「お父さんの教えが一番! それを証明したいんですけど……」

 

9・5「REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN' on the WORLD~」の[KNOCK OUT-BLACK -59.0kg契約/3分3R]で古木誠也と対戦する勇志。大阪から初参戦する元NKBチャンピオンは、KNOCK OUT出場、古木戦決定に「ビックリした」という。そんな彼がこの一戦に抱く思いとは……?

 

 

 

 

 

──勇志選手は今回が初参戦になりますが、KNOCK OUTにはどんなイメージがありますか?

 

勇志 ヒジありもヒジなしもあって、オープンフィンガーグローブ(OFG)の試合もあって、めっちゃルールが多くて面白い団体だなと思ってます。2018年に僕がデビューした時に、お母さんがグローブを買ってくれたんですよ。その時に、「お母さんをKNOCK OUTに連れて行ってね」という手紙がつけられていて、それがやっと叶えられて、よかったなと思ってます。

 

──そんなことがあったんですね。KNOCK OUTで気になっていた選手とか、闘いたいと思っていた選手はいましたか?

 

勇志 いや、考えたことがなかったんですよね。まず、KNOCK OUTからお声をかけていただくっていうことがあると思ってなかったので。今回、古木選手とやるというのも、全然予想もしてなくてビックリしたぐらいで(笑)。

 

──いきなり前チャンピオンですからね。

 

勇志 そうなんですよ! ホントに、「いきなりいいんかな」と思って。

 

──でも、勇志選手の前回の試合は6月のNJKFで、そこでも元チャンピオンの選手に勝利していますよね。チャンピオンクラスに勝利してまた他団体に乗り込むわけなので、流れとしてはいいんじゃないですか?

 

勇志 確かに、いい流れやとは思うんですけどね。でもやっぱり、「いきなりそんな強い人とやってええんかな」とは思ってます(笑)。

 

──でももちろん、やるからには勝つつもりですよね?

 

勇志 そうですね。でも、みんなが「負ける」「負ける」って言ってくるから、じゃあやってやろうかなっていう考えやったんですよ。逆に、俺が倒されへんかったら強いんちゃう?」と思って。そのドキドキの方が勝ってしまったんで「やる」って言ったんですけど。

 

──では、倒されないどころか、勝ったら……。

 

勇志 俺も、自分でびっくりしますけどね(笑)。今回はとりあえず、最後まで立っとけばいいかなっていうのが目標ですけどね。

 

──そうなんですね。

 

勇志 はい。どの試合も、「絶対勝つ!」っていうのは思ってなくて。「最後まで立ってたらいいかな」っていうのが一番の目標というか。その次に「勝たなアカン」っていうのが来るんですけど、でも試合が始まって、ゴングが鳴った瞬間には「勝たなアカン」と思って必死なんですけどね。でもやっぱり……ケガも何もなくリングを降りるのが、みんなの一番の望みかなとは思ってますけど。

 

──ではその古木選手との対戦で、一番警戒しなきゃと思っているのはどういうところですか。

 

勇志 やっぱりパンチですかね。パンチでのKO率が高いので。たぶん、蹴りやったら俺の方が上なんですけど、パンチやったら、たぶんボコボコにやられるから、どうなんかなと思って。でも逆に、俺もパンチでやり合いたいなっていうのもあるんですけどね。まあパンチだけは気をつけなアカンなとは思ってます。

 

──警戒しつつ、でもやり合いたい?

 

勇志 はい。俺が失神するっていうのはあんまり考えてないんですよ。今まで失神して倒れたこともないんで。効かされて倒れるっていうのは、たぶんボディぐらいですね。他では失神させられたことはないんで、ちょっと楽しみやなと思ってて。

 

──逆に自分が攻めるイメージは、どう作っているんですか?

 

勇志 俺は、作戦は立てないんですよ。だから相手の動画もあんまり見ないんです。お父さんが、3歳から空手を教えてくれてるんですけど、基本的にはお父さんが作戦立ててくれて、「こうやってやんねんぞ」って言われてるヤツをやるだけなんで。だから俺自身は正直、動画もあんまり見てないし、あんまり相手の顔も知らんくて、名前も知らんことが多いんですよね。メッチャ強かったらビビるじゃないですか(笑)。だから見ないです。

 

──なるほど(笑)。では、今回もお父さんの作戦に沿って、対策練習をやっているところですか?

 

勇志 いやそれが、お盆休みでジムが開いてなかったんで、 1週間練習できてないんですよ(笑)。ジムの代表がタイに旅行に行ってもうて、おらんくなって。大丈夫かなと思ってて、ジムにクレーム入れようと思ってます(笑)。今日(18日)の夜から練習は再開できるんで。

 

──あと八角形リング、「KNOCKTAGON」も初めてだと思いますが、何かイメージしたりはしていますか?

 

勇志 いや、それもよく分かってなくて。何しろ、まだ試合モードにも入ってないんで。

 

──ああ、そうでしたね。

 

勇志 試合が決まったのがわりと最近で、6月に試合したからしばらくゆっくりして、年末に1試合ぐらいできたらいいな、ぐらいで思ってたんですよ。でも、終わってすぐ決まってたから。「ゆっくりできへんのかー」と思って。ちょっと、これ終わったらゆっくりさせてもらいます(笑)。

 

──心置きなくゆっくりできるように、勝たないとですね(笑)。でも実際、前チャンピオンの古木選手に勝ったら、KNOCK OUTでも一大事ですよ。

 

勇志 もう、分かんないです。「頑張って勝ちます」ぐらいしか言えないです(笑)。実際、リングに立ってみないと、すごいパンチなのかもしれんし、逆に俺がラッキーパンチで倒すかもしれへんし。実力で勝つかもしれへんし。

 

──そこは、やってみないと分からないと。ところで今回の試合にあたって、NKBを背負って闘うという気持ちはありますか?

 

勇志 いや……あんまりないです。それやったら、NKBの現役チャンピオンを出してあげてほしかったです。俺はもう、「元チャンピオン」なんでね。もうずっと言うてるんですけど、団体を背負うとかじゃなくて、ウチはお父さんがずっと空手の道場をやってるんですよ。俺が空手を始めたのが3歳の時やったから、23年目かな。俺は「お父さんの教えが最強」っていうのをみんなに伝えたくて、リングに上がってるんです。やっぱりそこが一番ですね。で、まだまだ「よう頑張った」とか「よう勝ったな」って認めてくれたことがないんで、認めさせるのが一番の目標です。

 

──そうなんですね。

 

勇志 勝っても怒られますからね。やっぱり師匠やし、父親やし、そのへんは厳しいと思います。

 

──では、今回勝ったらその先は……?

 

勇志 せっかく古木選手に勝ったら、ベルトぐらいは挑戦させてもらえたらうれしいなとは思います。たぶん、古木選手が一番ベルトに近い選手やと思うし、一番強いなって思ってるんで。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

勇志 やっぱり蹴りですかね。あと、入場曲もオリジナルで作ってもらってるんで。あと、今年の3月に愛犬が亡くなったんですけど、ガウンにその愛犬をモチーフにした絵が描かれてるんですよ。それにも注目してもらえたらうれしいです。

 

──分かりました。ありがとうございました!


プロフィール
勇志
所属:テツジム
生年月日:2000年4月28日生
出身地:大阪府大阪市
身長:168cm
戦績:17戦12勝(5KO)3敗2分
第17代NKBフェザー級チャンピオン