「やっぱふくやーまんの試合はいいな、という実家のような安心感を」ふくやーまん、熊澤バイオレンス戦で62.5kgの存在感を示す

昨年8月の初参戦以来、UNLIMITEDルールで激闘を重ねてきたふくやーまん。4月の常葉大会では福井達郎に右ローキックを効かせ、パウンドとサッカーボールキックでKO勝利を収めた。これまで大きな武器として語られてこなかった「蹴り」を試合で結果につなげたことで、本人にとっても新たな自信を得る一戦となった。今大会では、初参戦となる熊澤バイオレンスと対戦。サウスポーで打撃を武器とする相手を迎える中、ふくやーまんが見据えているのは一選手としての勝利だけではない。UNLIMITEDの62.5kgという階級そのものを盛り上げ、自らの存在感をより濃くしていくことだ。「ミスターUNLIMITED」を自称するふくやーまんが、今回の試合で見せたいものとは――。

「俺、蹴れるんだ」――福井戦で手に入れた新たな武器

――4月常葉大会での福井達郎戦は、ローキックを効かせてからのパウンドとサッカーボールキックでのKO勝利でした。あの試合を振り返ってもらえますか?

ふくやーまん 練習で「これをやろう」「これをやりたい」と思っていたことが、そのまま出せた感じの試合になりましたね。周りからは、福井選手が膝にテーピングを巻いていたので、僕がそこをローで狙って壊したと見られがちだったんですけど、実は1カ月以上前から右の蹴りを練習していたんですよ。で、蓋を開けたら福井選手がテーピングを巻いていた、みたいな感じです。全然小話になるんですけど、僕は練習相手みんなから「足が硬い」と言われて、ジムでクラスをやっていてもクレームが入るんですよ。「足が硬い。当たると痛い」って。

――過去にスネを固くするためのトレーニングをやっていたのですか?

ふくやーまん いや、特に何もしていないし、特別蹴りの練習をしたわけでもないんですけどね(笑)。それでいつか蹴りを試したいと思っていたら、相手がキックボクシングをやっていたということで、それだったら試合で蹴ろう、と。試合では一発でローを効かせられたんですけど、もしローを足でカットされるんだったら、ミドルで腕が上がらなくなるぐらいまで蹴るつもりでした。

――蹴り応えのようなものは感じましたか?

ふくやーまん 試合でKOしたパンチもそうなんですけど、あんまり手応えってないんですよね。例えばミット打ちでは相手がちゃんと受けてくれるから、手応えがありますけど、試合の時はそのまま相手をKOしちゃうんで、力が抜けていく感じなんです。あと自分は結構、一発でボン!という飛び込み系のパンチが多いから、ガツガツ殴って拳が痛いとか基本的にはないですね。

――福井戦で蹴りという新しい武器を手に入れたようですね。

ふくやーまん そうですね。「俺、蹴れるんだ」みたいな。少し前だったらカーフを蹴って、蹴った方の足が折れたりもあったじゃないですか。そういう意味でも蹴りは危ないものだし、自分が蹴れないと、相手が蹴ってきた時に対処できない。それは自分のクラスでもよく言うことですね。で、自分でも試合で蹴れるんだなって自信になりましたね。

「自分がこれをやるんだ」と決めて、貫いて勝ちたい

――対戦相手の熊澤選手にはどんな印象を持っていますか?

ふくやーまん サウスポーでバイオレンスな選手なんだろうな、と(笑)。まあでも自分では勝手に自分をミスターUNLIMITEDだと思っているんで、「やっぱりふくやーまんが勝ったか!」みたいな感じで終わらせたいですね。それもありつつ、僕の中では色々な組み立てがあって(倒す)という試合にしたいし、相手どうこうというよりは、自分が「これをやるんだ」っていうものを決めて、それを貫いて勝ちたいですね。それがUNLIMITEDをやる上での道かなと思います。

――ふくやーまん選手もUNLIMITEDで試合を重ねて、このルールでできることの幅も広がっていますか?

ふくやーまん そうですね。普段はMMAの練習をやっていて、もちろんサブミッションを極められる時には極めないとダメですけど、逆にサブミッションにこだわらないで戦うことも一つの戦い方じゃないですか。ただ、それ(サブミッション)が完全にないUNLIMITEDルールになった時に、打撃だけに振り切って考える展開も出てきて、そこは若干MMAとは違ってくる。そうなった時に、自分のスタイルはUNLIMITEDに向いているなと思うこともありますね。僕は思いっきりの良さが売りなので。

「62.5kgはまだボヤっとしすぎている」

――今大会ではUNLIMITEDの試合が4試合組まれていますが、自分が一番UNLIMITEDらしい試合ができるという自信はありますか?

ふくやーまん カードが発表された時に、年末戦った中村悠磨選手もいるし、UNLIMITEDではないですが僕がKNOCK OUTに初参戦した時に戦わせていただいた木村(亮彦)選手がいて「ああ、みんなと同じ日なんだ」と思いましたね。そしてこれは査定の日なんだなって。9月の横浜大会ではUNLIMITEDで重い階級(75kg)の試合が並んでいて、もはやあれは見えないトーナメントみたいなもんじゃないですか。

――確かに、あそこで勝った選手たちが試合をする流れですよね。

ふくやーまん 今はそうやってみんなの位置付けがしっかりしてきているし、下の階級で言ったら57kgや60kgは相変わらず盛り上がっていますよね。ただ、62.5kgはまだボヤっとしすぎているんで、この大会でちゃんとアピールしないとダメだなと思います。それと同時に、やっぱ中村選手と木村選手の試合はすごく楽しみですよね。その上で自分が一番(目立つ)という思いはあるし、誰にも見せられないものを見せられる自信もあります。

「実家のような安心感」をUNLIMITEDで

――そういった部分も含めて、改めてお客さんやファンの皆さんにはどんな試合を届けたいですか?

ふくやーまん 期間空いちゃいましたけど、「やっぱふくやーまんの試合はいいな」という、実家のような安心感をUNLIMITEDのカードの中で感じていただけたらなと。それでいて「ふくやーまんは試合が面白くて、スカッと勝ってくれる」みたいな位置付けというか、そういうキャラでいきたいですね。そうじゃないとKNOCK OUTで戦う意味がないので。そういう部分も含めて、前からずっと言っているように、より濃く自分の存在感を出していきたいなって思いますね。

PROFILE
ふくやーまん
所属:FIGHTER'S FLOW
生年月日:1995年3月26日生
出身地:熊本県八代市
身長:165cm
戦績:10戦3勝(3KO)7敗
UNLIMITED戦績:3戦2勝(2KO) 1敗

KNOCK OUT REBELS SERIES.13
開催日時:2026年09月27日(日)
開場: 11:30
開始: 12:00
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/knock_out_rebls_series13