「前回とは成長も覚悟も違う。練習してきたヒザでKOしたい」平原陸、HARUを倒してバンタム級の中心へ

「KNOCK OUT REBELS SERIES.14」で、HARUと対戦する平原陸。
KNOCK OUT初参戦となった今年5月の龍希戦は判定負け。
試合開始早々にダウンを奪われ、頭が真っ白になった。セコンドの声も聞こえなくなり、本来の力を出し切ることができなかった。
その背景には、憧れていたKNOCK OUTのリングに立てたことへの高揚感もあったという。
かつて同じTRY HARD GYMで練習していた龍聖の試合を観戦するため、初めて後楽園ホールを訪れたのもKNOCK OUTだった。

「『同じ舞台に出てるんだ』というワクワクしかなくて、ちょっと気持ちが浮ついていた部分もあった」

しかし、もう憧れだけでリングに立つつもりはない。
8月にはタイへ渡り、ムエタイの基礎を徹底的に反復。約1年間磨き続けてきたヒザ蹴りにも手応えを感じている。
そして見据えるのは、現在空位となっているKNOCK OUT-BLACKバンタム級王座。

「来年にはバンタム級のトーナメントを開いてもらえるようになりたい。自分がこの階級の中心になりたい」

初参戦から約5カ月。
平原陸が、成長と覚悟の違いをリングで証明する。

初参戦は判定負け「ダウンをもらって頭が真っ白になった」

──平原選手は初参戦が5月の龍希戦でしたが、そこでは残念ながら判定負けでした。あの試合を今振り返ると?

平原 自分のやってきたことが出た部分もあったんですが、初っ端にダウンをもらって、そこから頭が真っ白になっちゃって。
セコンドの言うことが全然聞けなくて、悪い部分がたくさん出た試合になったなと思います。

──ではその試合後、どんなことを考えて練習してきましたか?

平原 まずは、自分から攻撃を出すことですね。
相手もすごく勢いがあって、飲まれちゃう部分が自分にはあるので、相手に飲まれずに攻撃を出して、自分からペースを作っていく練習を、今ずっとやっています。

憧れだったKNOCK OUT「ちょっと浮ついていた」

──初めて出たKNOCK OUTについてはどう感じましたか?

平原 自分は、以前にTRY HARD GYMにいた龍聖君が先輩で、初めて後楽園の試合を見に行ったのがKNOCK OUTの試合だったので、もう「同じ舞台に出てるんだ」というワクワクしかなくて。
正直、ちょっと気持ちが浮ついてた部分もあるんじゃないかなと思いますね。

──では今回は、もう少し落ち着いてやれそうですか。

平原 そうですね。
これからはベルトも狙っていきたいし、楽しみというだけでは上には行けないと思うので。
楽しむのも大事ですけど、それプラス、先のことも考えながらやっていきたいです。

2度目のKNOCKTAGON「前回より詰め方も分かっている」

──八角形リング「KNOCKTAGON」も初めてだったと思いますが、そこは実際にやってみてどうでしたか?

平原 四角形のリングとメッチャ違うかって言われたら、そうでもなかったですね。
ただ、自分が前に詰めるタイプなので、けっこう相手に逃げられたりして、少し詰めづらい部分はありました。

HARUよりも「まずは自分を上げる」

──今回はHARU選手との対戦です。相手の印象は?

平原 試合映像があまりなかったので、長い時間は見てないんですけど、手足が長くて、詰めるところをしっかり詰めるし、しっかり倒せる選手だなと思っています。

──相手の材料が少なくて、不安な部分はありますか?

平原 いや、特にはないですね。
相手がどうこうというより、まずは自分を上げていく練習を今やっています。
自分の力を上げていけば、練習でやったことが試合でもできると思いますし、それがハマれば絶対勝てるという自信があるので。

1年間磨いてきたヒザ「初めてヒザでKOしたい」

──先ほど、自分から攻めていく練習をしているという話がありましたが、最終的にはどう勝ちたいと思っていますか?

