「11年追い続けた夢の結末、ベルトを巻くところを見てください!」平岡琴、地元・横浜で山田真子の王座に挑む
9・5「REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN' on the WORLD~」の[KNOCK OUT-BLACK女子アトム級タイトルマッチ/3分3R]で、王者・山田真子に挑戦する平岡琴。
6月に予定されていたタイトルマッチは、山田の負傷欠場によって延期。しかし、その結果として巡ってきた舞台は、平岡の地元・横浜だった。
昨年末のタイトルマッチに敗れ、一度は引退まで考えた。グローブを見えない場所に隠し、格闘技から完全に離れた時期もあった。
それでも、9歳から続けてきた格闘技への思いを捨てることはできなかった。
プロになって11年。何度も届きそうで届かなかったベルトへ――。
平岡琴が、自ら「夢の結末」と表現する大一番に挑む。
地元・横浜での王座挑戦「すごく縁を感じる」
──6月に行われる予定だった山田真子選手とのタイトルマッチが延期になり、地元の横浜武道館での開催となりました。地元で挑戦できるという点についてはいかがですか?
平岡 横浜は東京から近いので、正直、違いはそんなにないんですけど、やっぱり地元の横浜で試合ができるっていうのは、私的にはテンションが上がりますね。
それがさらにベルトが懸かった試合というのは、すごく縁を感じるというか、すごくうれしいです。
──KNOCK OUTには今回が初参戦ですが、以前にREBELSには出場していたんですね。
平岡 はい、erica選手と対戦したんですが、その時は負けてしまって、苦い思い出がありますね。その分も、今回は勝ちたいです。
──今のKNOCK OUTにはどんなイメージがありますか?
平岡 昔から、同門だった龍聖とかが出ていたので見てはいたんですけど、最近はすごく勢いに乗ってるなと思いますし、演出とかもすごくカッコいいので、「来てるな」と思っていました。
──出たいという気持ちもあったんですか?
平岡 以前はずっとRISEのベルトを目指していたというのもあって、すごくいい団体だなとは思ってたんですけど、自分が出るというのは、そこまで意識はしてなかったですね。
「もう格闘技のことは考えたくない」引退まで考えた昨年末
──そのRISEで、昨年末のタイトルマッチに敗れた後、一度はやめるつもりでいたというお話がありました。そこからもう一度、KNOCK OUTでやろうと思ったのは、どういう経緯だったんですか?
平岡 前の試合の時には、負けたらもうチャンスは来ないだろうなというのがすごくあったので、もう引退するしかないんだろうなみたいな気持ちでずっといたんです。
12月に試合が終わって、2ヵ月間ぐらいは、練習したりとか体を動かしたりとかも全くしてなくて、格闘技に触れてなかったんです。
グローブとかも見えないところに隠すぐらいで、もう格闘技のことは考えたくない、みたいになってしまっていて。
──そうなんですね。
平岡 でも時間が経つにつれて、9歳の時からずっとやってきた格闘技が、「もう見たくもないもの」みたいになって終わってしまうのって、いいのかなと思って、すごく悩み始めたんです。
せっかく自分が人生かけてやってきたものだから、最後は「やってきてよかったな」という思いで終わりたいという気持ちが、すごく強くなってきて。
龍聖だったり松倉信太郎だったりとか、いろんな方にも相談とかさせてもらって、すごく背中を押してもらったんですね。
それでもう1回やってみようかなと思った時に、今まではベルトを目指して、RISEにこだわってずっとやってきてたけど、そういうのを抜きにした時に、何がしたいかな、誰とやりたいかなって思ったら、1番最初に出てきたのが山田真子選手だったんです。
山田選手と、すごくやってみたい。彼女とだったら思い切りのいい、楽しい試合ができるんじゃないかなと思って。
これは本当に自分の直感なんですけど。
山田選手がKNOCK OUTのチャンピオンだったので、KNOCK OUTに出てみたいなって思った時に、「だったらタイトルマッチでどうですか」というお話をいただいて、「もう1回頑張ろう」って思いました。
「山田選手とは殴り合いたい」パンチでも王者を上回る
──このタイミングで山田選手と交わるというのも、面白いですね。
平岡 そうですね。私ももともとK-1 GROUPに出たりしてて、山田選手もいたんですけど、その時は交わることがなくて。
だからここで交わるというのは、私も面白いなあと思います。
──改めてチャンピオンの山田選手は、どんな印象ですか?
平岡 やっぱり勢いがあるなあと思いますね。パンチもすごくうまいですし、勢いよく振り回してきて、真っ向勝負をしてくれるイメージがあります。
私も殴り合いは好きですし、そういう意味でも、山田選手とやりたいなって思ってたところもあるので。
そこは楽しみな部分でもあるんですけど、パンチの打ち合いは山田選手の得意な部分でもあると思うので、そこはしっかり警戒しつつ、上回りたいなと思っています。
──では、パンチ主体でいきたい?
