「キャリア一番の強敵だけど、根性とビビらない度胸で立ち向かって勝ちます!」渡辺、木村涼仁戦へ「接近戦に持っていって詰める」
3月の秋田巴琉戦以来、約半年ぶりの試合を迎える渡辺。前戦はバッティングによる負傷判定でドローとなり、デビューからの連勝は「6戦5勝」となった。試合時間はわずか4分ほど。「秋田君に全然負けてなくて、むしろポイントを取ってた」と振り返る一方、全勝が止まったことには「けっこう悲しかった」と率直な思いも口にする。そんな渡辺が今回迎えるのは、木村涼仁。距離感、目、運動量を高く評価し、「全体的にあんまり弱みがない」と見る相手だ。しかも木村は、渡辺自身が「今までのキャリアで一番の強敵」と認める存在。それでも、対戦が決まった以上は退かない。サラリーマンとして働きながら格闘技を続ける渡辺は、この一戦で何を見せようとしているのか。その胸の内を聞いた。
「全然負けてなくて、むしろポイントを取ってた」
──KNOCK OUTでの前戦、3月の秋田巴琉戦は負傷判定でドローとなりました。それ以来、約半年ぶりの試合ですね。
渡辺 KNOCK OUTからオファーをいただいたりもしていたんですけど、仕事の都合で断ったりしちゃったんです。正直、すぐにでも試合したかったんですけど、繁忙期があったのと、タイミングで。
──その3月の秋田戦は、今振り返るといかがですか?
渡辺 まさかのバッティングしちゃって、2R開始後すぐに終わっちゃったので、試合時間は4分ぐらいしかなかったですけど、個人的には秋田君に全然負けてなくて、むしろポイントを取ってたなと思ってたので、小さいけど自信にはなりました。
──負けではないにしても、デビューからの全勝が止まってしまったわけですが。
渡辺 そうですね。それはけっこう悲しかったです。引き分けで6戦5勝になっちゃったというのは、うまく受け止めきれていないところは正直ありますね。でも、負けてはいないので、次勝ってつなげればいいかなとは思っています。
──その結果もあって、早く試合したかったわけですね。
渡辺 はい。本当は仕事なんか関係なく、試合したかったですね。ケガもなかったですし。ここからって時に終わっちゃったので、正直に言うと秋田君との再戦じゃなくても、すぐに試合したかったです。
「木村選手と僕って、距離感も似てると思う」
──ようやく試合の機会が来て、今回は木村涼仁選手との一戦になりました。木村選手の印象は?
渡辺 バランスの取れた選手で、距離感も目もよくて、運動量が多いなと。けっこうバランスタイプなので、全体的にあんまり弱みがない選手で、「完璧」とまでは言わないですけど、あの年ですごくレベルの高い選手だなと思ってます。
──一番警戒するところはどこですか?
渡辺 彼の距離感、彼の流れにさせないようにというところですかね。そうされてしまったら危ないかなと思ってます。
──自分としては、どういう試合にしてどう勝ちたいと思っていますか?
渡辺 いつもは距離を取って闘うスタイルなんですけど、木村選手に対しては逆に詰めるしかないかなと思っています。木村選手と僕って、距離感も似てると思うんですよ。中間距離から少し離れた距離で、パッと入って当てていくっていう。その距離で闘っちゃうと、正直、僕に勝ち目はないと思ってるので。いかに接近戦に持っていって、近距離で詰めて攻撃を当てるかがカギかなと思っています。
──木村選手はREDルールではこれが3戦目になるわけですが、REDでの木村選手の闘い方はどう見ていますか?
渡辺 木村選手は、むしろREDの方が強いなという感じします。彼はボクシング出身ですけど、重いパンチをガンガン当てるというよりはコンビネーションを使ってタイミングで倒すタイプの選手だと思うんです。試合映像を見ていると、REDの方が全然動きがいいし、組んでからのテンカオとかもできるので、REDルールではけっこう強いのかなと思ってます。
「正直、木村選手ですかって言ったぐらい」
──今までのキャリアで一番の強敵ですか?
