「KOへのこだわりは捨てます。今回は、ただ勝つだけ」川野龍輝、ONEでの敗戦を経て河野直次郎戦へ
「KNOCK OUT REBELS SERIES.14」で、河野直次郎と対戦する川野龍輝。
今年3月、夏目竜雅に判定勝利。その約1カ月後にはONEのリングに上がった。
前田大尊、夏目と連勝し、KNOCK OUTのタイトル挑戦も意識していた時期。
しかし、しばらくKOから遠ざかっていた川野の中には、ある思いがあった。
「KOしないと、KNOCK OUTのタイトルに挑戦させてもらえないのかな」
その意識から、用意していた作戦を無視して倒しにいき、攻撃が雑になった。そして結果はTKO負け。
その敗戦によって、川野は改めて自分自身のスタイルを理解したという。
「自分はそういうタイプの人間じゃなかった」
KOを無理に狙わない。
丁寧に作戦を遂行し、倒せる流れが来た時に倒す。
対する河野は、強烈なパンチで福田拓海をKOしているハードパンチャー。
タイトル戦線へ進むためにも落とせない一戦で、川野が求めるものはただ一つ。
「今回は、ただ勝つだけです」
夏目竜雅戦で見えた「手数」と新たな課題
──川野選手は3月の常葉で夏目竜雅選手に勝って、4月のONEではメキシコ人選手にTKO負け。それ以来の試合になりますが、半年近く空いたのはダメージのためですか?
川野 いえ、そういうわけじゃなくて、純粋にオファーが来なかったというか。
相手も見つからなかったみたいで。
──では、前回の連戦を振り返ると?
川野 3月の夏目戦は、その前の前田大尊戦で「手数がちょっと少ない」と言われていたので、手数を出すという作戦で挑みました。
作戦通りにはできたんですけど、ただちょっと、課題というか、強化しないといけないところも明確に分かった試合でしたね。
ONEでは作戦を無視してKO狙い「メッチャ怒られました」
──ONEでの試合はそこからほぼ1カ月でしたね。そちらは?
川野 前田戦、夏目戦と勝っていて、自分自身、タイトルに挑戦できるかなと思ってたんですよ。
でもそこで、ONEに出させていただくことになって。
そこまで判定続きで、しばらくKOできてなかったのもあって、自分の中では「行ったらKOできるんじゃないか」と思ったんです。
試合間隔が短かった中、一応作戦も立ててもらっていたんですけど、それを全部無視して倒しに行っちゃって。
KOしないと、KNOCK OUTのタイトルに挑戦させてもらえないのかなっていう意識もあったんですよね。
それで作戦も無視して、KOに意識が固まっちゃって雑になってしまったので、それがダメだったなと思います。
──では試合後、セコンドの方などに怒られたのでは?
川野 メッチャ怒られました。反省してます。
打ち合って倒そうと思って、作戦を無視して何も考えずに行っちゃったのは、本当によくなかったですね。
そこもまた学べたなと思いました。
自分はそういうタイプの人間じゃなかったなと思ったので。
「パンチを丁寧に打つ」半年間で取り組んだこと
──その試合から半年近く空きましたが、この間はどういうことを考えて練習していましたか?
川野 ONEでの試合はパンチで突っ込んで雑になって、相手の攻撃も見えずに食らって、効かされてという感じだったので、パンチを丁寧に打てるような練習をしてきました。
河野直次郎のパンチを警戒「無理にKOは狙わない」
──そこで、今度はまたパンチャーの河野直次郎選手との試合になりました。どんな印象ですか?
川野 河野選手は、王座決定戦にも出場した福田拓海選手をKOしている強い選手で、やっぱりパンチャーだなという印象ですね。
そのパンチは警戒しています。
──前戦の反省を生かした練習をしてきたところですが、どう闘ってどう勝ちたいと思っていますか?
川野 夏目戦と同じく丁寧に闘いたいと思っています。
ONEでの試合で、自分は雑に行く時が毎回よくないというのが分かったので。
夏目戦も、もちろんダメなところはいっぱいあったんですけど、しっかり作戦を実行して、KOは自然にできるようなら、という感じですね。無理には狙わないようにしようと思っています。
「KOしようとするとダメになる」自分自身を理解した
──「どうしてもKOしなきゃいけない」みたいなマインドも、ちょっと変えて臨む感じですか。
川野 そうですね。
周りの先輩とかからも「お前はKOしようとするとダメになるから、しっかり丁寧に作戦も全部考えて、倒せる時は倒すっていう感じでやっていった方がいい」って言われたので。
今まで負けた試合、蒔・センチャイジム選手に負けた時とかもKOしようとしてよくないところが出ちゃってたし。
自然な流れで倒していきたいなと思います。
──その意味では、少し大人になったというか。
川野 はい。
今までの経験から手数も増やして引き出しも増やして、KOへのこだわりは捨てようと思っています。自分のことをよく理解できたので。
河野を破り、タイトル戦線へ
──ただ今回、福田選手に勝っている河野選手が相手なので、勝てば挑戦にも近づけるという思いはありますよね?
川野 もちろんありますね。
まだ1回しか出てないですけど、その意味では上位の選手だと思うので、ここで勝ってタイトルに絡んでいきたいです。
「KNOCK OUTの選手としてベルトを取り返したい」
──川野選手の試合が空いていた期間に、KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級のタイトルが動きました。そこはどう見ていますか?
川野 納得はしてなかったんですよね。
他の団体から来た選手が獲ったじゃないですか。
晃貴選手のスタイルとかはメチャクチャ好きなんですけど、ずっとKNOCK OUTでやってきたわけじゃない選手が獲ったのは、あんまり納得いってないです。
──では、KNOCK OUTの選手としてベルトを取り返したいという気持ちがあると。
川野 はい。
だから今回の試合はタイトルに向けてメチャクチャ大事だと思っているので、しっかり勝ってタイトルに挑みたいです。
あと、また体がちょっと大きくなってきているので、できるだけ早くスーパーバンタム級のタイトルを獲りたいんですよ。
「スーパーバンタム級でやれる時間はあと少し」
──ではその先に、フェザー級も視野に入れているんですね。
川野 そうですね。
バンタム級の時も、結局タイトルには挑戦できずに階級を上げることになって、スーパーバンタム級でやれる時間もあと少しだと思うので、できればタイトルに挑戦して、獲りたいなと思ってます。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
川野 今回は、ただ勝つだけです。それでお願いします。
──分かりました。ありがとうございました!
PROFILE
川野 龍輝
所属:KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺
生年月日:2006年11月10日
出身地:東京都西東京市
身長:166cm
戦績:13戦 10勝 (4KO) 3敗
KNOCK OUT REBELS SERIES.14
開催日時:2026年10月12日(月)
開場: 11:30
開始: 12:00
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/knock_out_rebels_series14

