「キックでは見たことないような技を用意しています。瞬き厳禁で見てください!」寺島輝、クンクメールの難敵エイ・マムリンプートングを迎撃「俺の土俵ではあるので、負けられない」

9月5日(土)開催「REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN' on the WORLD~」。[KNOCK OUT × Kun Khmer 3vs3 対抗戦 KNOCK OUT-BLACK -66.0kg契約/3分3R]で、寺島輝がエイ・マムリンプートングと対戦する。5月のKNOCK OUT初参戦では、難敵・小川悠太をワンツーでKO。複数の作戦を準備していた中で、その一つが早い段階でハマり、「練習通りの一撃」で試合を終わらせた。初参戦でKOというインパクトを残した寺島にとって、今回はKNOCK OUT第2戦。しかも相手はクンクメールの強豪だ。映像を見た寺島はエイを「強くていい選手」と評価し、その体格や、自分の形を崩さず戦える点にも警戒を示す。ただし、今回はエイがこれまで戦ってきたREDルールではなく、ヒジ打ちがなく、組みもワンキャッチ・ワンアタックまでというBLACKルール。寺島はそこに勝機を見いだしている。前戦に続くKO勝利、そしてその先に見据えるスーパーライト級のベルト。寺島が「瞬き厳禁」と語る、その戦い方とは?

「初参戦だし、インパクトを残したかった」

──5月の小川悠太戦がKNOCK OUT初参戦でした。あの試合を今振り返ると?

寺島 作戦はいくつか準備してたんですけど、そのうちの一つがけっこう早めにハマって倒れたなという感じでしたね。あといくつか用意してたので、それが2、3Rになってきたら効いてくるかなという展開だったんですけど、そのうちの一つが先に当たって倒れた感じで。

──小川選手はわりと掴みどころのないスタイルで、しぶといタイプという印象だったので、倒しきったことには驚きました。

寺島 俺も正直、映像を見た限りではKOされてる試合があまりなかったので、判定になっちゃう可能性が高いのかなとは思ってたんですよ。でも初参戦だし、インパクトを残したかったのでKOは狙ってたんですけど、最悪判定になっても、差を見せられたらなというイメージでやってました。

──でも、うまくハマったと。

寺島 ワンツーで倒したんですけど、カーフとかもちょっと作戦には入れていて。3Rやってたらカーフでも効かせられてたとは思うし。だから会心の一撃ではあったんですけど、練習通りの一撃だったかなという感じです。

──初めてKNOCK OUTの大会に出てみて、その後の反響なども含めていかがでしたか?

寺島 まず、倒した時にすごい音がしたみたいなんですよね。俺は自分でやってたので、あんまり分からなかったんですけど、客席で見てる人たちからは「あんな音、初めて聞いたよ」みたいなことをすごく言っていただいて。そういう意味では反響も大きかったですし、KNOCK OUTからもベストKO賞に選んでいただいて。そういう賞をいただけたということは、いい試合ができたのかなと思えましたし。そういうのはうれしかったですね。

──新しい主戦場で、いい滑り出しになりましたね。

寺島 そうですね。やっぱり第1歩っていうのはマジで大事だと思ってたし、それこそやりづらい相手だったじゃないですか。だから「イヤな相手を当ててくるな」とかって思ったんですよね、俺としては。そこで、すごくいい一歩を踏み込めたことは、すごくよかったです。

「BLACKルールだというのは、すごくキモなのかな」

──次は横浜でのビッグマッチで、クンクメールとの対抗戦になりました。カード発表会見の時点では、あまりちゃんとは把握していない感じでしたよね?

寺島 そうですね(笑)。試合映像とかはまだ見てなくて、気持ちの強い選手っていう話を聞いていた程度、という感じでしたね。その後、試合映像もちゃんと見たんですけど、強くていい選手ですね。俺が見たKNOCK OUTでの試合は両方、サウスポーとの試合だったので、俺とやる時は闘い方が変わってくるのかなとは思いましたけど。

──どういうところに強さを感じましたか?