平原 前回は自分が倒されて盛り上がったかもしれないですけど、今回は3R通してしっかり闘って、最終的には倒して勝ちたいです。
パンチでも蹴りでも、今は何でも倒せる自信がついてきているんですけど、一番はヒザをボディに入れて倒したいですね。

──ヒザ蹴りですか。

平原 はい。
1年ぐらい前からずっと練習していて、最近やっとハマってきた感じがするので、今回は初めてヒザでKOしてみたいと思っています。

初めての海外修行でタイへ「ムエタイの基礎をずっとやった」

──8月にはタイに練習に行っていたそうですね。

平原 はい。
タイというか、海外に行くのも初めてだったんですけど、メチャクチャいい経験になりました。
派手な練習をしてたわけじゃなくて、ずーっとムエタイの基礎をやっていて、人としてちょっと成長できた部分があったと思います。
タイ人は体も強いし、バランスがいいんだなというのをすごく実感しました。
今度の試合では、タイでの練習の成果も出せると思います。

「自分がBLACKバンタム級の中心になりたい」

──今回勝った後は、KNOCK OUTのタイトルが当面の目標ですか?

平原 そうですね。
まずはこの試合に勝たないと何も言えないですけど、ここで勝って来年には、バンタム級のトーナメントを開いてもらえるようになりたいと思っています。
今はBLACKバンタム級のチャンピオンがいないし、中心でパッと「この選手」って言われる選手がいないと思うんですけど、自分がそうなりたいと思っているので。

3歳から空手、18歳でキックへ

──常葉大会の6日後、18日が誕生日なんですね。なので今は22歳ということですが、キックボクシングを始めたのはいつだったんですか?

平原 僕はもともと、福岡県の空手のジムでキックボクシングをやっていたんですけど、そこでアマチュアの試合には出たことがないまま、急にプロルールの試合に出ることになって。
だからキックを始めたのは18歳、高3ぐらいからになります。

──それまではスポーツは?

平原 3歳から空手をやっていました。
小6の時に、リアルチャンピオンシップという大会で一度優勝させてもらっています。

福岡から上京「TRY HARDの中学生にボコボコにされた」

──空手からキックを始めて、TRY HARD GYMに?

平原 福岡時代にプロで4試合やって、高校を卒業してから上京してTRY HARD GYMに移籍しました。
ただ自分としては、プロとしてちゃんとやっているのはこちらに来てからという気持ちです。

──上京したのはキックのためだったんですか?

平原 はい。
福岡でキックボクシングをすることもできたんですけど、やっぱりいろんな世界を見てみたいと思って、いろいろジムを探して。
その中でTRY HARD GYMは当時、田丸辰とか龍聖君とかがトップに行ってたので、自分もそこに入りたいと思って決めました。

──練習内容などはいろいろ違いましたか?

平原 違いますね。一番違いを感じたのは技術面でした。
こっちでは中学生とかもみんな強くて、最初はプロ練習じゃなくて夜のクラスに行ってたんですけど、正直、ナメてたんですよ。
そしたらTRY HARDの中学生たちにボコボコにされて、「こっちの子たちはこんなに強いんだ!」と思って、めちゃくちゃビックリしました。
そこからは、彼らに負けじと練習するようになりましたね。

「まだ自分が思い描いている道の途中」

──そこからの11戦で、KROSS×OVERフライ級王座も獲得したわけですが、上京してからの試合は自分ではどう感じていますか?

平原 戦績がいいかって言われたら、まだ全然そうじゃないし、自分が思い描いている道のりの途中なので、まだまだという感じですね。
今はKNOCK OUTでタイトルを獲ることを一番の目標と考えているので、今回の試合は大事だなと思っています。

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

平原 前回の試合からの、自分の成長と覚悟の違いを見てほしいですね。そこが分かる試合をします。

──分かりました。ありがとうございました!

PROFILE
平原 陸
所属:TRY HARD GYM
生年月日:2003年10月18日
出身地:福岡県北九州市
身長:168cm
15戦 7勝 (3KO) 7敗 1分

KNOCK OUT REBELS SERIES.14
開催日時:2026年10月12日(月)
開場: 11:30
開始: 12:00
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/knock_out_rebels_series14