大沢文也「無敗って、俺と闘ってないからでしょ? 敗北をプレゼントしてやりますよ!」
6・21「REMY presents KNOCK OUT.65 ~THE KNOCK OUT 2026~」の[KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R]でニカ・パパヴァと対戦する大沢文也。2月の大谷翔司戦、4月の安谷屋智弘戦で連続KO勝ちを記録した大沢だが、今回初来日する11戦11勝7KOのジョージア人相手には、どう闘おうとしているのか?
──4月の沖縄大会では安谷屋智弘選手にKO勝ちして、2連続KO勝ちでしたね。
大沢 たぶん、もう一生見ることないですよ!
──いやいやいや(笑)。次もKOで!とか思ってないですか?
大沢 いや、全然思ってないです(笑)。2月の大谷翔司戦の時は、その前の11月(ゲーオガンワーン戦)にホントにヤバい試合しちゃったので、もうホントにここで変わんなきゃ男としてアレだなあと思ってて。打ち合ってはいないけど、前に出ようと思った時に、すごい隙間が見えたんです。試合前、ワンツーの練習をずっとしてたので、その隙間にワンツーが当たった感じだったので。「ああ、当たればやっぱ倒れるんだ」と。自分、スパーリングだとけっこう倒すんですよ。でも試合だとやっぱりディフェンス重視になっちゃうことがほとんどで。あの時は前に出ることによってディフェンス重視じゃなくなったから、KOにつながったのかなあと思いましたね。
──沖縄の安谷屋戦はどうですか?
大沢 あの試合は倒したところだけで、それ以外はやっぱり塩試合じゃないですか、マジで。全然クソ試合だなと思いましたよ、自分では。相変わらずクソだなと。
──そうですか(笑)。
大沢 あの時、龍聖が僕の次の次ぐらいの試合順だったんですよ。それで「KO!」って聞いた瞬間に、セコンドのノップさんも龍聖も「文也、負けた!」って思ったらしくて(笑)。やっぱり僕のKOってインパクト……違う意味でですけど……インパクトがあるんだなあと思いましたね。
──KOで勝った時って、普段よりうれしいという気持ちになったりはしないんですか?
大沢 ないっすね! 僕は別に、試合で勝っても余韻にも浸らないので。勝っても負けても、次の日から普通に走ってますし。余韻に浸ってる格闘家を見てて、「バカらしいなあ」と思ってるので。まあ、ていうか、普段KOしてないからKOの喜び方が分かんないだけかもしれないです。
──なるほど(笑)。そして今回の相手はジョージア人で若くて11戦全勝7KOのニカ・パパヴァ選手です。
大沢 11戦10勝7KOっすもんね。強いっすよね。
──試合映像とかを見ての印象は?
大沢 いや、ちゃんと見てないんですよ。フルの試合映像があるのは古い試合とか、相手が意味分かんない雑魚みたいなヤツので、他はハイライトとかKOシーンだけとかばっかりで。
──では、全貌はあまり掴めてない感じですか?
大沢 でも180cmの長身で三日月蹴りを蹴っていた試合は見たんですよね。180cmで三日月蹴りなんか蹴ってくんなよ、と思ってます。でも僕は練習相手も基本的にデカいヤツばっかりなので。基本的に65kg以上の選手とメッチャ練習したり、この前も67.5kgの選手とスパーしてボコボコにしたので、けっこう上の階級の選手でも、スピードとテクニックで惑わせられるなと思ってます。
──では、今回の相手の身長も戦績も、そこまで大きな問題とは思っていない?
大沢 いやいや、気にしてますよ。戦績は全くどうでもいいですけど、身長ですね。僕、長身の相手はメッチャ苦手なので。そこはかなりネックかなと思ってます。
──という中で、どう闘ってどう勝ちたいと思っていますか?
大沢 逆に今回の相手には、倒しに行った方が勝てるのかなと思ってます。
──ではまた大谷戦のように、前に出る?
