2026年10月23日(金)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT.69』の記者会見が9月16日(水)東京都内で行われ、追加対戦カードが発表された。


 8月の後楽園大会でWBCムエタイ日本スーパーライト級王者となった重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)は、当初、RWSやONEで活躍するタイのラムナムムーンレック・ティーデッド99(タイ)との対戦が決定していたが、諸事情によりラムナムムーンレックの欠場となり、セーンマニー・ノー.プムマリン(タイ)との対戦変更が発表された。

 セーンマニーはルンピニースタジアムで2012年にミニフライ級タイトルを獲得し、ラジャダムナンスタジアムでは2012年にライトフライ級王者に輝いて以降、同年にはフライ級王座、2013年にはスーパーフライ級王座を獲得し、2025年にはライト級王座2度目の防衛に成功するなど、紛れもなくムエタイ界を代表するトップファイターの一人といえる。

 会見に出席した重森は「ラムナムムーンレック選手との試合が決まった時はムエタイ好きな方々から『楽しみです』とかいろいろなコメントをいただきましたが、今回変更となりました。セーンマニー選手の試合は以前からよく見ていた選手でしたが、さすがに試合すると思っていなかったです。私の中では、センチャイやブアカーオとか、その辺りに属する選手だったので、まさかレジェンド級の選手とKNOCK OUTの舞台で試合をできるということを非常に嬉しく思います。格闘家として、世界中に重森陽太がいたということを残すことができる一戦になるのではないかと思います」と重要な一戦になると捉えている。

 一番の警戒ポイントを聞かれると「セーンマニー選手は左ミドルですよね。腕が折られないように気をつけないと。さすがに右腕を折られちゃうと大変なので、そこはしっかりと対策していこうと思います」という。

「12月30日のKNOCK OUTビッグマッチに出るために、10月23日もぜひ出させてくださいという話をしていたのですが、この試合が決まった瞬間に今年はこれで終わりかな、ここに1試合集中しようかなと思いました」といい、勝ち方を聞かれると「この選手を相手に圧勝したいです。今すごく練習環境が私に合ってきたなというところがあって、昔から教えてもらっているイソラサックトレーナーからは、ムエタイ技術をひたすら学んでいて、クロスポイント吉祥寺のタイ人トレーナーのチャーさんからは、日本人がタイ人にやったら嫌なことを熱心に勉強してくれていて。その他にも、元ボクサーの高橋直人さんから週2回でボクシングを学んでいて、3つの主軸がいい感じに組み合わさってきています」と自信を見せる。


 自身の階級では、先日の横浜大会でゴンナパーvsチャド・コリンズの一戦が行われ、「ゴンナパーはやっぱり強いなと思いました。今はKNOCK OUT-REDライト級王座は空位になりました。正直、ラムナムムーンレック戦が決まって結構練習したので、不完全燃焼のまま終わりたくないというのもあるので、セーンマニーとラムナムムーンレックの2人を倒してゴンナパーとやらせていただきたい」とKNOCK OUT王座奪取までの展望を掲げる。

 最後に「相手がセーンマニーに変更になって、KNOCK OUTは何を目指しているんだという意見が出たんです。日本の大会だからやっぱり日本人に勝たせて、スターを作った方がいいということだと思うんですけど、スターを作るために、勝たせるためのマッチメイクされた試合では感動は生まれないと思うんです。セーンマニー選手、ラムナムムーンレック選手、ゴンナパー選手、そういった強敵のレジェンドたちに挑んで勝つ姿が、本当に観客の皆様に感動を届けられると思うので、そこを皆さん実感していただける大会にしたいと思います。作られた感動ではなく、本物の感動を皆さんに感じていただけると嬉しいです」とファンにメッセージを送った。


▼KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級 3分3R
軍司泰斗(TEAM SUERTE)vs新田宗一朗(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺)

 前回9月の横浜大会で優翔を2RKOした新田が、マイクで軍司との対戦をアピールしてそれが実現する形となった今回の一戦。新田は「軍司選手に胸を借りようと思って対戦をアピールしたんですけど、本当はトレーナーから『言え!』と言われたので言っただけで(苦笑)、言った後に『なんであんなこと言ったの?』と裏切られちゃったんです。そしたら、決まっちゃったので、やるしかないなと吹っ切れて全力で頑張ります」とまさかの展開に驚きを隠せない様子。


 対する軍司は「僕はKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級のベルトを目指しているのですが、この前、練習仲間の龍聖が獲ったので今は狙えない状態ですが、ここで勝つしかないな、と思います」と今は決められた試合で勝つのみだとする。

