2026年11月15日(日)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT.70』の記者会見が行われ、第一弾対戦カードが発表された。

[KNOCK OUT-UNLIMITED -72.0kg契約/3分3R]で、木村“フィリップ”ミノル(Battle-Box)vs高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)の一戦が決定。
9月の横浜大会に出場した両者。木村は同大会で宮原穣に1RKO負けし、高塩は試合前日の急なオファーにもかかわらずスパイク・カーライル戦を引き受けて1RKO負けを喫しており、今回は共に再起を懸けた一戦となった。

会見に出席した木村は、「前回は思うような結果にはならなかったんですけど、このルールでやる以上、経験が全てだと思っていて。どんどん経験を積んで一歩一歩より強い選手になっていくしかないと思っています。ここからまた自分の成長を見せていくだけなので、今回の試合も思いっきり仕上げて倒しにいく試合をしたいと思います」と、すでに気持ちは切り替わっている様子。
前回の敗戦を経て学んだことを聞かれると、「いろいろ戦略的なものにも関わってくるのであんまり言えないですけど、学んだことはたくさんありました。キックの時のように自分の良さを全面に出すだけでは、やっぱりどうしても上手くいかないルール競技だと思うので、一歩引いて自分の良いところ・悪いところを見つめた上で、今はしっかり練習している段階。そこも含めて次は成長した姿を見せたい」と自信を見せる。
高塩については、「すごくアグレッシブでいい選手だなと。ああいう緊急オファーで試合をするのは普通の人なら誰もができることじゃないので、そこはすごくリスペクトしていますし、自分の試合を受けてくれたこともすごく嬉しく思います。ここはファイターとして正々堂々とぶつかり合って倒したいと思います」と評価する。
今回は-72.0kg契約となり、「今は80kg前後しかなく、75kgは自分的には結構大きい階級。トップ選手とどんどんやっていくのを考えたときに、ライト級近辺でやっていきたい。自分はそんなに身長がないので、この階級ではそれも見据えての70kg近辺での調整をしていきたいと思います」と、ゆくゆくは世界の強豪が揃う-70.0kg級のベルトを目標に掲げる。
高塩が得意としているテイクダウンについては、「かかってこいという感じ。全部を出さないと僕には勝てないと思っているので、全力で来てください。テイクダウンでも引き込みでも対応してやるつもりなので頑張ってください」と上から目線でメッセージを送る。
後楽園ホールでの試合は7年ぶりとなり、「いつが最後かあまり覚えてないんですけど、後楽園ホール自体はすごい好きな場所で相性もいいと思ってますし、そこでたくさん試合もしてきました。ある意味、帰ってきたという感覚もあります。後楽園ホールを盛り上げるのは得意なので、そこは改めて自分の土俵だと思っていますし、すごく楽しみですね。相手もアグレッシブな選手だと思うので、とにかくぶつかり合って思いっきりお互い持っているものを全部出し合って勝負しようかなと思います」とした。

