「今回から会社がバックアップしてくれるので、もみじ饅頭をPRします!」

4・27『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』の「KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R」で利根川仁と対戦する祐輝。昨年11月に『KNOCK OUT』に初参戦し、デビューから3戦負けなしだった福田拓海から1RKO勝利をもぎ取った。現在は2引き分けを挟んで5連勝中と好調だが、その理由とは?

── 前回の試合、昨年11月の福田拓海戦は見事な勝利でした。今振り返ると?

祐輝 まあ結果としてKOで勝てたのは、自分の中ですごく収穫があった試合だと思います。作戦的にはうまくいったかなという印象です。

── 福田選手はそこまで好調でしたが。

祐輝 リーチがあってバランスもいい選手だなという印象があったので、相手の距離を作らせたら判定負けになると思っていたので、常に自分から仕掛けていって、距離を潰すのがまずは第一プランでした。それがうまくハマりましたね。

── ガッと前に出て、中に入ってパンチ勝負にいくという得意の戦法が生きたと。

祐輝 距離を取られた時の作戦も考えてはいましたけどね。遠い距離からジャブとかストッピングを多用した戦い方をしてくるのであれば、もっと長いラウンドになるかなと思ってました。ただ、相手も勢いがあるから、ここが付き合ってくるだろうという勘というか、イメージはありました。だから手を出してこざるを得ないように持っていけたという感じですね。ジムの会長とも話して組み立てられたと思います。

── 初めて出た『KNOCK OUT』はいかがでしたか?

祐輝 緊張しました(笑)。チケットが完売して、プレリミナリーの時間からけっこう客席が埋まってたし、福田選手の応援団もおられたので、どういう展開になるかはハラハラしてましたけど、入場前にはそこは真っ白にしたという感じでした。

── 今回、5ヵ月ぶりの参戦になります。

祐輝 自分としてはまた呼んでもらえるだけでうれしくて、しかも今回、本戦と聞いた時には「やったー!」と思いました。

── 今は5連勝中と好調ですね。

祐輝 DEEP KICKの2位のフジモン選手と対戦して勝った時ぐらいから、ちょっと距離感を掴んだというか。それまで5連敗してたんですよ。「ここで負けたら引退しよう」という瀬戸際の試合で勝てて、そこから勢いも変わったかなというイメージで。

── なるほど。

祐輝 福田戦の後は広島の「BEAST」という大会でも勝って、2引き分けを挟んで5連勝中ということになりますね。

── では、直近7試合は負けてないということですね。

祐輝 そうですね。ここ2年半ぐらいは負けてないです。また5連敗の時に、負けるたびに練習量を増やしていったのもよかったんじゃないかと。それで基本的なトレーニングをもっと強化していって、シャドーをもっと本気でやるとかしていったのが、だんだんと効果が出たんだと思います。小っちゃいことから徐々に変えていったのが、結果に出てきたなと。

── これまで福岡や岡山、大阪などいろんな場所で試合をしていますが、後楽園での試合はどうですか?

祐輝 かなりあっちこっち行ってるんですけど(笑)、やっぱり自分の中では後楽園が一番いいなというのはありますね。「ここが聖地なんだな」と。

── というところで、今回の相手は利根川仁選手ですが、印象は?

祐輝 やっぱりリーチがあって背が高い選手ですけど、イメージとしては足からつなげていって伸びるストレートを出してくる感じですね。その距離感を掴ませないような戦いに持っていこうと思っていて、もしかしたら早いラウンドで決まる可能性もあるなと思います。お互いに武器があるので。長引いたら、そのための作戦も何個かありますけど。

── では、一番警戒しているのはそのストレートですか?

祐輝 いや、前蹴りですね。ストッピング。そこで距離を取らせないのが今回のテーマなので。

── 15cm近い身長差がありますが、そこは?

祐輝 基本、自分はフェザー級の中では背が低い方なので、自分より背が高い選手との戦い方には慣れています。それなりに作戦も組み立てていて、その中で利根川選手はパンチ力もあるし、蹴りの手数もあるので、そこをどう崩すかですね。

── 最終的に、勝つために必要なものとは?

祐輝 お互いに勢いがあるので、最後はやっぱり気持ちですかね。どっちが立っていられるかという試合だと思います。そして自分の気持ちには自信があります(笑)。一度、5連敗を経験しているので、もう負けたくないという気持ちが強いです。



── この先はどこまで行きたいですか?

祐輝 戦いたい選手は何人かいるんですが、その名前を出すにはまだ自分の実力が足りないと思うので、ここをしっかりKOで勝って、『KNOCK OUT』でもどんどん強敵を指名していけたらと思います。

── では、『KNOCK OUT』に継続参戦していきたい?

祐輝 その気持ちはありますね。前回出てファンも増えたし、自分はお菓子の会社に勤めてるんですけど、今回から会社がスポンサーとしてバックアップしてくれることになりました。

── それはすごいですね!

祐輝 はい。ガウンやトランクスも新調したので、そこも気合いが入ってます。

── お菓子会社なんですね。

祐輝 広島の「にしき堂」っていう、もみじ饅頭とかの会社なんですよ。工場でもみじ饅頭を焼いたり、自分で焼いたもみじ饅頭を配送したりしてます。

── 広島名物じゃないですか! 会社のバックアップは頼もしいですね。

祐輝 入社した時はアマチュアだったんですけど、今は『KNOCK OUT』で後楽園に出て勝ったので、会社からも「宣伝してくれ」ということで、かなり応援してもらってます。

── じゃあ、会社のためにも負けられないですね。

祐輝 そうなんですよ。プレッシャーとかはないですけどね。5連敗してた時の方がよっぽどキツかったですから。でも連敗中に、会長から「自分の好きなとこまでやれ」と言ってもらえて救われたというのがあるので。

── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

祐輝 インファイターなので、近い距離の攻防に注目してほしいです。

── 分かりました。ありがとうございました!

プロフィール  

祐輝 所属:OU-BU GYM 生年月日:1996年12月10日生 出身:広島県出身 身長:162cm 戦績:14戦6勝(2KO)5敗3分