「ここは失神KO勝ちして、年末にゴンナパー戦。K-1からKNOCK OUTを取り戻します!」



10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT.58」の[KNOCK OUT-REDライト級/3分3R・延長1R]で久井大夢と対戦する古村匡平。8月のプンルアン・バーンランバー戦では3RKOで勝利し、改めて一発の強さをアピールしたライト級の“魔王”。ライト級戦線に割って入ってきた久井を相手にして、どう思っているのか?

──まずは前回、8月のプンルアン・バーンランバー戦は見事なKOでした。今振り返るとどうですか?

古村 。プンルアンが強かったです。カーフを蹴ってくるのも想定外だったんですけど、今までやってきたことを信じて戦っていったら、なんとか倒せたなというか。やっぱり僕の打撃は世界に通用するんだなというのは、今回の試合でもまた一つ自信につながった感じですね。当たれば誰でも倒せれるなという自信になりました。



──試合後のマイクも含めて、今後へのいいアピールになりましたよね。そして今大会はライト級で大きいカードが2試合組まれて、古村選手は久井大夢選手との対戦となりました。このタイミングで来ると思っていましたか?

古村 やるとは思ってたんですけど、まだ先の話だろうなと思ってましたね。「ここで組まれるか!」というのは、正直思いました。久井君がライト級でもう1、2戦勝ってから、僕か重森と組まれるのかなって思ったんですけど、思ったより早かったなと。だから正直、ビックリしました。

──久井選手は、7月にロムイーサン選手に敗れています。あの試合はどう見ましたか?

古村 僕は正直、あのジャッジは何だろう?って思ってました。あのダウンがなければ、本当に久井君の圧勝だと思いますし。それ以外は本当にどこでポイントを取られたんだろう?っていうのはありました。でも、久井君は組み立てが上手だなというのは本当に思いましたね。インカーフを出してジャブを突いていって、チョコチョコ大技を出して。そのベースがやっぱり、アマチュアの時代からお父さんの淳平さんとずっと積み上げてきてるものだと思うので、土台はしっかりしてるなと。

──なるほど。

古村 だからロムイーサンに負けはしましたけど、僕は全く違う存在だし、僕は違った形で久井君を倒すだけなので、誰々に負けた、勝ったとかは本当にどうでもいいです。僕が倒したいのはあくまで久井大夢なので。年下ですけど、本当に尊敬できるファイターなので、ここでしっかりと潰してゴンナパーを倒したいなという感じですね。

──久井選手がライトに上げてきて、フィジカルやパワーについてはどう見ていますか?

古村 僕は、久井君は実はパワーがあると思ってますよ。この前、記者会見で会った時もすごく体が大きかったんですよ。タッパも大きいし、意外とそこまで細身じゃないなというのも思っていて。いざ対峙してみないと、体の圧だったりも分からないし、思ったよりインカーフが痛かったりとかする可能性もあるのかなと。でも僕も、ゴンナパー戦から負けずにずっと肉体強化をしてて。そこだけはやっぱり絶対に負けたくないし、僕はゴンナパーに負けないぐらいパワーをつけてる自信があります。本当に当たれば一撃で沈むようなパンチやキックを磨いているので、そこだけは負けないと思いますね。

──一番警戒する部分は?

古村 やっぱり距離感ですかね。あと、「ここでこの技を出すか!」っていう飛び道具……例えばバックスピンキックとかバックブロー、胴回し回転蹴り、飛び膝、ハイキック、そのへんですよね。ちょっと変則技というか、緻密に組み立てていってる途中で、そういうのがポンってきちゃうと、相手からしたら対応しづらいかなと。今までの相手もそれで苦戦してるわけですし。チョット・サレイヴァントン戦もそれでKOしちゃってるので、こけおどしではないなと思います。僕との試合でも1個は必ず出してくるでしょうけど、それを力で全部ねじ伏せようと思っています。

──もう最初から行くつもりですか?

