでいたのは、自分の中での自己評価が低かったのかなと。そこも気づきになったなと思います。
──もうちょっと自信持っていいんじゃないかと。
木村 そうですね。もともとアマチュアの時とかも、そんなに倒すタイプの選手じゃなかったんですよ。なのに最近はKOが続いて、ちょっと自分らしくない戦い方だったなというのは、すごく思いましたね。

──ではこの2試合で、今後につながるものは少し掴めた感じですか?
木村 はい。どっちでもいけるんだぞというか、何でもできることを武器にしていきたいなと思ってます。
──今回は乱牙戦ということになりました。印象はどんな感じですか?
木村 フレームがすごくデカいので、本当にフィジカルもある選手なんだろうなというイメージです。試合でも最後の方まで常にペースが変わらないというか、スタミナも気持ちも強い選手だなと思います。その圧力には警戒したいなとは思ってるんですけど、別に圧力に付き合って打ち合ってもいいなとも思ってますし。足を使ってさばいても、近距離で打ち合っても、どっちでもいけるなという感じです。
──警戒というよりも、自分のやりたいことを優先という感じですか?
木村 はい。相手がやりたいことを真っ向から潰すでもいいですし。もちろんKOは狙いつつ、「倒れないな」と思ったら早めに作戦を変えて逃げ切ることも視野に入れつつ、逆に倒されちゃったら倒し返すぐらいの気持ちで、何が来ても大丈夫かなという感じです。
──そう考えられるようになったのは、このところの成長という感じですか。
木村 そうですね。逆に一回負けたおかげで、だいぶメンタル的にも余裕ができたというか。ずっとKOで勝っていたので、「KOで勝たなきゃ」という思いが頭の中にあったんですよね。今はそれも別にないので、一番気楽に戦えるかなという感じです。
──今年一発目の試合になりますが、ここで勝って今年はどうしたいと思っていますか?
木村 ベルトは狙っているので、今年中にタイトルマッチとかじゃなくても、「こいつだったらベルト獲れるんじゃないか」ぐらいには思わせたいなと思っています。
──ベルトというのはBLACKライト級ですよね?
木村 BLACKもですし、REDルールもずっとやりたいと話しています。タイプ的にも、僕はオープンフィンガーグローブ(OFG)の方がたぶん合ってると思うので。OFGはすごくやりたいですね。
──ヒジありの練習も普段からしているんですか?
木村 はい。去年、REBELS王座決定戦の話が来た時はREDルールで試合を組んでいただいていて、あれが初REDになる予定だったんですけど、いつでもやる準備はできてます。
──ライト級だとBLACKが大沢文也選手で。REDが久井大夢選手です。同じ大会で久井vsゴンナパーの再戦もありますが、いずれにしろ3人ともキャリアではだいぶ上になりますね。彼らとの距離はどう感じていますか?
木村 技術とかは実際にやってみないとわからないと思います。噛み合うところもあったりするかもしれないですし。キャリアが上の選手に自分がどうこう言うのも、まだちょっと失礼な話だなとも思いますけど。ただ知名度とか試合の魅せ方ではまだ全然、チャンピオンたちの方が上なので、今回の試合で少しでも華があるところも見せられたらなと思っています。
──そういう意味でも、KNOCK OUTに参戦し始めて視野が広がってきた感じもある?
木村 自分としては、今年からKNOCK OUTに本格的に参戦っていう形でやらせてもらうので、今はKNOCK OUTで勝つことしか、逆に見えてないんですよね。自分的にはもっとどんどん広げていきたいなと思ってます。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
木村 この試合はたぶん大会でも序盤だと思うんですけど、会場を一気に温められるような試合をしたいなと思っています。去年の大谷戦は勢いでガーッと行ったのが評価された試合だったと思うんですけど、今回はもっと距離感とか細かいフェイントとかも使いながら、テクニックを見せられるような年にしたいなと思っているので、そこに注目してほしいなと思っています。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
木村 涼仁
生年月日:2004年2月3日生
所属:Bellus Gym
出身:岩手県
身長:173cm
戦績:4戦3勝(3KO)1敗
第48回東北総体ボクシング競技少年男子ライトウエルター級優勝

