「また格闘技に戻るために、会社も辞めてきました!」

 

3・22「KNOCK OUT REBELS SERIES.9」の[KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R]で宇山京介と対戦する宗雅。プロとしては初の参戦となる彼は、KNOCK OUTのリングでも活躍している雅治の実兄。紆余曲折を経て、今回常葉のリングに立つ経緯とその心境は?

 

 

 

──宗雅選手は、昨年のUNLIMITEDトーナメントには本名で出場していましたよね。改名したんですか?

 

宗雅 もともと、キックでプロデビューした時から「宗雅」というリングネームでやっていたんですけど、「THE KNOCK OUT FIGHTER」のトーナメントに出場する時に、他の選手が皆さん本名で出場されていたので、本名で出たという形ですね。

 

──なるほど。

 

宗雅 まあ、プロデビューしてるとはいうものの、名の通ったアマチュアの大会で優勝とかの実績を引っ提げていたわけでもないので。

 

──そして、今回から所属がフリーになっていますよね?

 

宗雅 「THE KNOCK OUT FIGHTER」に出たのが去年の3月だったんですけど、その後の4月に就職して社会人になったタイミングで、副業がダメだったので以前のジムを円満に退会して、選手もやめて格闘技から離れたんです。そこからはフィットネスジムでランニングとか体作りをやったり、あとはちょっと、弟の雅治と一緒に練習したりというレベルで、フリーでやっていて。で、今回その会社をやめて、ここからはフリーとして格闘技一本でやっていこうと。

 

──そうなんですか!

 

宗雅 一応、まだ手続きとかちょっと残ってはいるんですけど、退職届は受理されていて。弟の試合を見ていて、格闘技を頑張りたいという気持ちが芽生えたんですよね。去年9月の玖村修平戦とかも会場で応援しに行ったんですけど、そこで「自分ももう一回この舞台に立ちたい」という気持ちが強く起きて。そこから徐々に、家から近い足立区のキックジムで練習させていただいてきたんですけど、今回はフリーという形で出場しようと。

 

──では節目の一戦ですね。

 

宗雅 はい。相手も宇山選手という無敗の選手で、強いじゃないですか。弟と同い年で、何か親交があるみたいで(笑)。「宇山選手はメチャクチャ練習してるよ」みたいな話もちょっと耳にする中で、仕事の片手間でやって勝てる相手ではないのは重々承知しているので、今まで以上にやらなきゃいけないなと思っていて。あとファイトスタイルを含めてKNOCK OUTを体現できるようなアグレッシブな闘いをしたいと思って、スパーリングをメインに練習してきました。

 

──その宇山選手の印象は、どんな感じですか?

 

宗雅 うまくてスピードもある選手ですよね。コンビネーションもボディもうまいし、パンチの選手だけどハイも蹴れるし、というイメージですね。

 

──一番警戒するのはそのパンチですか?

 

宗雅 そうですね。パンチ力もあるし、パンチのコンビネーションも速いし。さらにローまでつなげるので、蹴りももらいすぎないようにというか、ちゃんとディフェンスしながらうまくサークリングして闘おうかなと思ってます。

 

──その上で、最終的にはどう勝ちたいですか?

 

宗雅 宇山選手とやってきた相手は、どちらかというとオーソドックスが多いと思うんですけど、自分はサウスポーでけっこう手足が長くて遠間から攻撃できるのが長所だと思っているんですね。もちろん自ずとパンチの打ち合いになる場面はあるかと思うんですけど、相手の攻撃に全部付き合わず、自分の攻撃も混ぜながら闘っていきたいです。今までは左ミドルしかなかったんですけど、今回はパンチも強化してきたので、そういった部分で闘えればなと思っています。

 

──いただいたプロフィール用紙の「得意技」のところには「左ストレート」と書いてありますね。

 

宗雅 はい。今までは全然だったんですけど、左ストレートをメインに練習してきて。前手のジャブはけっこう練習しているので、ジャブを当てつつ、左ストレートでバチコーン!と仕留められたらなと思っています。

 

──また新たに試合をするにあたって、目標にしていることはありますか?

 

宗雅 今までは勝ちに徹するというか、試合をする中で自分の弱い部分が出てたなと感じていて。昨年3月のUNLIMITEDも1週間前に欠場者が出てオファーをもらって、対戦相手が山野邉嵐選手だったんですね。

 

──結果的にそのトーナメントで優勝した山野邉選手ですね。

 

宗雅 はい。その試合でも自分自身の弱い部分が出てしまって、うまく自分の戦いを出せずに終わってしまったのが、今でもすごく悔いが残っていて。今回は今まで通り追い込みもできましたし、減量も順調なんですけど、試合の中で自分が出したいものは何かというのを明確にしようというのをすごく考えたんです。ただ戦うんじゃなくて、現地や配信で見てくれている方に、何か力を与えられるような試合をしたいなと思って。もちろん勝ち負けも大事ですけど、それ以上に何かを伝えられるようなものを見せたいなと思っています。

 

──こうしてインタビューするのは初なので、経歴についても伺いたいんですが、これまでのスポーツ歴は野球が長かったんですね。

 

宗雅 野球は、小学校4年生で始めて高校卒業までやってました。高校の時は東東京大会ベスト8まで行って。自分が在籍した時はまだ甲子園も行ったことなかったですし、全国的にもまだ名前が通ってなかったんですけど、自分たちの二つ下の代が初めて甲子園に出場して。自分が1年生で入部した時は同期が50人いたぐらい、けっこう強豪の野球部でした。

 

──ポジションはどこだったんですか?

 

宗雅 ピッチャーと外野ですね。左なのでポジションが限られてしまうので、主にピッチャーをやっていて、外野としてもけっこう試合には出ていました。

 

──そこからキックに至ったのはどういう理由だったんですか?

 

宗雅 もともと、高校野球をやりながら、格闘技は弟とちょっと遊び感覚でスパーリングをやったりしてたんです。それで高校を卒業した後にちょっと太ってしまったので、ダイエット目的でキックボクシングを始めたのが最初です。そしたらハマってアマチュア大会を目指すようになって、セミプロの試合をするようになったりして、プロデビューしたという形ですね。

 

──ではここから、気持ちも新たにやっていくわけですね。ここからはKNOCK OUTをメインでと考えているんですか?

 

宗雅 そうですね、KNOCK OUTでやっていければと思っています。雅治の戦い方って、けっこうアグレッシブでガンガン行くスタイルですけど、スパーリングをやったりすると、やっぱり兄弟なので、マスと言いながらもだんだん負けず嫌いが出て、ガチガチに鼻血も出るような殴り合いになるんですよ。昔からそんな感じで。試合でもそういう気持ちを出せば、自ずと結果はついてくるのかなと思うので、今は弟にちょっと先を越されてる感じですけど、兄として存在感を出していきたいなと思っています。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

宗雅 KNOCK OUTという団体なので、倒しに行く姿勢、ポイントアウトしようとせずにアグレッシブにガンガン攻めていく姿を見てほしいです。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 


プロフィール
宗雅
生年月日:2002年8月22日生
所属:フリー
出身:埼玉県草加市
身長:175cm
戦績:2戦1勝1敗