「殴り合ってお客さんを楽しませるのが一番! 私の暴力を見てほしい!」
7・5「にゃんこ大戦争 presents KNOCK OUT MX LIVE」の[KNOCK OUT-BLACK女子アトム級/3分3R]でKihoと対戦する白雪ゆき。初参戦の彼女の触れ込みは「現役キャバ嬢格闘家」。他の選手とは全く異なるキックへの入り口、そして格闘技観を持つ彼女が、この舞台で見せようとしているものとは?
──先日のカード発表会見はインパクトがありました。あの会見とカードが発表されての反響はどんな感じでしたか?
白雪 まず周囲からは、私個人に対してではないんですが、大晦日でもないのにTVで格闘技が見られることに、みんな感動してるみたいな感じで「すげえすげえ!」みたいな感じでしたね。「TVでやるんだ!」みたいな感じで。その上で、私とKiho選手の対戦というのもすごいと言われました。相手が元チャンピオンでもあるし、もともと私はKROSS×OVERからKNOCK OUTに初参戦でもあるので、「絶対に勝ってね」という声が多かったですね。
──もともと、KNOCK OUTに対してはどんな印象がありましたか?
白雪 私はもともとKNOCK OUTさんの、「倒しに行く姿勢を最大限評価する」という基準に、すごい共感と憧れがあったんです。私が進むのは他の団体じゃなく、いつかKNOCK OUTで試合がしたいって、ずっと思ってたんですよね。同階級で、同時期にデビューした友達に「そっちはRISEで、私はKNOCK OUT志望だから、同じ大会で闘うことは当分ないね」って話してたりもしてて。だから今回、KNOCK OUTさんからオファーをいただけた時は純粋にうれしかったです。
──KNOCK OUTで気になっていた選手はいましたか?
白雪 もう引退してしまっているんですけど、sasori選手ですね。試合とかもけっこう見てたんですけど、すごくカッコいいなと思って、好きだったんですよね。できれば一緒に闘ってみたかったなというのはありました。
──改めて、今回対戦するKiho選手については、どういう印象ですか?
白雪 Kiho選手は、技術はすごく高いなという印象なのと、あとキレイに闘うし、距離感がすごく神がかってるなとは思ってます。
──ただ、会見でも言っていたように「高山善廣vsドン・フライ」を理想とする白雪選手としては、真っ向から打ち合えそうな相手ではなさそう……という感じですか?
白雪 いや、Kiho選手はやってくれると思います。
──どうしてもそこに引きずり込むと。逆に言うと、と、自分が勝つためにはそれしかないという感じですか?
白雪 うーん……どっちかというと私は、勝ち負けにはそこまでこだわってなくて。見てくれて応援してくれているファンの皆さんが面白いって思ってくれる試合がしたいんですよね。でももちろん、負けず嫌いなので、できるだけ勝ちたいというのはあるし、勝てるようにしたいんですけど、自分の中で上位にあるのは、「勝ち」よりも「面白い試合」。どれだけ盛り上がる試合か、そしてそれを作ることに重きを置いている感じですかね。
──ここまでのプロ3戦では、それはできている?
白雪 はい。見ているお客さんたちにも満足していただけているし、自分でも勝ち負けとかじゃなくて、相手の土俵であろうと自分の土俵であろうと、ちゃんと自分の試合を押し付けられたかなと思ってます。今回も私のわがままを押し付けたいですね。
──「押し付ける」という表現は、選手の口からは初めて聞きました。
白雪 自分が今までやった試合も自分の押し付けだし、Kiho選手はすごいので、押し付け合いになるかなとは思います。向こうは技術が高いから、それを押し付けてくるだろうし、私は自分の闘い方を押し付けます。どっちが押し付けられるかですね。もちろん、勝つとかKOするっていうのはもともと前提であって、ですけど。
──今回はTOKYO MXでの生中継シリーズ「KNOCK OUT MX LIVE」の一発目ということで、より注目される舞台ですが、そこに声がかかったということについては?
白雪 TV放送されるというところで、メチャメチャうれしいというのはありましたね。大晦日とか特別な時だったら分かるんですけど、そうじゃなくて、純粋に格闘技の中継があるんだというのと、しかもそれに自分が出られるんだというお話が来た時には、本当にうれしかったです。でも、TVだからこうしようっていうのはなくて、試合に関してはいつも通りかなと思います。たぶん、山口元気代表が私のファイトスタイルを見てくれていて、選んでくれたのかなと思うので。だからいつも通りのドッカーン!っていう試合をするのが目標というか、それをするのが礼儀だし、恩返しかなというのもあります。
──今回の初参戦を機に、KNOCK OUTで活躍していきたいという気持ちは?