古村 山口代表からも「ゴンナパーに勝ちたいんだったら、1Rからいかないと」と言われましたし、KNOCK OUTの象徴になりたいんだったら1Rから魅せる試合をしないと、と背中を押されたので。僕はKNOCK OUTの象徴、顔と言われるようになりたいので、普通の試合をするんじゃなくて、「古村の試合は1Rから面白いな」と言ってもらえるように、次の試合は1Rから飛ばしていきたいですね。

──ただ、久井大夢という選手は、なかなかそれを許さないタイプだと思います。

古村 そうですよね。大夢君はそこでずっとやってきてるし、僕はずっとスロースターターでやってきてるので、急に変えるというのも難しいかもしれないですけど。でも僕は殻を破りたいし、僕の真価も問われると思うので。ゴンナパーに勝つためのステップとして、ここは1Rがカギになるのかなと思っています。もちろん人生懸けて久井君に勝ちに行きますし、その中でゴンナパー戦に向けての練習も兼ねて、という感じですね。

──もう1試合の「重森陽太vs小林司」についてはどう見ていますか?

古村 小林選手も正直、すごくいい選手だと思ってます。この間のムン・メイキア戦にしても、僕と重森がやられた相手にあそこまで善戦しましたし。僕も、強い気持ちで下から成り上がるという意味ではすごく共通する部分もあるのかなと思うんですけど……正直、今のKNOCK OUTライト級は重森と俺で時代を作ってきたというか、ここまでライト級を引っ張ってきたのは僕と重森だと思ってるので、そこに横入れされたくないなというか。だから重森にも元チャンピオンとしてひねり潰してほしいですし、何もさせないで勝ってほしいなというのは正直ありますね。やっぱり僕が目指してるのは重森なので。

──ただ、同じ日にライト級が2試合組まれていて、ゴンナパー戦を掴むという意味では、よりインパクトの強い勝ち方をする必要がありますよね。

古村 そうですね。今のライト級のテーマって、「STOP THE ゴンナパー」なので。僕的には、ゴンナパーに勝つにはポイントアウトじゃ絶対無理だと思うんですよ。例えば、グルグル回って距離を取って突き放して……とやっても、ゴンナパーはそんなことじゃ止めれないと思いますし。ゴンナパーと正面から打ち合っても打ち勝てるようなフィジカルパワーと、技術ももちろんですけど、それに度胸とパワーがあってこそ、やっとアイツに勝てる存在になれるのかなと思ってて。それができるのは僕しかいないと思ってるので、今回のライト級4人の中でも、「やっぱり古村だよな」「この破壊力で、古村なら夢を見させてくれる、ゴンナパーに勝ってくれるかもしれない」っていう、その希望を持ってほしいというか。

──自分がそういう存在になりたいと。

古村 それに、僕からしたらゴンナパーはKNOCK OUTのチャンピオンになりましたけど、K-1の選手だと思ってるので。大沢文也もそうですし、軍司泰斗とかもそうなんですけど、僕からしたら本当にKNOCK OUTが侵略されてるという気持ちで、あまりよく思ってないので。もちろん他の団体から選手が入ってきたら刺激になるし、活性化という意味でもメチャクチャいいと思うんですけど、僕はKNOCK OUTにプライドを持ってるし、だからこそ勝てなかった自分に腹が立つし、あそこでゴンナパーに勝って止めたかったっていうのはあるので、今度こそしっかり俺がゴンナパーを止めてKNOCK OUTの顔になって、そこから他団体全員ひねり潰そうと思ってるので。なので今回は派手に勝って、「やっぱ古村しかいないね」と思わせるような試合をしたいですね。

──理想としては、今回KOで勝って、年末にゴンナパー戦?

古村 そうですね、それが一番キレイに締まると思うので。今回失神KOで勝って、そこから年末のゴンナパー戦でファンのみんなの期待を背負って、俺がアイツを倒してチャンピオンになります。



──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

古村 毎回言うんですけど、僕のパワーですね。「古村の一撃なら」っていう、その期待を込めてもらえるような僕の一撃のパワーを見てほしいです。「古村ならやってくれるかもしれない」、「古村ならK-1からKNOCK OUTを取り戻してくれるかもしれないっていう期待を持たせるような試合を必ずして、10月12日は必ず俺が久井を失神させてKOして勝つので。僕の試合に注目してもらえるとうれしいです。

──分かりました。ありがとうございました!

プロフィール
古村 匡平
所属:FURUMURA-GYM
生年月日:1999年8月24日生 出身:佐賀県三養基郡みやき町 身長:174cmrn戦績:33戦24勝(11KO)7敗1分1NCrn大和muaythaiスーパーライト級王者