大沢 そう思ってるんですけどね、自分の中では。それができるかどうかは分かんないですけど。今は毎日、上の階級の選手と打ち合う練習もしてるし、逆に思いっきりアウトボクシングをする練習もしてます。やっぱり実際に向かい合って分かるものもあるので。
──では今回は、試合が始まってからどう判断するかということですね。しかし、こういうイキのいい外国人選手と当たるのは珍しいですよね。
大沢 ですよね! でもKNOCK OUTって、空気読めないぐらい強い外国人を呼んでくるじゃないですか。ユリアンとかも、強すぎて今の日本人で勝てる選手いないと思ってますから。
──今度のニカ選手もそういう選手だという可能性はありますよね。
大沢 まあ可能性はありますけど……でもヨーロッパで強いのは70kgとかヘビー級というイメージなので、そこまではないかな?という感じですけどね。
──そういったところも含めて、大沢選手にとって今回の試合のテーマは何ですか?
大沢 今回のテーマ……いや、ないんですよね、マジで。テーマが。全然テーマがないんですよ、ホントに。まあでも、戦績だけ見たら「マジ?」って選手ですしね。
──でもそこで、テクニックと闘い方で教えてあげるのも、大沢選手の役目なのでは?
大沢 テクニックは、間違いなく100%僕の圧勝でしょうね。しかもアイツ、たぶん自分より強いヤツと闘ったことがないんですよ。だから無敗ってだけなので。「だって俺と闘ってないでしょ」って。そうですね、「敗北を教えてあげる」というのがテーマですね。敗北をプレゼントしてやりますよ。
──いい感じのテーマができました(笑)。ところで代々木第二という会場はどうですか?
大沢 代々木でキックルールやるのは久々ですね。しかも、第一ではやってるんですけど、第二でキックは、たぶん島野浩太朗戦が最後だと思うので、かなり前ですね。
──2025年11月ですね。もう10年以上前。
大沢 ですよね。でも僕は、会場は全く気にしてないので。今回も大きいとか小さいとか、全く気にしてないです。
──ここで勝って、その先はどう考えていますか?
大沢 考えてないです。僕は性格的に、目の前のことに全集中なので。ずっと久井大夢戦のことを考えてたんですけど、久井がもう階級落ちないって言ってスーパーライト級に上げちゃったので、どうしようかなと。65kgだと、僕はマジで1日水抜きするだけで減量もOKなんですよ。ぶっちゃけたこと言うと、階級が違ってもこのまま久井大夢と闘わないで現役生活を終わるというのはちょっとどうなのかな、とは思ってるんです。ジムの会長からも「階級が合わなくなったね」って言われたんですけど、自分ではそれで割り切れるものでもなくて。
──それだけ、久井選手は勝ちたい相手ということですか?
大沢 やっぱり、本当にすごい選手だと思ってるので。今の日本でも数少ない「本物」というか、ちゃんとした本当の格闘家というか。「今の日本は本物が少ない」って、僕はいつも言ってるんですよ。みんなエンタメにばっかりとらわれてるじゃないですか。でも久井大夢は有名かどうかとか気にしないし、知名度も気にしない。本当に強さを求めてる格闘家だなと思うので。ぶっちゃけ、ちょっとお父さんにやらされてる部分も、多少なりはあるのかなとは思いますよ。でもやっぱ好きじゃなきゃ、絶対あそこまではできないはずなので。そういう選手とは闘いたいですよね。1試合だけ65kgでやってもいいかなとは思ってます。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
大沢 今回本当に注目してほしいのは、相手との圧倒的な技術の差です。あとはやっぱりキャリアですね。格闘技って、やっぱりキャリアが大事なんだなというのが分かると思いますよ。今回の試合で。
──分かりました。ありがとうございました!
大沢 俺、やっぱり取れ高あるな!(笑)
プロフィール
大沢文也
生年月日:1991年9月11日
所属:ザウルスプロモーション
出身:東京都足立区
身長:173cm
戦績:60戦34勝(4KO)22敗3分1NC