対する高塩は、「前回は試合前日にオファーをいただいて試合をさせていただいたんですけど、僕らはプロでやっているので、プロの世界は結果が全て。1RKO負けという結果になったんですけど、前回の緊急オファーを受けることは誰でもできることじゃなく、僕は挑戦したことによって今回、めちゃめちゃ強い木村選手と試合が組まれたと思っています。このチャンスを必ずモノにして、必ず木村選手をぶっ倒したいと思っています」と意気込みを語った。
そして「今回、木村戦を組んでもらったんですけど、やっぱり自分の中で一番適正なのは67.5kgか70kgぐらいだと思っていて。でも、階級が上の選手が相手でも、格闘技は自分の強さの証明のためにやっているので、そこで『体重が合わないから』というのは逃げだなと。やっぱり強い相手とどれだけ戦えるかというのが格闘技の魅力だと思っているので、今回は本当に負ける気はさらさらないです」と自信を見せる。
木村については、「パンチが物凄く重いので、正直、僕がガードしたところでガードの上からのパンチでも効くと思っていて、そこはかなり警戒しています。でも僕もパンチに自信があるので、木村選手の強みのところで僕も勝負して、どれだけ自分が強いのかを今回の試合で挑戦したいというところもあります。UNLIMITEDなので、組みの展開を交えた際のところでどれだけ極められるかというのが勝負のポイントだと思います」と攻略のポイントを明かした。
会見終盤には、高塩が「今回はステロイドの検査をやる認識で間違いないですか?」と警戒すると、「毎回検査しています」というKNOCK OUT代表・山口元気の答えを受け、「プロフェッショナルなので。僕は遊びでやっているわけではない。今はやっていないと思うんですけど、ステロイドの検査はしっかりやってほしいと思って聞きました」という。
これを受けて木村は、「いつも負けるたびに『パワーが落ちた』とか『いろいろ(ステロイドが)抜けてきたんじゃないか』と言われることが多いので、またステロイドを打っているんじゃないかと彷彿させるようなKOをしたいと思います」と自虐コメントでKO決着を予告した。
最後に高塩は、「木村選手はK-1、Krushのベルトを持っていて、立ち技だったら正直、僕は敵わないと思っているので、そこに対しては純粋にリスペクトがあります。でも、やっぱり今回はルールがUNLIMITEDで、シンプルに男としてどっちが強いのかという勝負だと思っています。肉体的に負けないのもそうですけど、中身でもしっかり負けないように、全てにおいて勝りたいと思います」と闘志を燃やしていた。

そして[KNOCK OUT-REDライト級/3分3R]で、ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)vs吉田凜汰朗(VERTEX)の一戦も決定。

9月大会でチャド・コリンズとの注目の一戦を制したゴンナパーは、「今回もKNOCK OUTのリングで試合をする機会をいただけて大変うれしく思います。今まで同様、全力で戦いたいと思います。また、今回のように新しく出てきた後輩たちとの試合ができるチャンスも、自分にとってはすごい貴重な経験だと思います」と謙虚なコメント。
吉田の印象については、「油断できない相手だと思うので、今まで同様、きっちり練習してきっちり仕上げて試合に臨みたいと思います」と油断はない。
昨年の12月大会で久井大夢に判定負けし、失ったKNOCK OUT-REDライト級のベルトに関しては、「もし年内にでもタイトルを獲り返すチャンスがあれば、ぜひやりたいと思います。絶対にチャンピオンに返り咲きたいと思います」とした。

一方、8月のKNOCK OUT初参戦でバズーカ巧樹に判定負けを喫し、KNOCK OUT2戦目となる吉田は、「このようなチャンスをいただけるというのは本当に当たり前じゃないというのをしっかり自分に言い聞かせ、経験の差、実力差があるというのは全て理解しているんですけど、全てをひっくり返します。自分が必ず勝利をもぎ取ります」とジャイアントキリング宣言。
前回と同じくオープンフィンガーグローブ着用となり、「オープンフィンガーはグローブと距離感が全く違いますし、作り方も変わってくるんですけど、オープンフィンガーの試合は自分的にすごく楽しいので、やらせていただきたいと思います」と臨むところだとする。
ゴンナパーの印象については、「攻撃型ムエタイで自分から試合を作っていったり、サウスポーなので左の攻撃だったり、自分から入っていく距離感も素晴らしい」と警戒するが、「ゴンナパー選手が今まで受けてきていない攻撃や、セオリー通りじゃない攻撃を今ジムで会長と作っているので、そこで勝負したい」とムエタイ戦士に策を仕掛けたいとする。
KNOCK OUT-REDライト級の王座が空位で、元王者のゴンナパーを倒せば一気にタイトル戦線に絡むことになるが、「今の僕はタイトルがどうこう言える立場ではないので、タイトルというよりもゴンナパー選手と向き合って全身全霊で準備をして、次に繋がるような戦いをしたいと思います。お客さんが見たいのはKOなので、自分の距離感よりも近い距離で倒しに行く姿勢を見せて倒し切って、存在を証明したい」と気合十分。
そして「ゴンナパー選手のことは格闘技界で知らない人はいないと思いますが、下馬評もゴンナパー選手が100-0くらいになるのは自分でも理解しています。全てひっくり返して自分の格闘技人生を変える一戦にしたいと思っています」と並々ならぬ意気込みを語った。