平岡 いや、そんなにパンチにこだわるということではないんですけど、どういう場面になっても上回りたいと思ってます。
やっぱりボクシングのチャンピオンだった選手なので、パンチの部分でも上回れたらいいなあとは思ってますけど。
もちろん試合の流れで、蹴った方がいいと思えば蹴るし、パンチで打ち勝てるなと思ったら、パンチで打ち勝つのが一番理想ではあるかなとは思ってますね。
──最終的にはどう勝ちたいと思っていますか?
平岡 やっぱりKNOCK OUTなので、KOで勝ちたいなと思いますね。
私もずっとKOができてないし、やっぱり地元・横浜でしっかり倒してベルトを巻けたら理想だなとは思います。
相手も強い選手ですし、どうなるかは分からないですけど、KOを狙いつつ、やっぱり勝つことが一番大事だとは思うので、しっかりと勝ちを掴むような試合をして、盛り上げて勝ちたいなと思います。
王座挑戦への声にも反論「文句があるなら全然受けて立つ」
──今回の王座挑戦について、風羽選手が「次の挑戦者は自分だと思っていた」と話すなど、さまざまな反応もありました。
平岡 自分のところには思ったよりアンチみたいな意見は来なくて、「頑張ってほしい」というような応援の声の方が多かったです。
こういうチャンスをいただけるというのは、前回負けはしましたけど、今まで自分が積み重ねてきたものの結果だと思っています。
風羽選手とかが「横入り」みたいに言ってるのも見ましたけど、風羽選手も、じゃあ並んでたのかって言ったら「並んでないじゃん、お前」っていうのが正直な感想ですね。
Kiho選手は分かるんですよ。ずっとKNOCK OUTを引っ張ってきたと思うし。だからKiho選手に言われるのは分かるけど、でも負けたじゃん、っていうのも思いますし、だから並び直すのは当然だし。
風羽選手はKiho選手に勝っただけで、じゃあすぐ次の挑戦者かって言われたら、別に実力も話題性もそこまで来てたわけでもないと思うので。
「1回勝ったぐらいで調子に乗るなよ」とは思いましたけどね。
──かなり強気ですね。
平岡 「それがあなたの実力です」っていうところだと思うので。
いつかは彼女ともやることがあるかなと思いますし、文句があるなら、別に私は全然受けて立つ気でいます。
全然、やっても勝てると思ってるので。
──チャンピオンになれば、一気に包囲網ができそうですね。
平岡 そうですね。今回チャンピオンになったら、盛り上げるために誰の挑戦でも受けようとは思っています。
「今、何だか一周回って格闘技が一番楽しい」
──今回はフリーとしての参戦ですが、今の練習環境はどんな感じなんですか?
平岡 週に3回、越谷のノップさんのところに練習に行っていて、週に2回はNEXT LEVEL渋谷でグレイシャア亜紀さんの下でやっています。
あと、家の近くに自主練できるような小さいスペースを借りていて、そこで週2回、TRY HARD GYMで一緒だった宮﨑若菜と一緒に自主練みたいな感じで、ミットを持ってもらったり、対策みたいなのをやっています。
それと週1回はTRY HARD GYMにも行って、という感じでやってますね。
──以前の、ジムに所属していた頃よりもハードそうですね。
平岡 そうかもしれないですね(笑)。
でも今、何だか一周回って、格闘技が一番楽しくて。
練習もすごく楽しいし、ハードにはなってるけど苦ではないですね。ただ、ノップさんとの練習場所が埼玉なので、往復5~6時間かかるんですよ。それだけが苦ですね(笑)。
──現在の環境、そして地元でのタイトルマッチ。勝たなきゃいけない要素は全部揃った感じなのでは?
平岡 そうですね。
「時は来た」って感じです。
「私が追い続けた夢の結末を見届けてほしい」
──最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
平岡 技とかそういうところじゃなくて、生き様というか、私が追い続けた夢の結末みたいなところに注目してほしいなという思いがすごくあって。
ここまで何度もつまずいて、どん底まで落ちて、何度も諦めかけたんですけど、でもやっぱり諦めきれなくて、もう1回という気持ちで立ち上がっての今回の挑戦なので。
そういう私のストーリーというか、私の夢の結末、そして生き様みたいなところに注目していただいて、見届けていただけたらすごくうれしいなと思います。
──チャンピオンになったら、また新たな始まりにもなります。
平岡 そうですね。確かにチャンピオンになるまでの一つの区切りというか、その先にまた夢は続くとは思うんですけど。
この9月で、プロになって11年になるんですよ。
11年間ずっと、届きそうで届かなかったベルトをやっと巻く瞬間って、やっぱり一つの節目だと思います。
そういうところを、一緒に感情を乗せて見ていただけたらうれしいなと思います。
プロフィール
平岡 琴
所属:フリー
生年月日:1990年6月20日生
出身地:神奈川県横浜市
身長:155cm
戦績:28戦 17勝 (3KO) 10敗 1NC
2014年全日本女子ウェイト制空手道選手権軽量級優勝
REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN' on the WORLD~
開催日時:2026年09月05日(土)
開場: 12:30
開始: 13:00
開催場所:横浜武道館
https://knockoutkb.com/events/remy_presents_knock_out68_knockin_on_the_world

