「連敗で戦い方を変えました。倒す姿勢は忘れずに、確実に勝ちます!」

12・9『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R」で利根川仁と対戦する雅治。デビューから4連勝だったが、ここに来て2連敗。8月には勝負をかけたK-1 GROUPとの対抗戦で敗れた彼は、自分の戦い方を見つめ直して修正したという。そんな彼がその先に見据えている目標とは?

── デビューから4連勝していましたが、4月、8月と連敗になりました。どう受け止めていますか?

雅治 逆に、成長できるチャンスかなと思っています。4戦全勝だったんですけど、そこからの連敗で自分の悪いところが分かったので、そこを修正できる、ためになる2試合だったかなと。

── 一番修正の必要を感じたのは?

雅治 打ち合いで倒して倒されてという、ジャンケンみたいな試合が続いていたんですけど、そうじゃなくて格闘技の本質である「もらわずに倒す」というファイトスタイルを練習するようになりました。自分の強みであるパンチを生かすために、前手・前足の動きに特化して練習してます。

── では今回の試合は、お客さんも「今までとはちょっと違うな」と思うことになりそうですか?

雅治 そうですね。今までとは違う展開で圧倒しようと思っています。

── 今回、対戦相手が変更になって、利根川仁選手になりました。もちろん雅治選手のせいでは全くないんですが、対戦相手が変更になること多いですよね。

雅治 そうなんですよ!(笑) プロ7戦目で、もう3回目ですよ。「何で俺ばっかりこんなに」と思いますね(笑)。ただ、相手の変更とかは問題ないです。特に今回は自分との戦いで、自分のやりたいことをやる試合にしたいので、相手どうこうじゃないと思っています。

── なるほど。もともとキックを始めたのはいつだったんですか?

雅治 3年前なので、高2の1月ですね。17歳の時です。それまでは野球部員、高校球児でした。外野だったんですけど、ケガして全力で投げられなくなったので、野球部をやめたんです。格闘技が好きだったので、その後キックを始めました。

── キックを始めてから、プロで4連勝までは順調だったんですか。

雅治 戦績だけ見たら順調なんですけど、実際は試合中にダウンもしてるし、もらう場面もあったので、内容的にはそこまで順調という勝ち方ではなかったかなと思います。だから反省点はどの試合もあるんですけど、パンチには自信があるので、それで打ち勝ってきた感じです。



── では今回のスタイルチェンジで、これからは確実に勝てるようになる?

雅治 そうですね。危ない試合をしないで、倒して勝つ選手になりたいです。倒しにいく姿勢は変わらないんですけど、危ない場面を作らないようにしたいなと。

── 8月の水津空良戦はK-1 GROUPとの対抗戦でした。カード発表会見では「勝って知名度を上げたい」と話していましたが、そこもこれから仕切り直しですね。

雅治 そうですね。やっぱり会場に来たお客さんは、「勝った選手」じゃなくて「面白い試合をした選手」を覚えてくれると思うんですよね。だから、つまらない試合をしても勝ちたいとは思ってないです。常に倒しにいきます。

── その知名度というところで、今回検索して分かったんですが、地元・埼玉のTV番組に何度か出てるんですね?

雅治 はい。地元のJ:COMさんが応援してくれていて、ちょくちょく試合の告知とかをさせてもらってます。ありがたいです。

── そういった部分も含めて、現時点での目標は?

雅治 やっぱり同じ階級なので、目標といったら龍聖選手のベルトです。でも今はまだ全然そういうところまで行けてないし、結果も出せてないので言えないんですけど、いずれはそこに辿り着きたいと思ってます。しっかり着実に実力をつけて、周りから「もう雅治しかいないでしょ」と言われるようになるのが理想です。今回はそのためにも落とせない一戦ですね。

── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

雅治 倒しにいく姿勢と気持ちです。最後に立っているのは自分なので、それを実現する姿勢と気持ちを見てほしいです。

── 分かりました。ありがとうございました!

プロフィール

雅治 所属:レンジャージム 生年月日:2003年8月27日 出身:埼玉県草加市 身長:174cm 戦績:6戦4勝(4KO)2敗