寺島 誰とやっても同じような闘い方ができるというのは、やっぱり自分が武器として持ってるものをちゃんと分かってるからで、自分を崩さない形を持ってるんだろうし、自分の読みを分かってるんだろうなという感じですよね。あと、体がデカいですよね。たぶん映像とかで見るよりも、リング上で試合をするとなった時の方がデカく感じるんだろうなという印象でした。数字上の身長差は5cmですけど、もっと大きく感じそうな気がすごくしてます。

──ただ、エイ選手のこれまでの2戦はクンクメールと同じくヒジありのREDルールですが、今回はBLACKルールです。そこはどうですか?

寺島 いや、やっぱり大事なのはそこですよね。エイ選手の強さって、REDルールありきだと思うんですよ。リーチがあるから蹴って前に出て、相手が出てきたところを組んでヒジで切るみたいな。だから、BLACKルールだというのはすごくキモなのかなとは、正直思ってます。ヒジがないという点もそうだし、組みもワンキャッチワンアタックまでだから、打ったら離さないといけないわけじゃないですか。そのあたりはルール上の勝機はあるのかなっていう感じですよね。やっぱり俺の土俵ではあるので、負けられないなっていうところもあるし。

──ですよね。

寺島 あと、たぶん、反射的に組んで1アタックで終わらなかったり、ヒジだったりも来る想定で、俺はやってます。2発攻撃してきたら「オイ!」とか怒るんじゃなくて、もう、2回来るもんだと思ってるというか。

もちろん、反則は取ってほしいですけどね。取ってほしいですけど、俺は来るもんだと思って準備はしてます。

──慣れないから、思わずやっちゃうだろうと。

寺島 はい。だから、すぐカードを出してください!(笑)。そこは言っておきたいです。でも、反射的に出してきても、驚かないようにはしてます。

「クンクメールにない技を使って、攻め込んでいきたい」

──自分としては、どう攻めてどう勝ちたいと思っていますか?

寺島 今回、ちょっと新しく準備してる技もあって。それは、キックボクサーではまだそんなに使ってる選手を見たことがないような技なので。そこは自分の中で自信というか、「これがあるぜ」っていうのもあるし。あとはやっぱり、クンクメールにない技でっていうのもあります。俺は極真空手も伝統派空手もやってきて、少林寺拳法の蹴りとかも教わって、いろいろミックスされたバックボーンを持ってる、数少ない選手だと思ってるので。やっぱりクンクメールにない技を使って、攻め込んでいきたいですね。

──それは楽しみですね。

寺島 やっぱりムエタイをやっても勝機はないし、逆に言えば向こうが空手をやってきたら俺に勝機はあるし、っていう。別に空手をさせる気はないですけど。俺は俺の闘い方をするので、そこが勝機ですよね。

──最終的にはどう勝ちたいですか?

寺島 いや、もちろん倒して勝ちたいですよ。どんな局面になってもいいように、いろんな想像はしてます。それこそ相手は、殺傷能力のある相手なので。俺がすぐ斬られちゃう想像もできるし。でも逆に言えば、俺も殺傷能力はあると思ってるので。俺がすぐ斬るかもしれないし、逆にズタボロになるのかもしれない。いろんな想像はしてますけど、もちろん2戦連続KOで勝てば、すごくいいインパクトも与えられるかなと思うので、そこは目指してますね。

「当たれば2、3発で確実に効いてくる」

──その、新しく用意している技というのは、フィニッシュになる可能性もある技なんですか?

寺島 そう思います。少なくとも、2、3発当たればもう相手が嫌がって、ヤバいんじゃないかなとは思ってます。セコンドにWIZARD KICKBOXING GYMの田邊会長に今回も入ってもらうんですけど、今回は京都でちょっと多めに合宿してきたんですよ。そこで俺に合った技を教えてもらって、それを東京でまた噛み砕いて、という感じでやってきました。当たれば2、3発で確実に効いてくるし、それで倒れなくても、そこからまた違う攻撃が決まったりすると思うので。自分自身も楽しみです。

──田邊会長には、寺島選手の方から依頼しているんですか?

