2024/06/11
6.23 MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”|栗秋祥梧 公開練習レポート
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』に出場する栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)の公開練習が、東京・吉祥寺で新規オープンする「KNOCK OUT FIGHT CAMP」にて行われた。
通常のキックボクシングのルールをベースに、ヒジ打ち、パウンド、サッカーボールキックなどの倒れた相手への打撃も認められる「UNLIMITEDルール」でMMAファイターの中村優作(TEAM FAUST)と対戦する栗秋。
寝技は認められないルールだが、なぜか青色の柔術衣着用で登場した栗秋は、クロスポイント吉祥寺の柔術インストラクターの高谷聡を相手にMMAの3本勝負をスタート。一本目では高谷のタックルでテイクダウンからのスリーパーを極められて栗秋は即座にタップ。2本目では高谷のタックルを潰して背後に付いた栗秋は、バックマウントからのパウンドでタップを奪う。3本目では栗秋が器用にも飛びつき腕十字を見舞って一本勝ちして、公開練習を終えた。
特殊なルールでの試合に向けて、現在の練習状況について栗秋は「普段通り、ミット打ちもするんですけど、今の練習は寝技メインです」と寝技も練習しているという意外な答え。
「寝技は楽しいですね。殴ること、パウンドが得意です。得意な寝技? まだそこまで行ってないです。柔術は今までに経験ないですけど、柔術も楽しいです。練習嫌いですけど、新しいことには練習するんです(苦笑)。昨日も練習していて、すぐに教わったことができちゃうので、『この技はもういいんじゃないか』とすぐに飽きちゃって別なものを教わります」
さらに寝技に関しては「今後のためにも、どうせならやろうと思ってやっています」といい、MMA挑戦の可能性もあるのかと聞かれると「そこまでは言ってないですけど(笑)、いろんな引き出しを作りたいし、どんなルールでも戦えるようにしていきたいと思います。なぜか? 僕は格闘技が好きなんじゃないですか。練習は嫌いですけど」とのこと。
今回の試合に向けて強化していることに関しては「飛びヒザ一択」といい、公開練習では用意された三脚にKNOCK OUT・山口元気代表がよじ登ってキックミットを持つと、そこに目掛けて栗秋は高々とジャンプして2メートル級の高さの飛びヒザをクリーンヒットさせた。
「試合ではあんなに高さは必要ないと思うんですけど?」と記者に聞かれた栗秋は「今後のためにも(笑)。2メートルの相手と対戦した時のため? そうです」とニヤリ。
これまでに勝利後にバク宙のパフォーマンスを披露するなど、栗秋は身体能力の高さが際立っており、「体操の選手が好きだったので真似てやっていました。小学2年の頃からバク転やバク宙をやっていて怖さがなかったです。お兄ちゃんと一緒に練習して、お兄ちゃんができず、自分はできていたので自分の方が優れていると思います」と小さい頃から見よう見まねでアクロバティックな技ができていたというエピソードを明かした。
試合でのイメージについては「一発でドーンと仕留めて会場を沸かせたいと思うし、逆に競り合った中でカウンターを合わせて終わらせたい。競り合う準備もしてますし、僕がテイクダウンに行く準備もしています。今回はキックボクシングじゃない。本当に何でもありのルールなので、そこに合わせた準備はしてますし、逆にテイクダウンが来てもカウンターを合わせるという対処もできています。それくらいMMAの選手とやってるので全然問題ないかなと思います」とすでに勝利パターンは描いている様子。
日本拳法がベースの中村の打撃レベルについては「ガムシャラに行き過ぎなのかなと思います。カウンタータイプではなく、彼は僕とは真逆のタイプですが、スピードを乗せたパンチに気をつけたい」と警戒する。
OFG着用に関しては「通常のグローブとあまり変わらないですけど、ハンドスピードは上がると思います。相手のスピードも上がると厄介だと思いますが、カウンターを合わせやすい。当たればどっちかが取れる試合になると思います」とKO決着にも自信を見せる。
最後に“究極打撃格闘技ルール”に向けて栗秋は「自分自身も楽しみです。『いつ、どこで決まったの?』とお客さんが見ていて驚くような試合ができると思います」とインパクトが残る試合になると予告した。
栗秋祥梧
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年4月23日生
出身:大分県日田市出身
身長:170cm
戦績:70戦46勝(24KO)22敗3分
元大和フェザー級王者