 お互いの印象について聞かれると、新田は「強いですよね……。K-1の時から知っていて見ていたので、今回はムエタイルールでOFG着用のREDルールなので、どっちかというと自分の土俵。自分的には勝率があるのでなんとか勝ちを取りに行こうと思います」と言えば、軍司は「今回、違う選手もいろいろ候補をいただいていて、その選手たちも拒まれてしまったので、こういう形になってしまったんですけど、ここでレベルの違いを見せないといけないのかなと思っています。僕のスタイル的に1Rから行くタイプなので、1RKOも視野に入れています」と短期決着も狙うとする。


 自信を見せる軍司に対し、新田は「格闘技はやっぱり下馬評の低い方が勝つ方が盛り上がります。軍司選手が勝つよりも、自分が勝った方が絶対に盛り上がるので、死に物狂いで勝ちに行こうと思っています」と下馬評を覆して勝ちたいと意気込んだ。


▼KNOCK OUT-RED女子ライトフライ級 3分3R
ぱんちゃん璃奈(フリー)vsウォン・フーカ(香港)

 ぱんちゃんのムエタイ転向3戦目が決定。対戦相手のフーカは16戦8勝8敗の戦績を持つ32歳。

 会見に出席したぱんちゃんは「日本でKNOCK OUTで試合するのは今年初なので、いろいろあって練習できない期間もあったんですけど、KNOCK OUT、山口元気さん含め引っ張ってくれて、もう一度頑張ろうという話になって1から頑張っています。私のムエタイでの2戦を見た人は『ぱんちゃんはムエタイができないな』と思われているのもちょっと悔しくて自分に腹が立ちます。ムエタイでトップに登りつけてから最後に引退しようと思っているので、次は3戦目なんですけど、全然前回と変わったなというところを見てもらえるように首相撲も死ぬ気でやっているので、そこを披露できるように頑張ります」と力強い意気込み。

 対戦の印象を聞かれると「正直、まだ映像を見てないです。対戦相手が誰というよりは、自分の首相撲とかムエタイの基礎とか何も知らなかったので、今は1から勉強している感じです」と相手に関係なく、ムエタイルールに特化した練習を重視しているという。

 ぱんちゃんは出稽古先である広島のキックボクシングジム「TRASH」では首相撲を強化しており、手応えや成長の度合いを聞かれると「正直、今までは日本人や外国人に首相撲の展開で勝ってきた部分があり、過信していたので、タイ人が相手でも余裕だと思ったんですけど、ムエタイの試合を経験したことで何も知らなかったんだなと。組み方とか頭の位置や、本当に全然違う競技というのを改めて知ることができました。前回、タイのRWSで負けたけど悲観していなく、自分はできると思ってるので、今は前向きに、新しいルールで下から上を目指して頑張りたいと思います。ムエタイに転向したからには、打撃の展開をやる方が観ている人は面白いと思うんですけど、ムエタイの首相撲のテクニックとかやっぱり素晴らしいなと思ってそっちの方で勝負したいと思ったので、次の試合ではそこも披露したいと思います」と成長に手応えを感じている様子。


 勝ち方については「もちろん打撃でKOを狙いたいんですけど、一番ムエタイに転向して変わるのはヒジじゃないですか。ヒジがまだ試合で出せていないので、引退までにヒジで切って血だらけにさせたいと思います」とニヤリ。

 一度は、結婚し引退宣言する時期もあったが、結婚を解消。現在、YouTubeで彼氏オーディションを開催しており、「山口元気さんにはちょっと反対されています(苦笑)。彼氏が今まで格闘家だったり関係者だったりして、お互いに気性が激しいのでメンタルの振り幅がひどいんですけど、一般人を選ぶことによって、今はすごい穏やかに生活してるので、元気さんすごいメリットだと思いますよ」と笑顔を見せる。

 結婚後にすぐに引退もあるのかと聞かれると「自分が格闘技をやらないと、ここまで応援してくれたファンや周りの人にも申し訳ない。やっぱり強かったと思われて終わりたいので、結婚してすぐに引退とかじゃなく、結婚してベルトに挑戦して限界が見えるまではやりたいと思っています」と答える。

 今までKNOCK OUT女子を引っ張ってきた中で、同階級には小林愛理奈がKNOCK OUTに移籍し、先日にはKNOCK OUT-REDのベルトを獲得した。小林の活躍をどう見ているかとの問いには「ベルトに挑戦したいと思いますけど、今はまだ私はムエタイで1勝もできてないのでそこの発言権はないと思っています。彼女が今ベルトを持っているので、次回勝っていい勝ち方して、数戦しっかり勝った姿を見せられたら、ファンの間でもそういうカードもあるんじゃないかなと思ってもらえると思います。今はまだ0勝の私には言う権限はないと思ってます」と結果を残して小林に挑みたいとした。