白雪 まずは目の前の試合に対して、全力で行きたいと思っています。しかも今回は相手がスター選手のKihoさんということもあるし、特にこの先というより、この試合のことしか考えてないです。でも、闘ってくれるKiho選手に失礼になると思うので名前は伏せるんですけど、KNOCK OUTに参戦されてる方で闘ってみたい選手は2人いるんです。だからそこに近づけるようにはしたいですね。
──今回は初参戦ということもあるので、経歴についても伺います。「現役キャバ嬢格闘家」という触れ込みですが、キャバクラと格闘技はどっちが先だったんですか?
白雪 キャバクラで働き始めたのが20歳の頃だったので、そっちの方が全然昔からやってた感じです。格闘技は、この7月で2年10ヵ月目になるので。
──そうなんですね。格闘技を始めた理由は?
白雪 お世話になっていた先輩の知り合いの方で、元キックのチャンピオンの人が自分のジムを開くということで、その先輩に連れて行かれて遊びに行ったのが始まりですね。自分が格闘技に関わったのもそれが一番最初で、オープンのお祝いという感じでした。
──そうなんですね。
白雪 その時に、体験としてミットとかとかやってたら、その場のノリで「アマチュア大会に出ろ」みたいな話になって、どうせ出るんだったら、ちゃんと練習もやらなきゃみたいな感じで入会して。それまでスポーツとか全く何もやってなかったんですけど、そこから2ヵ月ぐらいで大会に出たんです。なぜか入会した時から「私はプロになる」って思っちゃって、今に至るって感じですね。
──なかなか変わったスタートです(笑)。
白雪 まあ自分でも、その時は「とんでもないな」とは思いましたよ(笑)。でも最初のお祝いの時に体験でミットを持ってもらってたら、「スタミナすごいじゃん!」みたいに言われて。いきなり連打やらされたり、バービーやって蹴って、みたいなこともやって、「そんだけスタミナあるんだったらいけるっしょ」みたいになったんですよ。今考えたら、ひどい話だなとは思いますけど(笑)。
──でも、そこから実際にプロデビューもして、ここまで来てるわけですからね。ただ、キャバクラで働きながら試合にも出るというのは大変なんじゃないですか?
白雪 記者会見の時の発言について、ちょっと謝らなきゃいけないことがあるんですけど……あの時は話の流れで、キャバクラの話もしたんですけど、今はキャバクラには一応在籍はしているものの、ほとんど出勤はしてなくて。格闘技一本というか、基本的には朝起きてランニングして、格闘技ベースの生活を送ってる感じなんです。
──なるほど。では逆に、初めてジムに行った3年前からすると、まさかこんなことになるとはという感じなのでは?
白雪 自分でも、こんなことになるとは思ってなかったですね。今でこそちゃんとMMAだったりとか、プロレスとかも含めていろんな試合を見たりするんですけど、あの頃は格闘技というものに自分が関わることは全く想定してなかったですね。
──でもその中で、高山vsドン・フライは知ってたんですよね?
白雪 あれはキャバ嬢だった時に、お客さんに勧められたんです。「これ、すごい感動するから見てみてよ」みたいな感じで。それがスタートで、あとはそれこそ、格闘技を知らなくても名前は聞いたことあるみたいな選手の試合、すごく大きい試合とかしか見たことはなかったですね。
──でもそんな白雪選手が、プロ4戦目で地上波生中継での試合ですよ。
白雪 TVに出るっていうことについては、自分でも責任重大だなとはちょっと感じてますね。でも、「どうしよう」というわけでもなくて、「絶対面白い試合してやる」って気合が入ってる感じです。
──では最後に地上波生中継もあり、同時にYouTubeでの生配信もある中で、ここに一番注目してほしいというポイントはどこでしょう?
白雪 皆さんに言いたいのは、「私の暴力をしっかり見てください」というところですね。押し付け合いをするので。
あと、先生方から「まだ使うな。この先に取っておけ」って今まで言われてたモノも相手がKiho選手ってことで解禁してもらったので、いろんな面白いことを見せられると思うのでそれも楽しみにしていてほしいです!
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
白雪ゆき
生年月日:1997年9月27日生
所属:クボジムーリレイズ東京ー
出身:埼玉県所沢市
身長:160cm
戦績:3戦2勝1敗