寺島 そうですね。もともと3年ぐらい前に、俺がオランダのマイクス・ジムに合宿に行った時に、田邊会長の息子の斗麗選手と一緒になったんです。俺はもともと、ジムで練習相手があんまりいなくて。出稽古を多くして仕上げてたんですけど、結局試合の時のセコンドは、その練習を見てはいないんですよね。だから自分では仕上がってるけど、練習を見た上で指示を出してくれる人がいなかったんですよ。そこを個人的にどうにかしたいと思っていて。で、マイクス・ジムって所属選手はけっこういるんですけど、ヨーロッパだから、周りのいろんな国からわりと楽に入国できるので、意外とオランダに住んでない人たちも多くて。試合前になるとマイクス・ジムの寮に1カ月入って仕上げて、マイク会長とかがセコンドに入って試合して、また自分の国に帰って練習する、みたいな選手が多くて。それと同じようなことを田邊会長がやってるっていう話を、斗麗選手から聞いたんですね。

──なるほど。

寺島 オランダには3カ月行ってたんですけど、丸々1カ月、彼と被る時期があって、そこで仲良くなって。軽く飯行こうみたいな話のノリから、本当に1カ月丸々、生活をともにしたんですよ。その時に、「お父さんがそういう風にやってる」という話を聞いて。ただお父さんも、面と向かって話して、合うヤツとやってる、みたいな話だったんです。だから帰国してすぐWIZARDに行って話をさせていただいて、そこからですね。もう3年ぐらいやってもらっていて、今はそれがすごくハマってきて。そういう意味でも、参謀ですよね、本当に。

──では今は、試合の時には欠かせない存在なんですね。

寺島 もう本当にそうです。作戦ももちろん立ててもらってますし。今までは田邊会長だけが相手の試合映像を見て、俺はあんまり見ないみたいな流れが多かったんですけど、俺も前回の小川戦ぐらいからけっこう見るようになってイメージしながらやっていってて、すごくチームとしても出来上がってきた感じがありますね。

「65kg、スーパーライト級のベルトですよね」

──ここで勝ったら、その先はどうしたいですか?

寺島 もちろん65kg、スーパーライト級のベルトですよね。たぶん今まで、ベルトに向けて動く試合があんまりなかったんじゃないですか。俺は前回の試合で、ちょっとそこの匂いを感じさせられる試合ができたのかなとは思ってて。だから今回はそれをより濃く感じてもらいたいです。でも、今回の試合は重要な一戦だと思ってるので、あんまり先は見ずにここはしっかり集中して闘うことを、まずは意識してますけど。

──BLACKのスーパーライト級というと、チャンピオンを引っ張り出すのが大変そうですもんね。

寺島 そうなんですよね。もちろんチャンピオンも偉大なチャンピオンなので、まず俺が権利を得るところまで頑張らないとですよね。だからマジで、この一戦は大事だと思うので、しっかり頑張ります。

「前回みたいに、ちょっと目を離すともう倒れてた、みたいな試合にしたい」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

寺島 俺の長所で闘おうと思ってるので、俺の爆発力に注目してほしいです。スピードは速いと自負してるので、瞬き厳禁で、集中して見てほしいですね。

前回みたいに、ちょっと目を離すともう倒れてた、みたいな試合にしたいので、U-NEXTで見てる方も、会場で見てる方も目を離さないで見てほしいです。

──分かりました。ありがとうございました!

PROFILE
寺島輝
所属:TANG TANG FIGHT CLUB
生年月日:1997年4月30日
出身地:埼玉県草加市
身長:177cm
戦績:16戦10勝(6KO)6敗

REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN' on the WORLD~
開催日時:2026年09月05日(土)
開場: 12:30
開始: 13:00
開催場所:横浜武道館
https://knockoutkb.com/events/remy_presents_knock_out68_knockin_on_the_world