「チャンピオン相手に、ここで自分が勝てば面白いことになるはず」

4・27『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級/3分3R・延長1R」で古木誠也と対戦する内田晶。昨年の初参戦では森岡悠樹に敗北を喫し、今回は同級王者の古木誠也と対戦。対抗戦という意識はないという内田だが、王者相手というところでは期するものがあるようだ。その意気込みとは?

── 今回、2度目の『KNOCK OUT』参戦ということになりました。少し前ですが、前回の森岡悠樹戦を今振り返ると?

内田 何もできずに終わってしまったので、もう情けないというか、悔しいの一言ですね。

── その後はKrush12月大会で、岩尾力戦に判定負け。連敗になりますが、それを踏まえて、今回の試合にあたってはどういう意気込みでしょうか?

内田 連敗だから負けられないとかでもなく、「もう負けられない」という思いは強いですね。

── 今、練習で一番心がけていることは?

内田 全てにおいてレベルアップすることはもちろん心がけていて、あとは「倒す力」というか倒し方を意識しています。今まではカウンター狙いとか言われてたんですけど、それプラス自分から倒にいくパターンだったりとかも練習してます。

── 結果としては残念でしたが、初めての『KNOCK OUT』参戦はいかがでしたか?

内田 あんまりそこは気にならなかったですね。どこのリングであろうと誰が相手だろうと、あんまり気にせず臨めたかなと思います。

── 『KNOCK OUT』のリングだから、他団体だからどう、ということはないということですね。ただ、今回は相手が『KNOCK OUT』の現チャンピオンです。そこについては?

内田 やっぱりチャンピオンを倒したら大きいというのは絶対あると思うし、そういう面では違うなとは思いますけど、そこはちょっと抑えて、誰であろうと自分の戦い方をして勝つ。勝つまでは、そういうのは何も考えずにやりたいなと思ってます。

── 古木選手の印象は?

内田 空手上がりなのかなって感じの戦い方で、パワーもけっこうあってKO率も高いので、いい選手だなという印象はあります。

── 一番ここに警戒しなきゃという点は?

内田 ほとんどパンチで倒してると思うので、パンチと圧力はもちろんだと思うんですけど、それ以前にローとか蹴りでまず距離を取るのがうまい選手だと思っていて。だからまずはパンチよりも、蹴りを注意しています。

── 蹴りに注目しているんですね。

内田 そうですね、やっぱり空手独特の距離感から蹴ってきたりできる選手だと思うので、そこも気をつけないとなとは思ってます。

── 古木選手は直近の試合で、負けていますが、その試合の印象は?

内田 動画で見ましたが、うまさにやられたというか、うまくいなされたなという印象ですね。自分が今回どういう戦い方をするかはまだ言えないですけど、いろいろ考えてるところはあって……参考にならなかったとは言わないですけど。

── では、どういう試合にしたいですか?

内田 会場が盛り上がる試合というか、応援してくださるお客さん、会場に来られるお客さんに、「内田の試合、面白かった」と言ってもらえるような試合にはしたいなと思ってます。



── 先ほど、「勝った後のことはそれから」というお話がありましたが、ここで勝てば『KNOCK OUT』的にも大きな出来事になりますが。

内田 何回も言ってるんですけど、自分がずっと目指してるのはK-1のベルトであり、そのベルトを獲るためにも、Krushのベルトだったりを獲らないといけないと思うので、そこはブレてないですね。

── 話が少し戻りますが、12月の岩尾力戦は、復帰して3連続1RKOで、ものすごく強いと評判の高い岩尾選手との戦いでした。結果は残念でしたが、いろんな意味で内田選手にとって大きい一戦だったのでは?

内田 あそこで勝っていたらタイトルマッチという声もあったと思うので、上を見て戦っていたわけではなくてあの一試合にかけたつもりですけど、その中で負けてしまってチャンスを掴めなかったんで。以前にも、トーナメントに出してもらって、掴めなかったりもあって、歯がゆい気持ちはあります。

── 戦前からあれだけ「強い」と言われて、それだけの倒し方を続けていた相手に対して、フルラウンドすごい緊張感持って戦っていたと思います。その中で得たものというのは?

内田 もちろん相手がすごく強い選手というのは頭にあったし、周りからもすごい評価をもらっていると思うんですけど、自分の中では、自分の方が弱いとかは絶対思ってなかったし、逆に自分はそういう状況の方が燃えるし、ワクワクしちゃうので、そういう面ではいい形で臨めたかなとは思います。初めてメインも経験させてもらって、こんなもんじゃ駄目だなって改めて思いましたし、これじゃまだ上には行けないなと思ったので、そういうところは気づかされましたね。

── 今回は他団体とはいえチャンピオンとの戦いです。やりがいのある相手が続いているのでは?

内田 もちろんそうですね。チャンピオンなので自分より上の存在というか、周りから見たらそういう存在なので、今回も下馬評をひっくり返せる相手だと思うし、ここで自分が勝てば、すごく面白いなと思いますね。

── では今回も、そこで燃える内田晶が見られると。

内田 はい。全力で戦います。

── では最後に、今回の試合で一番ここに注目してほしいというポイントはどこでしょう?

内田 一瞬も見逃さないでほしいです。何があるか分からないんで。そこだけ見てもらえれば、すごく面白い試合ができるかなと思います。

── 分かりました。ありがとうございました!

プロフィール  

内田晶 所属:チーム・タイガーホーク 生年月日:1997年10月21日生 出身:宮城県柴田郡出身 身長:167cm 戦績:14戦4勝(2KO)9敗1分