「完封するか、お互い顔面ボロボロになるような試合か、まだ迷ってます(笑)」
6・21「REMY presents KNOCK OUT.65 ~THE KNOCK OUT 2026~」の[KNOCK OUT-REDライト級/3分3R]で古村匡平と対戦する木村涼仁。連続KO勝利で初の代々木出場、しかもトップ戦線の一人との対戦を掴んだ木村は、このチャンスに何を思っているのか、その胸中とは?
──前回、5月の剣夜戦はいい形で勝てて、大会MVPにも選ばれました。今振り返ると?
木村 「もらわないで倒す」という目標はしっかり達成できたので、そこはよかったのかなと思うんですけど、いつも通り、あんまり納得はできてないですね。またパンチで倒しちゃったのと、もっと色々やりたいことがあったのと、1Rで倒し切りたかったなというので。
──しかし、1Rでやりたいことをきっちり出して、倒して勝つというのはなかなか難しそうですが(笑)。
木村 そうなんですけどね。あと剣夜選手が思ったよりも打たれ強かったです。自分的には、蹴りもパンチもしっかりいいのが当たってるなという感じだったんですけど、「何で倒れないんだろう?」と思ったぐらいだったので、ちょっと怖さも覚えましたね。すごく疲れた試合でした。
──疲れた甲斐もあって、今回はいよいよ代々木第二で、古村匡平選手という、ライト級のタイトル戦線にも絡む相手との対戦になりましたが……まず、REDルールなんですね。
木村 はい、今回は初めてREDです。
──プロデビュー以来、ヒジありは初めてですよね?
木村 UNLIMITEDではヒジがあったんですけど、あの時もヒジをもらったり、自分で打つこともあまりなかったので、ちゃんとヒジありというのは初めてですね。
──REDでオファーがあったから、という感じなんですか?
木村 そうですね。剣夜戦が終わってグローブ外してる途中に、もうリングを降りて5分ぐらいしか経ってない時に話をいただいたんですよ。
──いくら常葉でも、それはすごい(笑)。
木村 もともと、REDもやりたいという話はいつもしてたんです。中止になっちゃいましたけど、以前、REBELS王座決定戦の話をいただいた時はREDのはずだったので。
──ああ、そうでしたね。結果的にはREDの初戦が、階級の大物の1人との対戦になりましたが。
木村 いや、古村選手は、もともと大好きな選手なので、純粋に対戦できてすごくうれしいです。それに、ここで倒し切っちゃえば、REDのベルトも見えてくるんじゃないかなというのもありますし。それこそBLACKもたぶん挑戦できるぐらいには勝ち続けてきてると思うので、両方に対していいアピールになればいいかなと思ってます。それと、REDも獲れるぐらいになったということは、WBCムエタイも見えてくるのかなと思って。だからREDもBLACKもWBCムエタイも、全部狙っていくつもりでいるので、誰が相手でもしっかり倒さなきゃなという感じですね。
──ただ古村選手って、闘い方自体はそんなにREDらしくはないというか、首相撲や肘はそこまで使う選手ではないですよね。
木村 そうですね。でも結局、相手がどんな選手でも、ある程度自分のスタイルを崩さずにいきたいなとは思っていたので、組みがうまい選手でも組ませないつもりでいましたし。逆に、自分からは組んでいきたいなというのは、多少思っていて。
──そうなんですか。
木村 この前、YouTubeの「KNOCK OUT」カレッジを見ていたら、「きれいなムエタイをすれば古村選手が完封するんじゃないか」みたいなことをすごく言われてたんですよね。だから一応、ムエタイができるんだぞというところをちょっと見せたいなとも思っています。首相撲とかもずっと練習はしていたので、そこで負ける気もないですし。当然キックボクシングとしても負けるつもりはないので、全部見せられればいいなと思っています。
──実はできるんだぞと。
木村 はい、打ち合いだけじゃないよというのは見せたいですね。
──改めて、古村選手の印象は?
木村 爆発力が強みですよね。瞬間的なパンチ力というか、火力は本当にライト級の中でもトップクラスだと思います。ハードパンチャーというか。試合も全部面白いですし、ハズレのない選手だなと思います。
──木村選手もボクシング経験もあるし、パンチは得意だとは思うんですが、古村選手とはパンチャー同士でもちょっとタイプが違う感じですよね。
木村 そうですね。あまり自分では、ボクシングの選手とは思っていないので。けっこうパンチで倒しちゃってるんですけど、そんなパンチに自信があるわけでもないんですよ。
──そうなんですか?