▼KNOCK OUT-REDバンタム級 3分3R
星拓海(IDEAL GYM)vs石川直樹(KICKFUL GYM)

星 拓海
「KNOCK OUTは去年12月30日の試合ぶりで、ここ勝てばタイトルマッチに近づくんじゃないかなと思うのでインパクトのある試合をして僕が倒します。そしてKNOCK OUTのバンタム級REDは僕に任せてください。
(対戦相手の印象、気をつけている点とどう勝ちたいか)石川選手はムエタイテクニックがある選手というイメージですが、僕はいろんな選手からペチペチ当てられて逃げられると言われているのですが、結局みんなは僕に勝てていないので、今回もレベルの違いを見せつけて、このKNOCK OUTのバンタム級REDで抜けた強さを見せて倒します。
(相手からペチペチと言われることに関してどう思っているか)ちょっと嫌ですけど、テクニックで相手を翻弄するのが自分のスタイルなので、その中で倒す練習を今回しています。
(どういう試合をしたいか)ファンが見てわかりやすいように今回倒したいと思います。
(倒すことを意識した練習をしているか)今までと同じ練習の中で、倒すまでの練習はしているのでイメージもできています。
(ファンにメッセージ)今回の試合はベルトに近い試合だと思うので、バンタム級で僕が絶対チャンピオンになるという試合をしたいと思います。応援お願いします」

石川直樹
「次の相手は10連勝中ということで、僕も去年10連勝の中、KNOCK OUTで負けちゃったので、このKNOCK OUTで10連勝を止めたいと思います。
(対戦相手の印象、気をつけている点とどう勝ちたいか)相手はステップでずっと逃げ回りながらペチペチというイメージなので、しっかり追いかけ回して、その追いかけ方を熱くならないように、丁寧に追いかけたいと思います。
(どういう試合をしたいか)前に出続けて前回は1Rで見合っちゃったことがあったので、今回も1Rから前に出て行かないと、ずっとペチペチで逃げられちゃうと思うので、最初からフルスロットで行こうと思います
(ファンにメッセージ)今、伊原道場越谷に入ってから2年くらい経つんですけど、やっと先生たちとやってきたものが形になってきたかなと、最近の練習でも思うので、しっかり倒してベルトに近づきたいと思います」


▼KNOCK OUT-REDスーパーフライ級 3分3R
百田海愛(誠友塾)vs井ノ本煌貴(LAILAPS東京北星ジム)


百田海愛
「今回、OFGは初めてなんですけど、関係なしに倒しに行って勝ちます。
(対戦相手の印象、気をつけている点とどう勝ちたいか)井ノ本選手は前回の試合でダウンを取っていて巧いと思ったんですけど、自分の距離で戦って倒せるところをしっかりと倒していけたらなと思います。
(前戦の6月のKODOでM-1世界スーパーフライ級タイトルを獲得したことでKNOCK OUTに世界王者として乗り込む心境)世界タイトルを獲得したことで、自分の強さを証明すると共に、そのベルトの価値も一緒に上げていけたらなと思っています。
(今回初のOFGの試合に向けての手応え)普通のグローブと違って拳を当てる感覚が違ってくると思いますが、リングに上がれば関係ないかなと思います。
(ファンにメッセージ)井ノ本選手をよく知っている津崎選手から弱点を色々聞いているので、井ノ本選手の弱点を突いて、初の東京・後楽園ホールでの試合でKOで倒しに行きます」


井ノ本煌貴
「今回も相手と身長差があるんですけど、前回OFGがめちゃくちゃ楽しかったので、今回も身長差関係なく、しっかり倒しに行きます。
(対戦相手の印象、気をつけている点とどう勝ちたいか)多分、身長差を活かして組んできて、長い距離でどんどん蹴ってくるのかなと思っているんですけど、近い距離だったら絶対自分のパンチが当たるし、他にもヒジもしっかり練習してるし、首相撲でも何されても大丈夫なように練習してるので、パンチで来たら絶対に自分が倒すので、そこを見てください。
(今後の展望)今回勝てば、久しぶりの3連勝で勢いに乗っています。前回はダウンで終わって倒しに行けなかったんで、今回は最後までしっかり倒し切るところまでいけたら次にまたつながってくるんじゃないかな、と思ってます。
(ファンにメッセージ)自分は最近タイ行ったり福島で試合をさせてもらったり、久しぶりの東京・後楽園ホールでの試合になるので、自分の進化姿をしっかり見に来てもらえばいいなと思っています。倒しに行くので、応援よろしくお願いします」