2023/11/28

12.9 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6|古木誠也 インタビュー公開!

 

 

 

 

「トレーナーからは『お前はパンチより蹴りの選手だと言われています』」

 

 

 

12・9『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の「スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約/3分3R・延長1R」で壱・センチャイジムと対戦する古木誠也。9月大会では森岡悠樹を激闘の末にKOした古木は、今は蹴りの練習にも励んでいるという。テクニシャンの壱を相手に、彼が出そうとしているものとは?

 

 

 

 

 

── カードが変更になって、壱・センチャイジム選手になりました。その前、古村光選手と対戦が決まっていた時点では、どういう試合をしようと思っていましたか?

 

古木 古村選手は距離感とかうまいと思うし、テクニックもありますけど、その距離とかに惑わされずに自分の試合をしようと思っていました。

 

── それが壱・センチャイジム選手に変更になって、選手のタイプとしてはけっこう違うと思うのですが、意識としても違いますか?

 

古木 いや、自分がやることは一緒だと思うので、あまり変わらないですね。テクニックに惑わされないという点では同じです。僕のスタイルも変えないですし。

 

── 壱選手の印象はどうとらえていますか?

 

古木 何でもできるなと思います。相手の良さを消して自分のペースで戦うイメージがあります。そのペースに持っていかれて、自分が何もできないということにならないようにしたいです。

 

── 壱選手はヒジなしの試合はこれが初めてだそうです。だからヒジありの試合での映像しかないわけですが、それは影響ありますか?

 

古木 いや、自分は壱選手の戦い方を見る感じで、参考になるところはいろいろあると思うので、変わらないですね。相手がこれまでヒジありしかやってないというのは、意識としては変わらないです。首相撲はしてくるかもしれないですけど、攻撃1回までなので、それでペースを乱されなければいいかなと思います。

 

── チャンピオンになって、ちょうど1年が経ちます。その中で自分のスタイルや戦い方については、かなり自信がついてきたのでは?

 

古木 もちろん完璧ではないですけど、だんだん自信はついてきてますね。試合をするたびに、練習でやってきたことを出して結果を出せてきているので、それが自信につながってます。

 

── その過程の中で、前回は森岡悠樹選手との試合で勝利しました。あの試合を振り返ると?

 

古木 あの試合も練習してきたことが出せて勝てたので、自分のスタイルが身についてきた感じがしました。

 

── そうやって自信が深まってくると、この先に見えるものも広がってきているのでは?

 

古木 今は交流戦とかもあるので、他団体の選手とやっても勝てるように、意識して練習するようにはなっています。トレーナーからも「いずれ交流戦もあるかもよ」と言われているし、自分としても機会があれば出たいので、どんな相手にも負けないように練習してます。

 

── それが実現したとして、そこで見せたいものとは?

 

古木 やっぱり自分は『KNOCK OUT』のチャンピオンなので、その強さを見せたいですね。そういう場に出られるようになるためにも、今回もしっかりKOで倒したいと思っているので、期待してもらいたいです。

 

── チャンピオンになってから、周囲に変化はありますか?

 

古木 会場とかいろんなところで、声をかけられることが増えてうれしいですね。

 

── 「朴訥」とか「華がない」と言われることも多いですが、どうですか?

 

古木 別に、全然気にしてないです。僕は格闘家なので、試合で強さを見せるのが一番だと思っているので。

 

── そういう中で、選手としてやり甲斐を感じることは?

 

古木 多くの人が会場に来てくれたり、会場じゃなくても応援してくれたりメッセージをくれたりして、そういうのが増えてるので、絶対負けられないなという気持ちがより強くなりました。期待に応えたいし、練習も気が抜けなくなりますね。

 

── 古木選手としては、どういう風に言われるのがうれしいですか?

 

古木 やっぱり「強いね」って言われるのがうれしいです。あと最近はパンチのバリエーションを増やす練習をしているので、そこを褒められた時はうれしかったですね。

 

 

 

 

── 森岡戦でもまたバリエーションが増えていましたからね。

 

古木 ただ、あの試合でも練習していて出せなかったものもあるし、最近はディフェンスの練習にも力を入れているので、次の試合ではそういうところも見せたいですね。それにあの試合はやっぱりパンチに偏ってしまったんですけど、トレーナーからは蹴りを褒められていて、「お前はパンチより蹴りの選手だ」って言われてるんですよ。だから試合でも「蹴りを見せろ」って言われるんですけど、いつもパンチに偏ってしまうので、今度は蹴りも出していきたいです。

 

── 蹴りも出せたら、もっと強いということですか?

 

古木 蹴りで組み立ててパンチで、ということは言われるんですけど、自分は早く勝ちたいからパンチでいっちゃうんですよね。それでKOで勝てているので、怒られるということはないですけど、試合後に映像を見て反省会をしている時に「ここで蹴りを出せた」みたいなことは言われます。

 

── では次の試合も、パンチで早く勝ちたい?

 

古木 でも壱選手は上手で、そう簡単に自分のペースにさせてくれなそうなので、蹴りから崩していった方がいいのかなと思います。

 

── 蹴りで倒してみたいという気持ちはないんですか?

 

古木 それはあります。トレーナーもそれは思ってるみたいで、「パンチも蹴りもできるところを見せなさい」とは言われます。でもやっぱり、試合になったらパンチでいっちゃうような気もします。

 

── そこがどうなるのかも楽しみですね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

古木 パンチに偏らず、練習してきたいろんなスタイルで倒しにいくところを見てもらいたいですね。まあ結果的に、パンチで倒すことになるかもしれませんけど。

 

── 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

古木誠也
所属:G1 TEAM TAKAGI
生年月日:1996年11月10日
出身:神奈川県相模原市
身長:163cm
戦績:9戦7勝(6KO)2敗
獲得タイトル:初代KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者