木村 パンチ力はないって、ずっと言ってます。なぜかパンチで倒れる、みたいな感じなので。けっこう蹴りもちゃんと使えるとは思っておいて、オールラウンダーなのかなと。「パンチで打ち合うなら、こっちも打ち合うよ」ぐらいの感じですね。でも、古村選手もオールラウンダーではありますよね。蹴りもすごく走ってるので。
──「パンチ力はないと思ってるけど、なぜかパンチで相手が倒れちゃう」って、みんなが言ってみたいセリフですよね(笑)。それで倒せているということは、別の力があるわけで。
J木村 まあ、そうですね(笑)。やっぱりキックボクシングというか格闘技って、パワーがあればいいわけじゃないというところが、すごく面白いですよね。
──では古村選手を相手に、どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか?
木村 いつも通りというか、「もらわない」というのは前提ですね。もらったら一撃でも倒されてしまうぐらい、すごく攻撃力のある選手なので、長い目で見て3Rしっかり闘いたいなとは思ってます。もちろんKOはしっかり狙っているので、 3RかけてKOしたいし、完封というか、相手に触らせずに自分だけ当てるみたいなのを徹底したいなあとは思ってます。ただ、やっぱり面白い試合もしたいじゃないですか。REDって、どっちも顔面ボロボロになるみたいな試合が、やっぱり面白いなあと思っちゃうので。どっちが勝ったか分からないぐらい、どっちも顔面がボロボロになるみたいな試合もちょっとしたいなあとは思ってて。
──迷ってるわけですね(笑)。
木村 そうなんですよね。もうその時リングに上がってみて、どんなテンションになるかにもよるかなあと思うんですけど、古村選手だったらちょっと打ち合いたいなというのもあるんですよね。やっぱり、大好きな選手と打ち合えることってなかなかないので。あの選手と打ち合うとなったら、ボロボロになってもいいなと思えるので。
──ガンガン打ち合って、ボロボロになりながら最後は勝てれば最高、みたいな。それができたら、豪華カードが並んでいる中で、またMVPやベストバウトが獲れそうですね。
木村 はい。それがKNOCK OUTらしいと思うし、その中で僕が勝つのが一番面白いかなと思ってるので。今回、僕と古村選手の試合ってすごく面白いカードだと思っているし、もっと注目してもらいたいなと、すごく思ってるんですよ。自分で言うのも何ですけど、裏メインぐらいに思ってもらえればうれしいなと思ってます。チャンピオンとかの試合よりもバチバチ面白い試合ができれば。僕と古村選手だったら、たぶんできると思うので、ベストバウトもMVPも、ベストKOも獲りたいですね。
──その場所が代々木第二ということについては?
木村 いやあ、うれしいですね、ビッグマッチも初めてですし。やっぱり代々木に立てるってことをあまり想像してなかったので。去年の後楽園とかから考えても、この1年、すごく頑張ったなあと思います。
──そこで勝てれば、余計うれしいでしょうからね。
木村 あと今、K-1関連の選手がたくさん来てるじゃないですか。レオナ・ペタス選手とか大沢文也選手は学生の頃からずっと見ていたので、そういう選手と一緒の大会に出られるというのが、ちょっと感動的だなあと思ってます。
──でもそこで、KNOCK OUT勢の力を見せなきゃというのもありますよね?
木村 そうですね。「やっぱりK-1関連の選手の方が面白いなあ」とか思われるのは、ちょっと悔しいので。ちゃんとKNOCK OUTの選手も強いんだぞというのは見せたいですね。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
木村 今回は魔王が相手ということで、古村選手のことだけ知ってるという人もまだまだ多いと思うので、このポッと出の僕が魔王をしっかりKOして、K-1関連の選手たちとかチャンピオンたちよりも面白い試合をして勝つところを、見てほしいなあと思ってます。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
木村 涼仁
生年月日:2004年2月3日生
所属:Bellus Gym
出身:岩手県盛岡市
身長:173cm
戦績:6戦5勝(5KO)1敗
第48回東北総体ボクシング競技少年男子ライトウエルター級優勝