渡辺 全然強敵ですね。確かに前回の秋田君も格上だったんですけど、木村選手が秋田君と違うのは、圧倒的にKO率が高くて倒しに行くタイプなので、やられてしまうリスク、怖さがあるところですね。古村匡平選手にあの勝ち方をしてる時点で、強いじゃないですか。正直言うと、木村戦という話が来た時に、会長に「ホントに木村選手ですか」って言ったぐらいで。僕はタイミングさえ合えばオファーを断ることはないんですけど、一瞬、頭をよぎるぐらいでした。でも受けた以上は、やり切るしかないですね。
──ではそういう中で勝つために、一番必要なものは何ですか?
渡辺 根性と、ビビらない度胸ですかね。根性論ですけど、そこはけっこう重要かなと思ってますし、リングに立ったらいけるんじゃないかなと思ってます。負けるか勝つかは別として、メンタル面ではリングに立ったらもう、倒すか倒されるかぐらいの気持ちでいかないと負けるだけなので。もう、過剰なぐらい自信を持って倒しに行くしかないかなと。メンタルがすごく重要な試合かなと思っています。
「サクッと勝って、マイクで『次はこの人と』って言いたい」
──そしてこの試合は、MX TVの生中継枠に入っています。そこはどうですか?
渡辺 木村選手あってのことだと思うんですけど、あの福島大会では、それぐらいは妥当かなと思っています。僕も無敗ですし、木村選手も強いヤツにしか負けてなくて、勝って駆け上がっている選手なので、当然かなとは思ってます。サクッと勝って、マイクで「次はこの人とやらせてください」って言いたいですね。
──今回、勝った先にはどうしたいですか。
渡辺 木村選手に勝ったら上位陣、それこそプンルアンとかとやりたいですね。あと、一番やりたいのはバズーカ選手なんですよ。
──そうなんですか。
渡辺 バズーカ選手は、正直言うとオイシイ相手だなと思ってるので。KNOCK OUTでも元チャンピオンという肩書きもありますし、今もベルトは持ってますし。でもたぶん、全然倒せる相手なので。木村選手の方が全然強いと思ってますから。それにベテランなので、そういう相手を引きずり落としていきたいなというのはあります。
──そうして上がっていって、タイトルへという感じですか?
渡辺 そうですね。僕が今一番やりたいのはバズーカ選手で、あとは、10月にUNLIMITEDで試合する山口兄弟とか、弘輝選手とかいるじゃないですか。本当はあのへんともREDルールでやってみたいんですよね。向こうがやらないでしょうけど。
──おお。
渡辺 彼らはすごくオイシイじゃないですか。面白い試合をする人たちですけど、僕は全然勝てると思ってるので。僕みたいな、そこらにいるような社会人格闘家が、ああいう名前のある人たちと、勝つか負けるかっていう試合をしてみたいなって思うんですよね。
──そういう選手たちに自分の実力と自信をぶつけて、知名度やステータスを上げていきたいわけですね。
渡辺 はい。もう26歳で、SNSとかも全然できてないですけど、そういう強いヤツ、知名度のあるヤツとやっていきたいですね。実力あってこその知名度かもしれないですけど、木村選手も僕も、全然上位陣に食い込める選手だと思ってるので。
「こういうヤツもいるんだよ、っていうのを見てもらえたら」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
渡辺 社会人をやりながら活動している格闘家も多いと思うんですけど、僕もその中の一人で、サラリーマンファイターとしてそれなりに忙しい中でも時間を作って練習していけば、KNOCK OUTみたいな立ち技トップの団体でも活躍していけるというところを見せて、みんなに勇気を与えたいですね。僕は小さい頃に格闘技をやっていたとはいえ、しっかりやり始めたのは大学生の時からなんですよ。そういう選手でも、こうやって上に上がっていけるなら、いろんな人の励みになると思うので。「こういうヤツもいるんだよ」っていうのを、見てもらえたらうれしいですね。
──分かりました。ありがとうございました!
PROFILE
渡辺翔也
所属:D-BLAZE
生年月日:2000年6月4日生
出身地:東京都江戸川区
身長:175cm
戦績:6戦5勝(4KO)1分
MOTHER VEGETABLE presents KNOCK OUT MX LIVE.2
開催日時:2026年09月20日(日)
開場: 17:00
開始: 17:45
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/_presents_knock_out_mx_live2

